米テレビ局『Fox Sports』のNFL情報通であるジョーダン・シュルツ氏によると、ダラス・カウボーイズの新しいヘッドコーチにコロラド大ヘッドコーチのディオン・サンダースが最有力視されている。
13日(月)には、カウザーが前ヘッドコーチのマイク・マッカーシーに対して来季の新契約を提示しないことが発表された。
今シーズン中すでに、カウボーイズが苦戦を強いられていた時には、サンダースの息子のシェドゥーア・サンダースをNFLドラフトで指名すれば、サンダースもコロラド大から引き抜けるのではないかと複数のアナリストが指摘していた。結局、ダラスは復調し、ドラフト順位は当初の想定ほど高いものにはならなかったが、最近の報道ではシェドゥーアの指名順位自体も当初考えられていたほど上位ではないだろうと考えられている。
ここでは、サンダースのカウボーイズ・ヘッドコーチ就任の噂に関する最新の情報をまとめる。
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ディオン・サンダースとカウボーイズのヘッドコーチ職をめぐる噂
シュルツ氏は13日(月)の夜、サンダースとカウボーイズのオーナー、ジェリー・ジョーンズ氏がカウボーイズのコーチ職について話をしたこと、今後も継続的に話を続けていくと想定されていることを報じた。シュルツ氏はサンダースが『最有力候補』だとしたが、公式のインタビューはまだ予定されていないことをX(旧Twitter)上に投稿している。
(情報筋によれば、カウボーイズのオーナー、ジェリー・ジョーンズ氏はコロラド大のヘッドコーチ、ディオン・サンダースとカウボーイズのヘッドコーチ職について話をしており、サンダースがカウボーイズの新たなヘッドコーチとなる可能性について今後も継続して話をしていくと想定される。
『コーチ・プライム』が最有力候補と考えられる... ジョーダン・シュルツ氏)
この日、米ケーブル局『ESPN』に出演したコメンテーターのスティーブン・A・スミス氏は、ジェリー・ジョーンズ氏の強烈な個性に匹敵する人物として、サンダースはカウボーイズにうってつけのコーチ候補であると話した。
サンダースがヘッドコーチになることへの懸念としてよく挙げられるのは、彼が自分のことばかりを気にし、スターになろうとする傾向があるということだ。この指摘に対してスミス氏は、サンダースはすでにスターであると反論する。そして、ジョーンズ氏とサンダースと関係性を考えると、サンダースこそ次のヘッドコーチになるべきだと彼は考えている。
元カウボーイズの選手で、現在は『ESPN』でアナリストを務めるマーカス・スピアーズ氏は、カウボーイズのヘッドコーチ職について語った際にサンダースの名前を挙げなかったが、多くのアナリスト同様、カウボーイズの問題が新しいヘッドコーチの招聘で即座に解決されるとは考えていない。スピアーズ氏は、チームのカルチャーを変える必要があると考えている。このコメントは、これまでコーチしてきたチームのカルチャーを変えてきたサンダースのことを暗に言及しているのではと思わせるものだ。
"You're moving on to a new head coach, but is the culture and the situation going to change?" @mspears96 on the Cowboys and Mike McCarthy. pic.twitter.com/2oKjECHJb2
— NFL on ESPN (@ESPNNFL) January 13, 2025
(新しいヘッドコーチにが来たとしても、チームのカルチャーや状況は変わるのか? マーカス・スピーアズがカウボーイズとマイク・マッカーシーについて語る)
今シーズン中、来季もマッカーシーがチームを指揮するのか疑問視されていた時にはすでに、ディオンとシェドゥーアがセットでダラスに来るのではないかという噂が流れ始めていた。その考えも理解できる。コロラド大は結局カンファレンス優勝も、12チームの新しいプレーオフに進むこともできなかったが、サンダースはコロラド大のプログラムを立て直してきた。選手時代にはカウボーイズで5シーズンをプレーしており、このチームに課せられる期待については充分理解をしている。
(多くの人が推測しているように、元#カウボーイズのスター選手であるデイオン・サンダース氏は、過去数十年間、定期的にジェリー・ジョーンズ氏と会話しており、情報筋によればダラスでの仕事に多少の興味を持っている。カウボーイズもまた、サンダーズに対して少なくとも多少の興味を持っている。両者は引き続きコンタクトを続けるだろう。 イアン・アポポート氏)
サンダースにはチームオーナーのジェリー・ジョーンズ氏と仕事をした経験もある。現役時代はコーナーバックの選手だったサンダースは、ジョーンズ氏のチームでプレーしていた。それだけに、ジョーンズ氏は信頼する人物をチームに招くのではないかという期待もある。また、現時点ですでに上位を狙えるだけの選手層を持つ、今が旬のチームのカウボーイズにおって、大学レベルで成し遂げたサンダースのチーム再生術こそが必要なものと考えられている。
ただし、確かな情報はまだ何もないが、この報道が出た数時間後のサンダースの反応は、コロラド大に残る方向に傾いているようだ。
(ジェリー・ジョーンズの話を聞くのは本当に嬉しいし、興味深い」と、ディオン・サンダースは月曜の夜、ESPNに語った。「私はジェリーを愛しているし、ジェリーのことを信じている。電話を切って、話の中身を整理して、よく考えてみると、とても興味深い話だった。でも、私はボルダーも、私たちのチームのすべても愛している... アダム・シェフター氏)
ディオン・サンダースのコーチ戦績
サンダースは大学レベルで5年間コーチを務めており、そのうち3年間はジャクソン州立大、2年間はコロラド大のヘッドコーチを務めた。コロラド大では、最初のシーズンを4勝8敗で終えると、2年目には9勝4敗にまで成績を伸ばした。
シーズン終了後、サンダースはバッファローズにコミットしていると語っていた。すでに来年度のリクルーティングは終えているが、NFLへの挑戦を禁じられているわけではない。
年度 | 学校 | 戦績 | ポストシーズン |
2020 | ジャクソン州立大 | 4-3 | -- |
2021 | ジャクソン州立大 | 11-2 | セレブレーションボウルで敗戦 |
2022 | ジャクソン州立大 | 12-1 | セレブレーションボウルで敗戦 |
2023 | コロラド大 | 4-8 | -- |
2024 | コロラド大 | 9-4 | アラモボウルで敗戦 |
計 | -- | 40-18 | -- |
ディオン・サンダースはカウボーイズでプレーしていた?
サンダースは1995年から1999年までダラスでプレーした。1996年には第30回スーパーボウルを制し、1996年から1998年まで連続してファーストチーム・オールプロに、1999年にはセカンドチーム・オールプロに選ばれた。
14年間のNFLキャリアで、サンダースは188試合に出場し、合計512タックル、53インターセプト、10フォースファンブル、13ファンブルリカバー、23タッチダウンを記録している。
ちなみに、サンダースは現役当時、MLBでもプレーしていたフットボールと野球の『二刀流』選手であり、スーパーボウルとワールドシリーズの両方に出場するという快挙も成し遂げている。
原文:Deion Sanders to Cowboys rumors: Colorado coach considered 'top candidate' for Dallas job, per reports
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)
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