ドノバン・マクナブはニック・フォールズと入れ替わったが、トム・ブレイディはそのままトム・ブレイディである。
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第52回スーパーボウルは、24対21でペイトリオッツが勝利した第39回の「再試合」と呼ばれている。各チームに新しいメンバーの入れ替えはあるが、ニューイングランド・ペイトリオッツのクォーターバックのトム・ブレイディと、同チームのコーチ、ビル・ベリチックの2人は当時と同じだ。
さて、第52回スーパーボウルの勝敗を左右する鍵となる対決をみていこう。
1.ダグ・ペダーソンのオフェンス VS ビル・ベリチックのディフェンス
マット・パトリシアはベリチックの元、ペイトリオッツの守備コーディネーターを数年間勤めている。一方、ペダーソンはイーグルスのオフェンスの全てに直接関わっている。
イーグルスがスーパーボウルの出場権を得るまでに、ペダーソンは2つの素晴らしい作戦を組み立てたが、これから2週間をかけて、ベリチックのペイトリオッツに対する作戦を見つけ出すのだろう。ディビジョナルラウンドでは、イーグルスはランとパスのオプションプレーを多用し、15対10でアトランタ・ファルコンズに勝利した。NFCチャンピオンシップでペダーソンは、ニック・フォールズにクォーターバックを任せ、フォールズはNFLでトップのディフェンスに対して、352パッシングヤード、3スコアの素晴らしい活躍を見せた。
今回ペダーソンはNFLで過去最高と思われるコーチと対決することになる。もしペダーソンがベリチックの独創力を攻略し、イーグルスがスーパーボウルで初勝利を収めることになったら、彼は永久にフィラデルフィアで伝説となるだろう。
2.イーグルスのタックル、ハラポウリバティ・ベイタイ VS ペイトリオッツのパスラッシャー
ジェイソン・ピーターズの代役を務めるのに奮闘していたベイタイ。このTCU出身の2年目の選手は、ミネソタ・バイキングスのサックリーダーを食い止めた。バイキングスのディフェンシブエンドであるエバーソン・グリフィンは、レギュラーシーズンに13サックをし、先週の日曜にも1サックを行ってセインズ戦に勝利したのだが、今週の日曜にはタックルはわずか1回、サックは無く、38対7でイーグルスが勝った。
ペイトリオッツのディフェンスには有力なパスラッシャーがいないが、ペイトリオッツのシーズン中のサックは42回で、7位にランキングされている。アウトサイドラインバッカーのカイル・ヴァン・ノイが5.5サック、ディフェンシブタックルのディートリッチ・ワイズが5サックなのに対して、ディフェンシブエンドのトレイ・フラワーズはペイトリオッツの6.5サックを導いた。スーパーボウルでベイタイは、元スティーラーズのディフェンシブエンド、ジェームズ・ハリソンなど、様々な選手と対戦することになるが、バイキングス戦の時と同様に、フォールズが倒されないようにしなければならない。
3.マルコム・ジェンキンス VS ロブ・グロンコウスキー
イーグルスの守備コーディネーターのジム・シュワルツはグロンコウスキーよりもブレイディのオフェンスを気にしている。明らかにイーグルスは前衛のフレッチャー・コックス、クリス・ロング、デレク・バーネットでブレイディにプレッシャーをかけようとするだろうが、ブレイディは素早い送球をしてダウンフィールドにボールを押し込むことだろう。
ダニー・アメンドーラが複数のクラッチキャッチをして、24対20でジャガーズに勝利し、ディオン・ルイスはシーズンを通して危険な存在だったが、ペイトリオッツを止めるには、グロンコウスキー攻略が鍵となるだろう。
AFCチャンピオンシップゲームの後半で、ペイトリオッツの強力なタイトエンドが失敗し、ペイトリオッツが勝利した昨年のスーパーボウルでは、グロンコウスキーは負傷して故障者リスト入りしていた。しかし、グロンコウスキーが日曜に起こした脳震とう事件が2週間後に解決したとすると、グロンコウスキーがペイトリオッツ攻略の主要因となると思われる。ブレイディを止めることは容易なことではないが、シーズンを通してペイトリオッツのトップレシーバーだったグロンコウスキーを、イーグルスは最優先で攻略すべきである。
原文:Super Bowl 52: Three key matchups between Eagles and Patriots
翻訳:日本映像翻訳アカデミー