ペイトリオッツのファンを自称するトム・ブレイディがバッカニアーズへの移籍を前に古巣との別れを穏やかに語る

Dan Barker

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3月24日(日本時間25日)、トム・ブレイディは新天地となるタンパベイ・バッカニアーズの入団記者会見に臨み、自らのアイドルだったとする名選手ジョー・モンタナがキャリアの最晩年を迎えたときのことを語った。

ブレイディはモンタナがサンフランシスコ・49ersとして最後に臨んだ試合をキャンドルスティック・パークで観戦したと語った。カンザスシティ・チーフスに移籍する直前のモンタナは、当時37歳だった。その頃のモンタナは既にスティーブ・ヤングの控え選手であり、49ersがダラス・カウボーイズに敗退したそのNFCチャンピオンシップ・ゲームでも出番はなかった。

モンタナがおよそ30年前にそうしたように、ブレイディも長年慣れ親しんだチームを離れるときがきたと感じている。だがブレイディは彼の影響力がなくなったチームに長く留まりたくはなかった。

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「誰の人生においても、不変のものなどありえません。アメフトの現役選手であり続けて、チームを引っ張る機会こそ、私が求めるものなのです」とブレイディは言った。

バッカニアーズのGMであるジェイソン・リヒト氏とコーチのブルース・アリアンは、ブレイディこそが疑いもなくNFL史上最高の選手であり、彼の入団はチームの歴史に刻まれる出来事だと称賛した。それはペイトリオッツに在籍した最後の数年においてブレイディが得られなかったものかもしれない。それでもブレイディはメディアのリポーターたちからの質問に、フリーエージェントとなった決断が最良の選択であったと、静かだが確信に満ちた態度で答えた。

ブレイディは新コーチのパスを主体とした積極的なスタイルを褒め、バッカニアーズの充実したレシーバー陣が移籍への決断を後押ししたとも言った。

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だがブレイディはペイトリオッツでの最後の数年に大きな不満をチームに対して抱いていたとする多くの報道については何も語らなかった。

「私は彼らに大いなる敬意を持っています。私以上にペイトリオッツを愛するファンは他にはいないでしょう」

ブレイディは20シーズンをペイトリオッツで過ごした。42歳にして、プロ入り後初めて新たなチームへと移ることになる。

その挑戦はブレイディを奮い立たせている。それと同時に、モンタナと同じように、それまで在籍した唯一のNFLチーム本拠地から数百マイル離れた土地でキャリアの晩年を飾ることを静かに望んでいる。

(翻訳:角谷剛)

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