今度こそ? J・ゴードンが移籍先ペイトリオッツで成功できるワケ

Vinnie Iyer

今度こそ? J・ゴードンが移籍先ペイトリオッツで成功できるワケ image

ニューイングランド・ペイトリオッツにとっては、クリーブランド・ブラウンズからジョシュ・ゴードンをトレードしてチャンピオンを狙えるレベルのオフェンス陣を揃える必要はなかった。

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しかしゴードンにとってペイトリオッツは彼のベストパフォーマンスを要求される場所であり、それこそがリスクを負ってまでペイトリオッツが彼を獲得した理由である。

ブラウンズはこれまで非凡な才能を持つゴードンを辛抱強く扱ってきたが、ようやく彼がグラウンドに戻ってこられたところで信念を曲げてしまった。目先の勝利を渇望しているブラウンズとヒュー・ジャクソンヘッドコーチのプランにゴードンはもうフィットしなくなったのだ。

一方、ペイトリオッツは9月17日の試合で、AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップのときのようにジャクソンビル・ジャガーズをパス・ゲームで倒すことができなかった。出場停止だったレシーバー、ジュリアン・エデルマンがいたら試合展開は少し変わったかもしれないが、タイトエンドのロブ・グロンコウスキーの不調が誤算だった。

それもシーズンが進むにつれて改善していくだろう。今回のトレードは2007年にドラフト4巡目指名権と引き換えにオークランド・レイダースから殿堂入り選手のランディ・モスを獲得したときと比較されており、ブレイディとモスを擁した2007年シーズンのペイトリオッツはNFL史上で最も高い得点能力を誇った。

ゴードンがペイトリオッツで最初にやるべきことは、試合に出場することだ。心身ともに健全であることを証明し、「ペイトリオッツ式」のやり方を受け入れ、ペイトリオッツがチームの命運を託してきたビッグネームたちと同じ道を歩まねばならない。

ビル・ベリチックヘッドコーチは、複雑な戦術を理解させることを含め、まず選手たちに自分への信頼と報告義務を求める。トレードで獲得したということは、ゴードンも例外ではない。

ブラウンズで挫折を味わったゴードンだが、チームの体質も責められるべき点のひとつだった。しかしそうした問題が存在しないペイトリオッツのようなチームでプレーに集中できない選手は、どこにいっても厳しいだろう。

「自分の仕事をしろ」がペイトリオッツのモットーだが、それは薬物乱用で苦しんできたゴードンにとって取り組むべき課題である。彼はキャリア最初のチームで2度目のチャンスを得るべく奮起したが、これから2チーム目で3度目のチャンスを得るにはさらなる努力が必要になる。もしゴードンがチームのモットーに従うことができたら、ペイトリオッツにとって最も重要なことが何かを見出せるだろう。

トム・ブレイディが大黒柱として君臨するチームでプレーすることはワイドレシーバーのゴードンにとって大きなモチベーションになり、彼の個人能力がチームの結果に直結することになる。報酬面の話をすれば、2018年は100万ドル以下の働きしかできなかったゴードンも、来シーズン以降はより多くの金額を稼ぐことができるようになるだろう。

ゴードンは彼ばかりが注目されてプレッシャーのかかるチームではなく、多くの選手のひとりとして扱われるチームでプレーすることが必要だった。単なる成功以上の成績を収めてきたチームメイトがいる新しい環境にゴードンは触発されるはずだ。

ペイトリオッツがゴードンのベストパフォーマンスを引き出すことができなければ、かつて将来が約束された彼のキャリアは終わりを迎えることになるだろう。

そして今回の移籍以上にモチベーションを上げる術はない。

原文:Why Josh Gordon trade will work: WR needs Patriots more than they need him

翻訳:Kaito Kato


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Vinnie Iyer

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Vinnie Iyer, has been with TSN since 1999, not long after graduating from Northwestern University’s Medill School of Journalism. He has produced NFL content for more than 20 years, turning his attention to full-time writing in 2007. A native of St. Louis, Mo. but now a long-time resident of Charlotte, N.C. Vinnie’s top two professional sports teams are Cardinals and Blues, but he also carries purple pride for all things Northwestern Wildcats. He covers every aspect of the NFL for TSN including player evaluations, gambling and fantasy football, where he is a key contributor. Vinnie represents TSN as host of the “Locked On Fantasy Football” podcast on the Locked On network. Over his many years at TSN, he’s also written about MLB, NBA, NASCAR, college football, tennis, horse racing, film and television. His can’t-miss program remains “Jeopardy!”, where he was once a three-day champion and he is still avid about crossword puzzles and trivia games. When not watching sports or his favorite game show, Vinnie is probably watching a DC, Marvel or Star Wars-related TV or movie.