【速報】チーフスが49ersとの第58回スーパーボウルを制す MVPはマホームズ|試合経過・結果・ハイライト|NFL 2023-2024

小座野容斉 Yosei Kozano

【速報】チーフスが49ersとの第58回スーパーボウルを制す MVPはマホームズ|試合経過・結果・ハイライト|NFL 2023-2024 image

全世界が注目するNFLの王者決定戦、第58回スーパーボウルは、2024年2月11日(日本時間12日)、米ネバダ州ラスベガスのアレジアント・スタジアムで開催された。AFC王者のカンザスシティ・チーフスが、NFC王者のサンフランシスコ・49ersを、(ゲームクロックで)史上最長となる延長オーバータイムの激闘の末に、25-22で破って優勝した。チーフスは、4回目のスーパーボウル勝利で、2005年(2004年シーズン)のペイトリオッツ以来19年ぶりの連覇となった。スーパーボウルMVPは、決勝TDパスを決めたQBパトリック・マホームズが3度目の栄冠。この試合のマホームズはパス333ヤード、2TD、1INT。のみならずランでもスクランブルなどで9回66ヤードを記録し、文句なしの授賞だった。

表彰式の壇上では、チーフスのアンディ・リードHC、QBマホームズに続いて、TEトラビス・ケルシーがマイクを持ち、勝利の雄たけびを何度も繰り返した。そして、日本から戻ってきたばかりの恋人テイラー・スゥイフトと熱い抱擁・キスを交わしていた。


チーフスはこの5シーズンで3回目の優勝となり、「ダイナスティ(王朝)」を確固たるものとした。一方の49ersは、1995年以来29年ぶりで、史上最多タイ(スティーラーズ、ペイトリオッツ)となる6度目の優勝を狙ったが、最後は力尽きた。

 

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スコア

チーム 1Q 2Q 3Q 4Q OT
49ers 0 10 0 9 3 22
チーフス 0 3 10 6 6 25

試合経過・ハイライト

※内容は逆時系列。時刻は日本時間表記。

チーフスが勝利を決めた瞬間を別角度からもう一度

 

12:47 チーフスファーストダウンゴール、QBマホームズが最後は決めた!ゴール前右でフリーになっていたWRハードマンに決勝のTDを決めた。スーパーボウル史上に残る熱闘は、チーフスの19年ぶりとなる連覇で幕を閉じた。 【チーフス 25-22  49ers】


12:45 チーフスQBマホームズ、TEケルシーにスクリーンパス!ゴール前に迫った! 
12:44 チーフスQBマホームズが、QBキープで19ヤードゲイン、ファーストダウン。 
12:41 チーフスQBマホームズはブリッツを逆手にとって、ルーキーWRライスにファーストダウンを奪うパスを決めた 

 

12:40 チーフスはQBマホームズのデザインランでファーストダウン 

12:38 チーフス、フォースダウン1ヤード。次のオフェンスを49ersが止めれば、49ersが優勝。 

12:35 49ersオフェンスはTDは奪えなかったが、KムーディーがFGを決めて、3点勝ち越し
【チーフス 19-22  49ers】

12:29 49ers、QBパーディーがチーフスのパスラッシュを交わして、右にロールしながらFBユーズチェックにパスを通した
12:29 49ers、QBパーディーからのパスをキャッチしたRBマキャフリーがランアフターキャッチで24ヤードをゲイン
12:23 49ersサードダウン、QBパーディーのパスは失敗に見えたが、チーフスのディフェンシブホールディングでファーストダウンを更新

■NFLは2023年のポストシーズンゲームのオーバータイムに関して新しいルールを適用している。
ポストシーズンゲームに限っては、先にオフェンス権を得たチームがTDを決めても、ディフェンスに回ったチームには、次のオフェンスの権利がある。「先攻」のチームが最初のボールポゼッションで、インターセプトやファンブルリカバーによるリターンTDを喫した場合、またはセーフティーを奪われた場合は、「後攻」チームの勝利となる

