パトリック・マホームズ「まだトム・ブレイディの域には達していない」

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カンザスシティ・チーフスのクォーターバック(QB)であるパトリック・マホームズは自身がまだタンパベイ・バッカニアーズの世界的QBトム・ブレイディの域には達していないと発言した。

11月29日(日本時間30日)、昨年のスーパーボウル王者であるチーフスがバッカニアーズの本拠地タンパへ遠征し、マホームズとブレイディの直接対決が実現する。

マホームズは間違いなく現在のNFLにおいて最高級のクォーターバックだ。昨年のスーパーボウル54ではチーフスを優勝に導き、マホームズ自身もスーパーボウル最優秀選手賞(MVP)に輝いた。2018年にはNFLリーグMVPを獲得した勢いを2020年になっても維持しているが、それでも現時点ではスーパーボウルを6回制したブレイディに匹敵するとはマホームズ自身は考えていない。

マホームズは「ブレイディは特別な存在の世界的スターだ」と11月25日(同26日)に報道陣に語った。「僕は自分自身でいようとしているし、毎日フィールドに出て、努力して、そしてフットボールの試合に勝つことだけを考えている。それ以外のすべては後からついてくるよ」

「僕は普通の人間でいたいと思うし、チームメイトと一緒にいることを楽しんでいるのさ」

マホームズの活躍により、先週チーフスは敵地で行われたラスベガス・レイダース戦で35-31の劇的な逆転勝利を収め、今シーズンの戦績を9勝1敗に伸ばした。試合終了間際の75秒間で、マホームズは7回のプレイで75ヤードを獲得し、最後は試合終了28秒前にトラビス・ケルケへ22ヤードのタッチダウンパスを成功させた。

マホームズはこの試合で45本中34本のパスを成功させ、348ヤードを獲得し、2つのタッチダウンを奪い、1つのインターセプトを浴びた。今シーズンここまでの10試合通算では、374本中254本のパスを成功させ、リーグトップの3,035ヤードを獲得。27個のタッチダウンに対して、インターセプトは僅かに2個しかない。

一方のブレイディは不調に苦しんでいる。11月23日(同24日)のロサンゼルス・ラムズ戦でバッカニアーズは27-24で敗れたが、その試合のブレイディは2個のインターセプトを奪われている。成功したパスは48本中26本で、タッチダウンは2個だが、15ヤード以上のパスは6本投じて1本も成功しなかった。バッカニアーズはシリーズ戦績を7勝4敗に落とした。

ブレイディは直近の4試合で15ヤード以上のパスを19本投げて1本も成功していない。15ヤード以上パス失敗の連続は22回となっており、これはNFLリサーチによると2017年以来リーグ最長連続失敗記録である。

43歳のブレイディは今シーズン開始に先立って、ニューイングランド・ペイトリオッツを離れた。マホームズは「ブレイディがニューイングランドに戻らずにタンパベイへ行くことを聞いて、僕も皆と同じように驚いたよ」と言った。

「だけど、それは素晴らしい選択だと思う。バッカニアーズには多くの武器があるし、ヘッドコーチの(ブルース・)エリアンスは偉大なコーチだ。チームは勝ち続けているしね。僕たちはただ、いつものように強敵と対戦するための準備をして、すべてのプレイを全力で戦うだけだよ」とマホームズは続けた。

「この試合が特別なものになるとは考えていない。彼らは素晴らしいフットボール・チームだし、とても良いプレイをして、多くの試合に勝っている。だから僕たちはこれを素晴らしい挑戦の機会だと捉えて、どれも楽しみにしているよ」

(翻訳:角谷剛)

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