▶アメフト観るならDAZNで。1ヶ月間無料トライアルを今すぐ始めよう
NFL2021年シーズンの結末は大方の予想を裏切るものだった。圧倒的有利を伝えられたカンザスシティ・チーフスがタンパベイ・バッカニアーズに31－9の大差で敗れたのだ。このショッキングな敗戦によって、パトリック・マホームズはチーフスをスーパーボウル連覇に導くことができず、トム・ブレイディはバッカニアーズへ移籍した最初のシーズンで自身7度目のスーパーボウル制覇を成し遂げた。
NFL2022年シーズンの最終戦も同じ組み合わせになる可能性は高い。チーフス（AFC）もバッカニアーズ（NFC）も、それぞれのカンファレンスで今シーズンも優勝候補の筆頭だからだ。
スポーティングニュースの予想は以下の通りだ。スーパーボウル56は昨年と同じチームの対戦になる。しかし、試合結果は昨年と異なるものになる。マホームズはスーパーボウルでの戦績を3戦2勝とし、エリート・クォーターバックの仲間入りをする。ブレイディのスーパーボウル優勝回数は7回で留まる。史上最高のクォーターバックの座はまだブレイディのもので、マホームズとその他が追いかける構図が続く。
マホームズのキャリアはまだ若いが、調子が悪い試合というものはあまりない。来年2月に昨年と同じシチュエーションが実現した場合、バッカニアーズに喫した手痛い敗戦の記憶は、チーフスにとって雪辱を期す何よりのモチベーションになるだろう。
スーパーボウルの舞台でブレイディを打ち負かすことの困難さは証明済みだ。しかし、それは前人未踏というわけではない。10回を数えるブレイディのスーパーボウル出場のうち、イーライ・マニングは2回、そしてニック・フォールズも1回、ブレイディを下している。マホームズはその数少ないリストに仲間入りし、最新かつ最高のパサーであるとの称号を得るだろう。
スーパーボウルでの同チーム再戦となると、絶対本命というものはありえない。最後の例は28年前に遡る。スーパーボウル28でダラス・カウボーイズがバッファロー・ビルズを2年連続で下した。しかし、スーパーボウルで前年に敗戦した同じ相手に雪辱を果たした例は今までにはない。チーフスが今年それを成し遂げれば、それはまさに歴史的な出来事になる。
マホームズとチーフスはAFCを勝ち抜くことに油断はできない。ブレイディとバッカニアーズもNFCで強敵に囲まれている。だが、最終的にどちらのクォーターバックもチーフのカンファレンス連覇を危うくさせる場面は想像しにくい。
前回のスーパーボウルでのマホームズ対ブレイディは大方の予想を裏切って、一方的な結末に終わった。このドラマの続編はチーフスが終盤に僅差で逆転する、例えば27－24のスコアで勝利するようなシナリオが望まれる。
マホームズはすでにスーパーボウルで天国と地獄を味わっている。勝利の翌年に味わった敗戦の屈辱は、マホームズに最終的な勝利を渇望させ、集中力を極限まで高めるだろう。
マホームズを擁するチーフスは、かつてブレイディが率いたニューイングランド・ペイトリオッツに代わる、あらたな王朝をNFLに築こうとしている。それを証明するためには、最高の舞台でブレイディを下すこと以上のシナリオは考えられないだろう。
NFL2021年シーズンでもっとも優れて、かつ安定していると思われる２つのチームはチーフスとバッカニアーズである。チーフスはロサンゼルスで開催された第1回目のスーパーボウルで敗れている。久しぶりに同地で開催されるスーパーボウル56は絶好の舞台だ。
（翻訳：角谷剛）
▶アメフト観るならDAZNで。1ヶ月間無料トライアルを今すぐ始めよう