△オーバータイム

12:17 試合はオーバータイムに突入 

12:15 チーフスは、KバトカーがFG、試合残り3秒で同点に【チーフス 19-19  49ers】 

12:13 チーフスQBマホームズからホットラインのTEケルシーにパス。22ヤードのゲインでゴール前へ! 
12:09 49ersはKムーディーが52ヤードのFG成功  【チーフス 16-19  49ers】 

12:06 49ersのサードダウン、チーフスディフェンスがブリッツして、QBパーディーにプレッシャー。ファーストダウンならず 

12:03 49ersが攻め込んで、チーフスゴールまで35ヤード。VIPボックスで観戦するテイラー・スゥイフトは爪を噛むシーンも。ここで2ミニッツウォーニング

11:53 チーフスはKバトカーが28ヤードのFGを決めて同点! 【チーフス 16-16  49ers】 

11:50 チーフスQBマホームズからWRワトソンに25ヤードのパスが通って、ゴール前へ

11:48 チーフスのオフェンス、QBマホームズからTEケルシーにパスが通ってファーストダウン。VIPボックスで観戦する恋人テイラー・スゥイフトも大喜び 

11:42 49ersのエクストラポイントを、チーフスがブロック。このブロックは今後の展開に大きな影響を持ちそうだ【チーフス 13-16  49ers】
11:40 49ers、QBパーディーがWRジェニングスにTDパスを決めた。49ersが再逆転!

11:38 49ersがゴール前のサードダウンを止められたが、フォース(4th)ダウンでギャンブル成功

 

△第4クオーター

11:32 第3クオーター終了 

11:24 チーフスQBマホームズがエンドゾーンに走り込んだWRバルデススキャントリングにTDパス!チーフスがついに逆転 【チーフス 13-10  49ers】

11:21 チーフスのパントで、49ersの選手に当たったボールをチーフスがリカバー。チーフスがゴール前の絶好の位置で再びオフェンスに


11:19 49ers、チーフスがパントの応酬。ディフェンス&キッキング合戦の地味な展開だが、これぞフットボールともいう試合

11:14 チーフスはKバトカーが57ヤードのFGを決めた。先ほど49ersムーディーが作った55ヤードFGのスーパーボウルレコードを更新 【チーフス 6-10  49ers】

 

11:10 チーフスQBマホームズがスクランブル、49ersディフェンスが来ても、スライディングせずに22ヤードをゲイン、49ers陣内に攻め込んだ 
11:07   49ersもパント。両チームのディフェンスが強さを見せつけている
11:03 49ersはエースWRサミュエルが負傷の可能性 
10:57 チーフスはサードダウン1ヤードでファーストダウンを奪えず。パントに
10:54 チーフスはQBマホームズがTEケルシーにパスを通したが、ファーストダウンを更新できず 
10:52 チーフスはディフェンスが踏ん張り、49ersを3&アウトに追い込んだ。しかし49ersの好パントでゴール前からのオフェンス

10:47 49ersディフェンスのプレッシャーに苦しむチーフスQBマホームズ。サードダウンでラッシュを回避して前に出て投げたパスが、49ersのSブラウンにインターセプトされる!  


10:45  後半が開始、チーフスのオフェンスから

△第3クオーター

サプライズゲストでなんとアリシア・キーズが登場、盛り上がる場内

 


アッシャーのハーフタイムショウが始まった!

 

10:17 情報によると、49ersはウィークサイドのLBグリーンローがアキレス腱断裂のため、試合には戻ってこれないとのこと。

10:13 49ersはランプレーで時間を流してそのまま前半終了 

10:11 チーフスはKバトカーが28ヤードのFG成功、3点を返した【チーフス 3-10  49ers】 

10:09 チーフス、ゴール前9ヤードのサードダウン5ヤード。TDが欲しいところだが、QBマホームズが49ersのDTアームステッドにサックされる
  
10:05 前半残り1分でゴール前14ヤードまで攻め込んだチーフス 

9:57 前半なんとか点を返したいチーフスのオフェンス。2ミニッツウォーニング 

9:51 49ersオフェンスはQBパーディーが、左サイドのWRジェニングスにバックワードパス。ジェニングスは投げ返すように、右サイドのRBマキャフリーにフォワードパス。スクリーンパスになっており、マキャフリーは味方のブロックの間をすり抜けTD! 49ersの見事なスペシャルプレーが決まった。キックも決まって
【チーフス 0-10  49ers】 
控えWRジェニングスは、なんとプロ入り後初めて投げたパスが、スーパーボウルのTDパスとなった

