NFLの組織委員会はラフィング・ザ・パサーの反則騒動で頭を悩ませている。
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「組織委員会の何名かはラフィング・ザ・パサーが半ば強制的に広がりをみせていることに不快感を覚えている。特にシーズン2週目に起きたグリーンベイ・パッカーズのLBクレイ・マシューズに与えられた反則について。来週、組織委員会は電話会議が予定されているが、メンバーらは今シーズン中に何らかのルール改正がされることには確信が持てないという」NFL.comのジュディ・バティスタが9月25日にツイートした。
今シーズンが始まって3週間が経つが、その間に34回ものラフィング・ザ・パサーが取られている。2017年は同期間に16回、2016年は20回という数字を見ても、今年がどれだけ多いか伺える。
34回の多くは、ラフィング・ザ・パサーに新たに設けられた基準に引っ掛かりペナルティを受けている。新基準では、ディフェンダーはQBをタックルすることは出来てもそのまま体重を乗せることが禁じられるようになった。
バティスタは前述のツイートに続き、「3月に体重について強調した時、組織委員会としてはここまで発展するとは予想していなかったはず。この状況をロジャー・グッデルがどう判断するかがカギね。選手の安全を確保した上でもう少し柔軟なルール編成にならないかな」とツイートした。
選手、コーチやファンまでもが、今シーズンのラフィング・ザ・パサーに対して批判的な姿勢をみせている。23日の試合でワシントン・レッドスキンズのQBアレックス・スミスにタックルし、再度ラフィング・ザ・パサーが与えられたマシューズは、自分はあくまでもフットボールをしていただけと主張している。
「ラフィング・ザ・パサーがQBを守ろうとしている意味合いは理解しているけど、NFLが向かっている方向は皆嫌だと思っていると思うよ。残念なことだけどね。穏やかな甘いスポーツになってきているよね。力強さが残っている部分を挙げるとしたら、俺らみたいに激しくギラギラしてプレーしている選手に対してどんどんペナルティを科しているところだろうね」とマシューズは語った。
批判があまりにも相次いだ為、NFLは自分たちの正当性を主張するかのようにスミスに対するマシューズのタックルを映像付きでツイートした。
This is a foul for roughing the passer - the defender lands “with all or most of the defender’s weight” on the passer. Rule 12, Section 2, Article 9(b): https://t.co/s9YKN8NLuT #GBvsWAS pic.twitter.com/ei2QZkvvzx
— NFL Football Operations (@NFLFootballOps) 2018年9月23日
これはラフィング・ザ・パサーの一例。ディフェンダーが“体重の一部ないしは全てで”パサーの上に覆いかぶさる。ルール12、第2節、第9(b)条
1995年からルールブックに記載されているラフィング・ザ・パサーの“体重”について強調していくことが、オフシーズン中に組織委員会で可決された。まさかこんなにも批判が相次ぐとは思っていなかった組織委員会は戸惑っているという。が、以下のようにバティスタが言う通り、今シーズン中のルール改正は難しそうだ。
Why is it possible there will be no change to roughing the passer calls this season? Because there is a feeling it could be difficult for the league to pull back on a safety-related rule.
— Judy Battista (@judybattista) 2018年9月25日
今シーズン中にラフィング・ザ・パサーの改正が無いのはなぜだと思う? 安全性を重視したルールなのに、その反対を行く方に改正はしないでしょう?
当面は批判も続くだろう。24日に行われたピッツバーグ・スティーラーズ対ニューオーリンズ・バッカニアーズの一戦ではラフィング・ザ・パサーが4回も判定された。2001年以来の数字である。30対27で勝利したスティーラーズのQBベン・ロスリスバーガーは「すごい数だよね。観ているファンも楽しくないんじゃないかな」と語った。
組織委員会は、アトランタ・ファルコンズのリッチ・マッケイを筆頭に8名で構成されている。他はマイク・トムリン(スティーラーズ)、ショーン・ペイトン(ニューオーリンズ・セインツ)、ジョン・エルウェイ(デンバー・ブロンコス)、オジー・ニューサム(ボルチモア・レイブンズ)、スティーブン・ジョーンズ(ダラス・カウボーイズ)、ジョン・マーラ(ニューヨーク・ジャイアンツ)、マーク・マーフィー(パッカーズ)の7名である。
原文:NFL execs 'uncomfortable' with roughing the passer calls, will discuss issue, report says
翻訳:Yuri Kondo
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