フィラデルフィア・イーグルスの大勝に終わった第59回スーパーボウルは新たな記録を樹立した。
一時はイーグルスがカンザスシティ・チーフスを34対0と大きくリードする一方的な試合展開になったにもかかわらず、この試合は1億2770万人の視聴者数を獲得したとFOXスポーツは発表した。これはスーパーボウルの視聴者数として過去最多だった前年、第58回スーパーボウルの1億2380万人を更新する数字となった。
またFOXによれば、ケンドリック・ラマーによるハーフタイムショーが行われた米国東部時間の午後8時30分から午後8時45分の間の視聴者数は1億3350万人で、ハーフタイムショーの視聴者数として過去最多となった。
(FOXスポーツのスーパーボウル中継が過去最多に。
全プラットフォームを合わせると第59回スーパーボウルの視聴者数は1億2770万人。
✔️ピーク時の視聴者数は1億3770万人を記録
✔️ハーフタイムショー視聴者数は過去最多の1億3350万人を記録
✔️プリゲームショーの視聴者数が過去最多を記録
✔️Tubiがストリーミングによるスーパーボウル視聴者数の記録を更新するなど、ストリーミングによる視聴者数も過去最多を記録)
「イーグルスのルーキー、クーパー・デジャンが自身の誕生日にスーパーボウルでのタッチダウンを決めた第2クォーターに視聴者数はピークに達し、1億3570万人を記録しました」とFOXは報じている。
パトリック・マホームズを擁するチーフスがスーパーボウルで大敗を喫したのはこれが2度目になる。トム・ブレイディ率いるタンパベイ・バッカニアーズに敗れた第55回スーパーボウルで、チーフスはフィールドゴール3本に抑えられ、31対9の敗戦を喫した。
この年のスーパーボウルの視聴者数は9,640万人で2007年以来最低の数字だったが、これはコロナウイルス感染症の影響で観戦パーティーが限られたことが大きく影響していた可能性も高い。
試合当日のSNSでは、テレビ画面上のスコア表示方式を新しくしたことが不評を買うなどネガティブ要素も飛び交ったが、イーグルスの勝利を願っていたフィラデルフィアのファン、チーフスの三連覇、もしくはチーフスが王座から転落する瞬間を見ようとチャンネルを合わせたフットボール・ファン、そして単にスーパーボウル・サンデーを楽しんでいた人たちは、FOXに大成功をもたらしたと言えるだろう。
(トム・ブレイディに3億7500万ドル支払ったFOXに、スコア表示のデザイン予算は25ドルしか残ってなかった )
原文:Chiefs, Eagles set surprising record during Super Bowl LIX blowout
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)
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