9:48 49ersはチーフスCBスニードのパーソナルファウルで、15ヤード前進。チーフスは痛い反則 

9:45 49ersがRBマキャフリーのランでファーストダウン。「守り合い」の展開だが、オフェンスが進んでいるのは49ers。ファーストダウンはチーフス3に対して、49ersは10
9:38 チーフスオフェンスは49ersディフェンスの厳しいプレッシャーにさらされ、QBマホームズはインテンショナルグランディングの反則など、進めずパントに
9:32 チーフスディフェンスは、ペナルティーで進まれたが、しのぎ切って49ersをパントに追い込んだ

9:26 チーフスはランプレー、しかしRBパチェコがファンブル。49ersがリカバーし、チーフスゴール前のチャンスで痛恨のターンオーバー

9:24 チーフスはチーフスQBマホームズがスローバックからWRハードマンにロングパスを決め、一気にゴール前攻め込んだ 

 

9:20 49ersはルーキーKムーディーが、スーパーボウル新記録となる55ヤードのFG成功【チーフス 0vs3  49ers】  

9:19 49ersはQBパーディーがサードダウンでエンドゾーンに走り込んだエースWRサミュエルにTDを狙ったパス。しかしマンツーマンカバーのチーフスCBマクダフィーが見事にディフェンス、パスをカット

△第2クオーター

9:15 ここで第1クオーター終了、両チーム無得点 【チーフス 0-0 49ers】 

9:12 49ersはQBパーディーがミドルパスで、連続でファーストダウンを更新し攻め込んだ

9:07 チーフスのオフェンスは、ファーストダウンを1回奪ったが結局パントに

8:59 49ersはファーストダウンを1回更新したが、フォルススタートやホールディングで下がったためにパントに

8:50 チーフスのオフェンスは、3&アウトでパントに

8:44 49ersはRBマキャフリーがファンブル、チーフスLBカーラフティスがリカバーしターンオーバー!

8:42 49ersはRBマキャフリーのラン、QBパーディーのパスで、ファーストダウンを連続で更新。早くもチーフス陣内に

8:41  キックオフはタッチバックに

△第1クオーター

8:35 コイントスの結果 前半は49ersのリターン

8:34 コイントス 2023年のハワイ州山火事の復興を祈り、地元高校関係者が登場

8:28   ナショナルアンセム(国歌独唱)カントリーシンガーのリーバ・マッキンタイアが熱唱

8:21 チーフスの選手が入場

8:19 49ersの選手が入場 

8:10 試合開始前、今季のウオルター・ペイトン・マンオブザイヤーの表彰。選手の地域への貢献やチャリティーを評価するNFL最高の栄誉。今季はスティーラーズのDTキャム・ヘイワードが受賞。

7:57 決戦に向け、雰囲気が盛り上がってきた。

7:10 歌手テイラー・スウィフトは、日本時間6:25に試合会場入り。

△試合前


※以下、試合前の情報。

大会概要(日程・対戦カード・会場)

  • 大会名:第58回スーパーボウル(Super Bowl LVIII)
  • 対戦カード:カンザスシティ・チーフス(AFCチャンピオン)vsサンフランシスコ・49ers(NFCチャンピオン)
  • 日時:日本時間2月12日月曜8:30キックオフ(現地11日日曜西部時間15:30)
  • 会場:アレジアント・スタジアム(ネバダ州ラスベガス)
  • 国歌斉唱:リーバ・マッキンタイア
  • ハーフタイムショー:アッシャー

放送予定(テレビ中継・インターネット配信)

この試合は、スポーツ専門動画ストリーミングサービス「DAZN(ダゾーン)」でライブ配信ならびにテレビCS(スカパー!等)の「日テレジータス」で生放送される。また、地上波の「日本テレビ(関東ローカル)」では、当日12日夜にディレイ放送が予定されている。

