アメリカのメジャープロスポーツリーグの選手会が4月12日、試合に対する賭博を全米にわたって合法化する可能性について、前例のない共同声明を出した。
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NFL選手会のツイッターで公開されたその声明は、ニュージャージー州で審議中の、ネバダ州以外でスポーツ賭博をすることを認めないという連邦法を無効にする裁定を米国連邦最高裁判所が6月下旬までに下すのに先立って、先手を打ったものと思われる。この裁判は、ニュージャージー州の当時の知事、クリス・クリスティーの訴訟によるもの。
「スポーツ賭博は広範囲にわたって合法化される可能性があるが、この件に関してロビー活動などで熱心に働きかけてきた人だけが、スポーツ賭博の導入のすべてを牛耳ることは許すことができない」とその声明の一部には書かれている。「アスリートたちもまた、選手の権利と試合における公正性が守られることを保証するため、交渉の席に着く必要がある」。
Joint Statement from #NFLPA @MLB_PLAYERS @TheNBPA @NHLPA on sports betting pic.twitter.com/W3xLbsWWgU
— NFLPA (@NFLPA) 2018年4月12日
NFL選手会のツイート:
NFL選手会、MLB選手会、NBA選手会、NHL選手会からスポーツ賭博についての共同声明。
ESPNの4月1日時点での「Sports Betting Bill Tracker(スポーツ賭博法案追跡調査)」によると、ニューヨーク州からカリフォルニア州まで、約20州の議員が法案をすでに作成したか、作成中、または、すでに法案を可決し、スポーツ賭博が夏までに合法化され、資金不足の経費の足しになると請け合っている。
PGAツアーは今週、NBAやMLBと連携して、当該法案に対する州・国レベルでのロビー活動を調整すると、USA Today紙が報道した。
Legal Sports Reportによると、NFLコミッショナーのロジャー・グッデルは今年の頭に、スポーツ賭博に関するNFLの姿勢はこれまでとほとんど変わらず、スポーツ賭博には積極的な反対も、受け入れもしないと話していたという。
全米大学体育協会、NBA、NHL、MLB、NFLは、ニュージャージー州の計画を止めるため、2012年に提訴した。
現在、選手会は熟考期間に入っている。
「スポーツ賭博で誰が利益を得るかだけではなく、そのコストについても対処する時が来た」と声明の一部には書かれている。「我々選手会は、スポーツ賭博の合法化が、選手のプライバシーと肖像権、試合の公正性、変動的なスポーツ界に対して与える潜在的な影響について議論してきた」
原文:Players' unions weigh in on potential legalized sports gambling nationwide
翻訳:日本映像翻訳アカデミー