パパ・ジョンズがNFLのスポンサー撤退を検討

Chelsea Howard

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パパ・ジョンズといえばアメリカで人気の大手ピザチェーンだが、同社の最高責任者、ジョン・シュナッターCEOが先日、

「NFLのおかげで売り上げが低下している」

と苦言を呈したことに端を発した騒動は、いまだ世間を騒がせている。

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NFLの”オフィシャル・ピザ”であるパパ・ジョンズは、NFLのテレビ視聴率低下が同社の売り上げに影響を及ぼしていると主張し、この状況が今後も続くようならスポンサー撤退も検討する構えだ。

最高執行責任者のスティーブ・リッチーCOOはウォール・ストリートジャーナル紙に対し、

「もしこのまま視聴率の下落が続くなら、我々のビジネスにとってより有効な方向にシフトチェンジする必要がある」とコメント。

「我々は、国歌斉唱問題についてリーグがどのような対策をとるのか慎重に見守ってきた。この問題の解決こそが、NFLを選手たちやファン、それにパートナー企業にとって好ましい存在にすることができるからだ」と述べている。

パパ・ジョンズ側は、NFLのテレビ視聴率の低下は、長引く国歌斉唱問題と無関係ではないと考え、リーグ側が適切な対応策をとっていないことを「典型的なリーダーシップの欠如」と非難。昨シーズンが始まった時点で早々にトラブルの芽を摘み取っておくべきだったと指摘している。

リッチー氏は、リーグに対して抗議行動をやめさせるよう圧力をかけたことは断固として否定したが、一方でこの状況は、秋・冬季のマーケティング予算のうちの大半をNFLのスポンサー費用に充ててテレビ広告に投資すべきかを同社が決定する上で懸念事項となっているとウォール・ストリートジャーナル紙に語った。

同社の最高顧客市場分析調査責任者ブランドン・ロテンCMOも、

「我々は、NFLのように、テレビ広告を主体とする提携についてはあらためて見直す必要があると考えている」とコメントしている。

また、シュナッターCEOの発言の裏には、ダラス・カウボーイズのオーナー、ジェリー・ジョーンズ氏の存在があるという報道もあるが、パパ・ジョンズ側はジョーンズ氏とこの件について話し合いをもったことを否定している。

原文:Papa John's considering ending sponsorship with NFL

翻訳:小川由紀子

Chelsea Howard