2019年以降のスーパーボウル会場はどこ?スタジアムには最新設備が続々

Tadd Haislop

2019年以降のスーパーボウル会場はどこ?スタジアムには最新設備が続々 image

▶スポーツ観るならDAZNで。1カ月間無料トライアルを今すぐ始めよう

NFLが今後のスーパーボウル開催場所について検討をする際、候補地とその会場や施設には満たさなければならない多くの要件がある。スタジアムのクオリティーが優先事項であり、今後4年のスーパーボウルが、新設もしくは最近改修されたスタジアムで開催される理由がこれである。

そして、ミネソタが2018年、第52回スーパーボウル開催地として選ばれた理由でもある。NFLがスーパーボウル開催地を検討するにあたり天候も要因の一つであるが、新しく空調管理が可能なU.S.バンクスタジアムによって、冒険ともいえる北部での開催を可能にしたのだ。アメリカ国内で最も多くの人が注目するスポーツイベントで、この優れたスタジアムを披露することをNFLは望んだのだ。 

2019年のスーパーボウルは、さらにまた新たなスタジアムでプレーされることになる。NFLが決めた今後のスーパーボウルの開催地を見ていこう。

<今後のスーパーボウル開催地>

開催年 会場
2019(第53回) アトランタ、メルセデスベンツ・スタジアム
2020(第54回) 南フロリダ、ハードロック・スタジアム
2021(第55回) タンパベイ、レイモンド・ジェームズ・スタジアム
2022(第56回) ロサンゼルス、ロサンゼルススタジアム
2023(第57回) グレンデール、ユニバーシティ・オブ・フェニックス・スタジアム
2024(第58回) ニューオーリンズ、メルセデスベンツ・スーパードーム

スーパーボウル2019:アトランタ 

第53回スーパーボウルは、アトランタのメルセデスベンツ・スタジアムで開催される。ユニークな会場であり、NFLのアトランタ・ファルコンズの本拠地でもある。 

2017年のNFLシーズン開幕に間に合わせて完成したメルセデスベンツ・スタジアムの収容人数は7万1000人だが、さらに8万人まで収容可能だ。独特なデザインを持つ可動式の屋根を備えている。スーパーボウルが開催される2019年まで雨漏りなどすることがないことを願う。 

この会場が建設された際、スタジアム内で提供されるフードの価格が画期的だといわれていた。そして予想された通り、新スタジアム初年度のファルコンズ売店の収益は上がった。この会場はアトランタの中心部に建設されており、会場内にはチックフィレイ(フライドチキン専門のファーストフード)がある。スーパーボウルサンデーにこの店がオープンするかどうかは不明だ。 

Mercedes-Benz-Stadium-020118-Getty.jpg

グリーンビルディング認証の最高レベルとなるLEEDプラチナ認証を獲得した、米国内初めてのプロスポーツ用スタジアムであり、メルセデスベンツ・スタジアム自体も、世界で最も環境にやさしい会場であるとうたっている。4000ものソーラーパネルから作り出す再生可能エネルギーはファルコンズの10試合分を賄うことができ、この地域の水害を防ぐため、豪雨時には200万ガロン以上の水を貯めることもできるのだ。さらにこのスタジアムは基準値よりも47%の節水も実現している。 

メルセデスベンツ・スタジアムは11月に解体されたジョージアドームの隣に建設された。第53回スーパーボウルは、アトランタで開催される3度目のスーパーボウルとなる。前2回(1994年と2000年)はジョージアドームで開催されている。 

スーパーボウル2020:南フロリダ 

2年先のスーパーボウル54で、NFLはスーパーボウル定番開催地に戻ることになる。マイアミエリアは既に10回もスーパーボウルが開催されており、11度目となる今回は国内で最も開催数が多いニューオーリンズに並ぶことになる。 

現在ハードロック・スタジアムと呼ばれるこの会場は、NFLマイアミ・ドルフィンズの本拠地で、オープン当時はジョー・ロビー・スタジアムと名付けられていた。その後7回の名称変更があり、スーパーボウルは5度開催している。南フロリダで開催された残り5回のスーパーボウルはかつてのマイアミ・オレンジボウルで開催された。 

Hard-Rock-Stadium-020118-Getty.jpg

近年実施され2016年に完了した改修により、スーパーボウルが開催される2020年には、ハードロック・スタジアムは最新のスタジアムになっているだろう。 

スタジアムの収容人数が7万5千人から6万5千人に減っているが、新たなビデオボード、スイートボックスやシーティングポッドを設置したこの改修が、NFLが第54回スーパーボウルの開催を決めた理由でもある。 

スーパーボウル2021:タンパベイ

当初の計画にはない開催地だった。5月にNFLのオーナーの投票により、第55回スーパーボウルの開催地に予定されていたロサンゼルスからタンパベイへと変更になった。この変更は、ロサンゼルススタジアムの建設が天候の関係で遅れていることが原因だ。ロサンゼルスは2022年の第56回スーパーボウルの開催へと変更になった(詳細は後述)。 