「DAZN」は、「NFL GAME PASS」での配信に加え、「DAZN STANDARD」での配信も行う。したがって、「NFL GAME PASS」を購入していなくてもスーパーボウルの試聴が可能となる。ただし「NFL GAME PASS」と「DAZN STANDARD」では配信内容に以下の違いがある。

「NFL GAME PASS」

  • 英語実況解説/日本語実況解説あり
  • ハーフタイムショーの配信あり
  • 現地CM配信あり

「DAZN STANDARD」

  • 英語実況解説のみ
  • ハーフタイムショーの配信なし
  • 現地CM配信なし

BS(NHK BS、WOWOW)でのテレビ放送および、日テレジータスのインターネット配信サービス「日テレジータス NFL GO」(ニッテレジータスエヌエフエルゴー)、スポーツ中継実績のあるインターネット配信サービスのAmazon Prime Video(アマゾンプライムビデオ)、ABEMA(アベマ)、U-NEXT(ユーネクスト)、SPOTV NOW(スポティービーナウ)、Lemino(レミノ)等でのライブ配信予定はない。

放送・配信チャンネル

  • テレビ地上波:日本テレビ(当日ディレイ放送*)
  • テレビBS/CS:日テレジータス(生放送)
  • ネット:DAZN(生配信)

*12日(月) 25:59〜放送予定(関東ローカル)

※試合開催・放送予定は主催者・放送局の都合により変更になる場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。

見どころ

昨季のスーパーボウル王者、カンザスシティ・チーフスはAFC決勝で昨年に続いて2年連続でスーパーボウル出場。今季序盤は苦戦する様子も見られたが、シーズンが進むとともに調子を上げ、ナンバー1シードだったボルティモア・レイブンズにも敵地で勝利。過去5年間で4度目のスーパーボウル出場を果たし、新たなダイナスティの誕生を予感させる。

テイラー・スウィフトとの熱愛報道で今季の注目も的になっていたTEトラビス・ケルシーもビルズ戦では2TDキャッチ、このレイブンズ戦でも1TDキャッチとプレーオフでは存在感を発揮。勝利の女神となったスウィフトは2月10日まで東京ドーム公演で日本滞在中だが、この大一番のためにとんぼ返りした。

一方のサンフランシスコ・49ersはグリーンベイ・パッカーズとのNFC地区プレーオフに続き、デトロイト・ライオンズを迎えたNFC決勝でも前半は苦戦、17点のリードを奪われていた。しかし後半に入ると攻守にライオンズを圧倒して逆転、4年ぶり8度目となるスーパーボウル出場を手に入れた。

奇しくも49ersが前回出場した第54回スーパーボウル(2020年)も同じくチーフスとの対戦。49ersは、10点のリードを守りきれず、マホームズ率いるチーフスに逆転負けを喫している。QBブロック・パーディーをはじめ、RBクリスチャン・マキャフリー、WRディーボ・サミュエルとタレントが揃い、レギュラーシーズンでトータルオフェンス・リーグ2位の破壊力を誇った49ersの攻撃力が、リーグ2位と堅守を見せたチーフス守備陣を圧倒してニューイングランド・ペイトリオッツ、ピッツバーグ・スティーラーズに並ぶ通算6度目のスーパーボウル制覇を実現するか、期待がかかる。

小座野容斉 Yosei Kozano

小座野容斉 Yosei Kozano Photo

東京都出身 早稲田大学政治経済学部卒。1989年毎日新聞に入社、写真部のカメラマンとして、春・夏の高校野球、プロ野球、ラグビーなどを撮影。デジタルメディア局に異動後は、ニュースサイト編集の傍ら、「K-1」などの格闘技、フィギュアスケート、モータースポーツも撮影してきた。アメリカンフットボールは、個人のライフワークとして、トップリーグの「Xリーグ」を中心に年間約70試合を撮影・取材。2020年2月毎日新聞を退社後は、ウェブ「アメリカンフットボール・マガジン」で約700本の記事を配信した。また、「NFLドラフト候補名鑑」出版にも携わった。日本スポーツプレス協会(AJPS)会員。