ラフィング・ザ・パサー問題、NFL幹部も懸念を示す

Arthur Weinstein

ラフィング・ザ・パサー問題、NFL幹部も懸念を示す image

NFLの組織委員会はラフィング・ザ・パサーの反則騒動で頭を悩ませている。

▶スポーツ観るならDAZNで。1ヶ月間無料トライアルを今すぐ始めよう

「組織委員会の何名かはラフィング・ザ・パサーが半ば強制的に広がりをみせていることに不快感を覚えている。特にシーズン2週目に起きたグリーンベイ・パッカーズのLBクレイ・マシューズに与えられた反則について。来週、組織委員会は電話会議が予定されているが、メンバーらは今シーズン中に何らかのルール改正がされることには確信が持てないという」NFL.comのジュディ・バティスタが9月25日にツイートした。

今シーズンが始まって3週間が経つが、その間に34回ものラフィング・ザ・パサーが取られている。2017年は同期間に16回、2016年は20回という数字を見ても、今年がどれだけ多いか伺える。

34回の多くは、ラフィング・ザ・パサーに新たに設けられた基準に引っ掛かりペナルティを受けている。新基準では、ディフェンダーはQBをタックルすることは出来てもそのまま体重を乗せることが禁じられるようになった。

バティスタは前述のツイートに続き、「3月に体重について強調した時、組織委員会としてはここまで発展するとは予想していなかったはず。この状況をロジャー・グッデルがどう判断するかがカギね。選手の安全を確保した上でもう少し柔軟なルール編成にならないかな」とツイートした。

選手、コーチやファンまでもが、今シーズンのラフィング・ザ・パサーに対して批判的な姿勢をみせている。23日の試合でワシントン・レッドスキンズのQBアレックス・スミスにタックルし、再度ラフィング・ザ・パサーが与えられたマシューズは、自分はあくまでもフットボールをしていただけと主張している。

「ラフィング・ザ・パサーがQBを守ろうとしている意味合いは理解しているけど、NFLが向かっている方向は皆嫌だと思っていると思うよ。残念なことだけどね。穏やかな甘いスポーツになってきているよね。力強さが残っている部分を挙げるとしたら、俺らみたいに激しくギラギラしてプレーしている選手に対してどんどんペナルティを科しているところだろうね」とマシューズは語った。

批判があまりにも相次いだ為、NFLは自分たちの正当性を主張するかのようにスミスに対するマシューズのタックルを映像付きでツイートした。

 1995年からルールブックに記載されているラフィング・ザ・パサーの“体重”について強調していくことが、オフシーズン中に組織委員会で可決された。まさかこんなにも批判が相次ぐとは思っていなかった組織委員会は戸惑っているという。が、以下のようにバティスタが言う通り、今シーズン中のルール改正は難しそうだ。

当面は批判も続くだろう。24日に行われたピッツバーグ・スティーラーズ対ニューオーリンズ・バッカニアーズの一戦ではラフィング・ザ・パサーが4回も判定された。2001年以来の数字である。30対27で勝利したスティーラーズのQBベン・ロスリスバーガーは「すごい数だよね。観ているファンも楽しくないんじゃないかな」と語った。

組織委員会は、アトランタ・ファルコンズのリッチ・マッケイを筆頭に8名で構成されている。他はマイク・トムリン(スティーラーズ)、ショーン・ペイトン(ニューオーリンズ・セインツ)、ジョン・エルウェイ(デンバー・ブロンコス)、オジー・ニューサム(ボルチモア・レイブンズ)、スティーブン・ジョーンズ(ダラス・カウボーイズ)、ジョン・マーラ(ニューヨーク・ジャイアンツ)、マーク・マーフィー(パッカーズ)の7名である。

原文:NFL execs 'uncomfortable' with roughing the passer calls, will discuss issue, report says

翻訳:Yuri Kondo


【DAZN関連記事】
【必読】DAZN(ダゾーン)の"トリセツ" 最新・2018年版!
ネットでプロ野球中継を視聴する方法を紹介
DAZNでのプロ野球の放送予定や試合スケジュール
DAZNでF1放送を視聴する方法は?
【最新・2018年版】F1の放送予定・レース日程まとめ
ネットでMLB中継を視聴する方法を紹介
MLBの試合日程・放送予定|テレビでの視聴も可能?/2018シーズン

Arthur Weinstein