タンパベイは過去にもスーパーボウルを開催し成功していたため、2021年のスーパーボウルの開催地としての要件を満たしていた。ここではスーパーボウルが過去4回開催されている。かつてのタンパ・スタジアムで2回、レイモンド・ジェームズ・スタジアムで2回開催されており、バッカニアーズの本拠地だ。 

収容人数は6万5000人で、7万5000人まで拡張可能だ。NFLの試合を初めて開催したのは1998年だった。そしてもちろん、南フロリダのハードロック・スタジアム同様に、最近改修が実施された。 

Raymond-James-Stadium-020118-Getty.jpg

レイモンド・ジェームズ・スタジアムは、最新のHDビデオシステムが導入している。2つの9,600平方フィートのボード(スタジアムの北と南の端に設置)と4つの2,300平方フィートのHDタワーウォールがあり、NFLの中で3番目に大きなビデオボードシステムである。 

新しいサウンドシステムとして、スタジアム内に400を超えるスピーカーが設置され、750,000ワットを超える出力を提供している。 

スーパーボウル2022:ロサンゼルス 

NFLはスーパーボウルの会場となるまでに2フルシーズンが必要となる。そのため、建設の遅延により、ラムズとチャージャーズは、2020年まで新しい本拠地でのプレーができないということになったのだ。 

そのため、当初予定されていた2021年の第55回スーパーボウルではなく、2022年の第56回スーパーボウルの開催場所に変更になった。ロサンゼルスエリアでスーパーボウルが開催されるのは8度目のことになる。LAメモリアル・コロシアムで2度、ローズボウルで5回開催された。 

会場は現在イングルウッドに建設されている。ロサンゼルス・スタジアム・アンド・エンターテイメントディストリクト・アット・ハリウッド・パーク(LA Stadium and Entertainment District at Hollywood Park)という名が示すように、スタジアムの枠を超えた最高のスタジアムになると見られている。 

Los-Angeles-stadium-111816-HKS-FTR.jpg

この野外となるスタジアムの収容人数は7万人で、10万人まで拡張が可能だ。 

スーパーボウル2022年に加え、このスタジアムは2028年の夏季五輪の開会式と閉会式の会場となることが予定されている。 

このスタジアムの完成予想図はここから見ることができる。 

スーパーボウル2023:グレンデール/フェニックス 

4度目の開催として、2023年の第57回スーパーボウルというビッグゲームがデザートエリアに戻ってくる。ユニバーシティ・オブ・フェニックス・スタジアムが3度目の開催地となる(以前は2008年と2015年開催)。1996年にはサン・デビル・スタジアムで開催されている。 

AZCentral.comによると、フェニックスとグレンデールの両市はスーパーボウルの開催に合わせスタジアムの近隣および地域一体の改修を行うと宣言したという。2023年までに、既に改修されたフェニックスの空港とグレンデールのホテルと駐車場の整備を行う予定だ。 

university-of-phoenix-stadium-100214-getty-ftr.jpg

2006年のオープン時、ユニバーシティ・オブ・フェニックス・スタジアムは北アメリカで初となる取り外し可能な天然芝を持つスタジアムだった。さらに傾斜を持つ開閉式屋根を採用した初のスタジアムでもあった。収容人数は7万3000人まで拡張可能だ。 

スーパーボウル2024:ニューオーリンズ

スーパーボウルは毎年ニューオーリンズで開催すべきだとの意見もあるようだ。結局のところ、メルセデスベンツ・スーパードームと呼ばれているのは、他のどのスタジアムよりも多い、8度もこのビッグゲームを開催しているからでもある。ニューオーリンズはスーパーボウルを11度開催しているのだ。残りの3回はテュレーン・スタジアムで開催された。 

スーパードームは1975年にオープンし、1978年には初めてのスーパーボウルを開催した。第12回スーパーボウルでカウボーイズがブロンコスを下した年だ。最後にスーパーボウルが開催されたのは2013年で、レイブンズが49ersを下した試合の第3クォーターでスタジアム内の多く照明が消えるという失態があった。 

Superdome-122213-AP-FTR.jpg

スーパードームはNFLだけでなくすべてのスポーツにおいて、シンボル的な会場であり続けている。 

原文:Future Super Bowl locations: Host cities, stadiums for Super Bowl 2019 & beyond
翻訳:Ayako Hayashi

【ジロ・デ・イタリア注目記事】
ジロ・デ・イタリアとは?|初夏のイタリアを駆け巡る世界3大自転車レース

【DAZN関連記事】
【必読】DAZN(ダゾーン)の"トリセツ" 最新・2018年版!
ネットでプロ野球中継を視聴する方法を紹介
DAZNでのプロ野球の放送予定や試合スケジュール
DAZNでF1放送を視聴する方法は?
【最新・2018年版】F1の放送予定・レース日程まとめ
ネットでMLB中継を視聴する方法を紹介
MLBの試合日程・放送予定|テレビでの視聴も可能?/2018シーズン

Tadd Haislop

Tadd Haislop is the Associate NFL Editor at SportingNews.com.