結論からいうと、2017年のNFL収益は国歌斉唱中の平和的抗議運動や不安定な視聴率を跳ね返す結果となった。
グリーンベイ・パッカーズの年次会計報告書を基にESPNは7月16日に以下の数字を発表した。
・NFLは80億ドル(約9039億円)を所属32チームへ分配
・各チームは2億5500万ドル(約288億円)を得た
・収益は4.9%上昇
Bloombergに掲載された記事「トランプのNFLいびりは功を奏さず パッカーズの会計報告で明らかに」によると、2017年の81億ドル(約9152億円)は2016年の78億ドル(約8813億円)を抜き収益分配の過去最高額を記録したという。
Bloombergでは2017年はNFL全体で140億ドル(約1兆5818億円)の収益があったと推測している。但しNFLは2015年に免税の対象から外れたのち財政状況を公開する義務がなくなった為、正確な数字は分からない。しかしNFLで唯一、株式会社が所有しているパッカーズはNFL全体の財政状況を把握する窓口となっている。
つまり、パッカーズのマーク・マーフィー社長が発言した通り、各オーナーが心配していた平和的抗議運動が起因となるであろう収益の減少は、全く心配に及ばず、結果過去最高収益を記録したのだ。
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原文:NFL’s record revenue puts lie to owners’ dire anthem-protest warnings
翻訳:Yuri Kondo