キャッチをどのように定義し、また、どのようなヒットが反則なのか、そうでないのか。NFLの新ルールが第52回スーパーボウルチャンピオンたちから非難を浴びている。
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先週、審判団がイーグルスを訪問し、新たなヘルメットルールについて理解してもらうため、プレゼンテーションを行った。だが、結果として審判団でさえ混乱することになったとESPNが伝えている。
頭部を下げながら相手に接触を試みた場合、または、実際に接触した場合は、15ヤードの罰退か罰金を科される、という新ルールを説明するため、選手たちは1時間に及ぶミーティングのなかでビデオ映像を見させられた。このビデオ映像は、今後どのようなヒットが反則になるのかを解説するはずだったのだが、選手の中にはこれらのヒットがルーティンのなかで行われているタックルにしか思えないという者もいた。
「より理解するために質問をしたのに、彼らはうまく答えられなかったんだ」ラインバッカ―のナイジェル・ブラッドハムは言う。「我々が知りたかったことに対して、彼らは答えることができなかった」。
イーグルスの選手たちは、プレゼンテーション後の質疑応答で疑問を解消しようと試みた。そこで、スーパーボウルを41-33で勝利した試合で、マルコム・ジェンキンスがワイドレシーバーのブランディン・クックスにヒットしたときのプレー映像を流した。しかし、この映像のプレーが反則なのかどうか、審判団の意見が分かれた。
「俺は10回中10回、このプレーをやるだろう。これをフラッグ(反則)と言うなら、フラッグなのだろう」ジェンキンスは現地時間29日の練習後にこう言ったとESPNが報じた。「コンマ何秒のなかで、スピードを落としてルールのことを考えるなんてできないさ。試合展開はとにかくものすごく速いんだ、ルールよりも速い、だから頭には入れておくけれど、それが自分のプレーに影響することはないね」。
Malcolm Jenkins’ hit on Brandin Cooks in Super Bowl is now considered illegal by some refs under new rule: pic.twitter.com/69l6ilWUou
— Tim McManus (@Tim_McManus) 2018年7月29日
ESPNイーグルス担当レポーター、ティム・マクマナスのツイート:
スーパーボウルでの、マルコム・ジェンキンスがブランディン・クックスにヒットしたプレーを、新ルールでは数人の審判が反則とみなした。
NFLのルール改正に対し、ほかの選手も不満を表しており、なかでも注目すべきはリチャード・シャーマンとジョシュ・ノーマンだ。
「ばかげているよ」3月にルールがオーナーらの満場一致で承認を受けた際、シャーマンはUSA Todayに語った。「これはドライバーに、車線を踏んだら違反切符を切られる、と言っているようなものだ。(このルールは)下半身のけがの増加につながるだろう」。
USA Todayによると、ノーマンはこうつけ加えた。「どうやってプレーすればいいのかわからない」彼は言う。「ヘルメットが接触したら反則? 最後の最後で、ランニングバックにヒットを行うとき、フェイスマスクが目の前にある中で、ヘルメットがうっかり触れてしまうのをどうやって回避しろと言うんだ? こういうプレーは必ず起きるんだ。このルールが何を意味しているのか全くわからないよ」。
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原文:Eagles frustrated, confused by new helmet rule
翻訳:Yurika Hirano