失言のNFLセインツQBブリーズが謝罪「私はいつも黒人コミュニティーの味方であり続けます」

Tadd Haislop

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トレ・ブレイディと同世代で今年41歳になるNFLニューオーリンズ・セインツのQBドリュー・ブリーズが『Yahoo! Sports』とのインタビューで語ったコメントが公開されると、多方面からの物議を醸し、ブリーズへの批判が相次いだ。それから24時間も経たないうちにブリーズは公式謝罪文を発表した。

そのインタビューにおいてブリーズは、もしNFLの選手たちが2020年シーズンにおいて試合前の国歌吹奏でミネアポリス警察によるジョージ・フロイド氏死亡事件の抗議活動を行ったらどう思うかと尋ねられた。ブリーズの答えは「米国国旗や私たちの国家に敬意を払わない人々にはけっして合意しない」だった。

6月4日(日本時間5日)、ブリーズは自身のインスタグラムに投稿し、謝罪を述べるとともに許しを乞うた。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

I would like to apologize to my friends, teammates, the City of New Orleans, the black community, NFL community and anyone I hurt with my comments yesterday. In speaking with some of you, it breaks my heart to know the pain I have caused. In an attempt to talk about respect, unity, and solidarity centered around the American flag and the national anthem, I made comments that were insensitive and completely missed the mark on the issues we are facing right now as a country. They lacked awareness and any type of compassion or empathy. Instead, those words have become divisive and hurtful and have misled people into believing that somehow I am an enemy. This could not be further from the truth, and is not an accurate reflection of my heart or my character. This is where I stand: I stand with the black community in the fight against systemic racial injustice and police brutality and support the creation of real policy change that will make a difference. I condemn the years of oppression that have taken place throughout our black communities and still exists today. I acknowledge that we as Americans, including myself, have not done enough to fight for that equality or to truly understand the struggles and plight of the black community. I recognize that I am part of the solution and can be a leader for the black community in this movement. I will never know what it’s like to be a black man or raise black children in America but I will work every day to put myself in those shoes and fight for what is right. I have ALWAYS been an ally, never an enemy. I am sick about the way my comments were perceived yesterday, but I take full responsibility and accountability. I recognize that I should do less talking and more listening...and when the black community is talking about their pain, we all need to listen. For that, I am very sorry and I ask your forgiveness.

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ブリーズのコメント全文:

私はここに私の友人たち、チームメイト、ニューオーリンズ市、黒人コミュニティ、NFLコミュニティ、そして私が昨日発表したコメントによって傷つけてしまったすべての人々に対して、心からの謝罪を申し上げます。そのうちの何人かとは直接言葉を交わしました。私が多くの痛みを与えてしまったことを知り、とても悲しく思っています。

米国国旗及び国歌への尊敬、結束、連帯について話そうとしたのですが、私が使った言葉は無神経で、現在私たちが直面している問題への配慮にまったく欠けていました。そこには認識が足らず、どのような形においても思いやりや共感がありませんでした。それどころか、私の言葉は人々を引き裂き、傷つけ、そして私が敵であると思わせるものになってしまいました。それはまったく事実とは異なり、私の心情や人物を正しく表現するものではありません。

以下が私の立場です:

私は黒人コミュニティが社会的な人種不平等と警察の蛮行に対して戦うことに賛同し、変革をもたらすために真の政策変更を作り上げることを支持します。

私は長年に渡って存在し、今もまだ続いている黒人コミュニティ全体への抑圧を非難します。

私たちアメリカ人は、私も含めて、平等を実現するために十分な努力をまだ行っていない、あるいは黒人コミュニティの苦しみと戦いを正しく理解していないことを認めます。

私は自分が何かの役に立てると思っていますし、黒人コミュニティの運動においてリーダーになることもできると思っています。

私にはこの米国において黒人であること、あるいは黒人の子供を育てるとはどういうことなのかを、本当の意味で知ることはできません。しかし、私はそのことを理解するためにできる限りの努力をして、また正義の実現のために戦うつもりです。

私はいつも味方です。けっして敵ではありません。

昨日のコメントが招いた誤解には心が痛みます。すべての責任は私にあります。私は話すことを控え、もっと多くの人の言葉に耳を傾けるべきなのでしょう。黒人コミュニティが彼らの痛みについて話すときは、私たちはそれを聞かなくてはいけません。

その意味において、本当に申し訳ありませんでした。どうかお許しください。

ブリーズは4日(同5日)にチームメイトたちに直接謝罪をしたあと、再度インスタグラムで謝罪の動画を投稿した。

「申し訳ありませんでした。次からはもっと良い方法をとります。私はあなたたちの味方で、何かの役に立ちたいと思っています」とブリーズは言った。

ブリーズはNFL選手たちだけではなく、レブロン・ジェームズを始めとして多くの有名人からも激しい非難を浴びた。セインツのチームメイトたちもブリーズに対して不満を表明したし、3日(同4日)にはニューオーリンズでの抗議デモでもブリーズを口汚く罵る声が聞こえるほどだった。

ブリーズは3月にセインツと2年間の契約更新を締結し、5,000万ドル(約55億円)の報酬が約束されている。

(翻訳:角谷剛)

Tadd Haislop

Tadd Haislop is the Associate NFL Editor at SportingNews.com.