今年のNFCは、全チームにプレーオフ進出の可能性がある【後編】

Kenan Goyette

今年のNFCは、全チームにプレーオフ進出の可能性がある【後編】 image

順位が瞬時に入れ替わることも?

どのチームが今シーズンのプレーオフに進出するのかまだわからないって? では、イーグルスの功績を例に、チームがどのくらい早く状況を変えることができるのか、説明しよう。

▶スポーツ観るならDAZNで。1ヶ月間無料トライアルを今すぐ始めよう

去年の今頃、NFC東地区ではカウボーイズとジャイアンツが優勢だと思われていた。イーグルスは2016年の7勝9敗の成績を踏まえて、3か4番手として位置づけられていた。しかし、その先のことは皆もご承知のとおり。イーグルスはカーソン・ウェンツの活躍により13勝3敗の成績を残し、スーパーボウルを優勝。控えのニック・フォールズもクォーターバックとして好プレーをした。

去年のラムズもいい例だ。2016年は4勝12敗の結果でヘッドコーチのジェフ・フィッシャーがシーズン途中で解雇された。そして、全体1位指名のジャレッド・ゴフは苦しい一年を過ごしたが、新ヘッドコーチのショーン・マクベイによりゴフは大きく花開き、ラムズは数ヶ月で頭角を出した。チームは11勝5敗の成績で地区優勝を果たし、2004年以来のプレーオフ進出に成功した。

2014-15年シーズンのパンサーズとレッドスキンズ、2015-16年シーズンのカウボーイズとジャイアンツ、そして2016-17年シーズンのパンサーズは、チームが劇的に成績を改善したいい例だ。

クォーターバックを中心に育てることでチームを立て直し、他のポジションの選手は大型獲得で補強するモデルには定評があり、イーグルスとラムズもこの戦略で成功した。ベアーズも同じ戦略で立て直しを図る模様だ。

チームのレベルが同等であることがNFCの強み

NFCは将来性がある才能豊かな選手が大勢いるので、タイトルゲームに進出するのは常連チームになるとは限らない。実をいうと、NFCチームのレベルはほぼ同等であることで知られている。

ライオンズはNFCチームで唯一スーパーボウルへの出場経験がないが、逆にシーホークスは連続出場を果たした唯一のチームだ。1996年と1997年は2年連続でパッカーズが出場しているが、1999年以降は12年間異なるチームが出場を決めている。一方でAFCは6チームしかスーパーボウルへの出場経験がなく、そのうち2チームはクォーターバックのペイトン・マニングが所属していたチームだ。

AFCと比べると、NFCは数年前からチームのレベルが上がっている。NFCは2016年と2017年シーズンは7勝以下の成績を残したチームは4チームだけだった。去年だけをみても、南地区で3チームが二桁勝利を記録したため、9勝7敗の成績を残した3チームがプレーオフへの進出を果たせなかった。

シーズンの通算成績だけでは、NFCがどれだけレベルが高かったかはわからないが、間違いなくNFCは才能あふれるスター選手がそろっているチームばかりだ。イーグルスからベアーズまで。どのチームもプレーオフへ進出する可能性を持っている。

(完)

原文:NFC in 2018 is definition of both domination and parity
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

Kenan Goyette