市民権団体「NFLにアフリカ系アメリカ人のオーナーを」

Marcus Dinitto

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市民権運動組織ナショナル・アーバン・リーグが、NFLのコミッショナー、ロジャー・グッデル宛てに手紙を送った。その手紙は、カロライナ・パンサーズの所有権がアフリカ系アメリカ人に移ることを強く求める内容だったと、地元紙ザ・シャーロット・オブザーバーが報じている。カロライナ・パンサーズはオーナーのジェリー・リチャードソンがチームを売却すると公の場で発表している。

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「現在、NFLにはアフリカ系アメリカ人のオーナーは一人もいない」とアーバン・リーグのマーク・モリアル議長がグッデルに伝えた。「そろそろ変化が必要だと伝えるために手紙を書いた」。

ナショナル・アーバン・リーグのホームページには「我々はマイノリティグループに対して経済権限や教育の機会、公民権の保証が付与されるように力を尽くす」と記されている。

少なくとも1つのアフリカ系アメリカ人のグループがパンサーズの買収を検討している。ラッパーで音楽プロデューサーでもあるショーン・コムズはリチャードソンが売却すると発表した直後にチームを買収する意向を示した。ノースカロライナ州シャーロット出身のNBAゴールデンステイト・ウォリアーズのステフィン・カリーやサンフランシスコ・49ersのQBコリン・キャパニックも参加を表明している。

他にもNBAシャーロット・ホーネッツのマイケル・ジョーダンも動く可能性があると噂が立っているが、まだ正式に名乗りを上げていない。

「NFLはルーニールールを前進させたことで、アフリカ系アメリカ人コーチ陣の人権を促進する契機になった」とモリアル議長が記した。「あとはオーナーシップだけが残っている」。

ルーニールールではNFLチームのヘッドコーチやゼネラルマネジャーを募集する際に、最低1名はマイノリティグループ(黒人若しくは少数派民族等)の候補者を面接しなければならないが、アフリカ系アメリカ人とは明記されていない。パンサーズの所有権取得に興味を示しているグループにフェリックス・サバテスがいるが、彼はキューバの生まれだ。

原文:Civil rights organization wants Panthers sold to African-American ownership group
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

Marcus Dinitto