S・ディグス、NFL史上に残る名プレー

David Steele

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去年9月、USバンク・スタジアムでのオープン戦。セインツとの戦いの中でステフォン・ディグスは「爆発力」のあるプレーでバイキングスを勝利へ導いた。彼は成績が目立つ選手ではない。成績で言えばアダム・シーレンの方が優秀と言えるだろう。ディグスの強みは、ゲーム展開を切り開くようなプレーだ。

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ディビジョナルプレーオフで彼が見せたプレーはオープン戦での戦いぶりを超えており、更にはポップ・ウォーナー・フットボール(ジュニアリーグ)まで遡ったとしても、今回以上のプレーは見せたことがなかっただろう。オープン戦から18週後、同じ建物、同じセインツとの対戦だった。

爆発力のあるプレー? そんなものではない。29対24でセインツに勝利し、バイキングスを1977年以来初めてのスーパーボウルに近づけてくれたステフォン・ディグスのプレーは、NFLの歴史に残る忘れられないプレーだった。観客らは、このプレーに名前をつけるべく頭を悩ませた結果、NFL史上最も有名なプレーであろう1972年プレイオフの名プレーと同じ、「インマキュレイト・レセプション(傷一つない、完璧なレセプション)」というニックネームをつけた。

他の選手が見せてきたような奇跡的プレーとはまた一味違う。これこそディグスがフットボール人生をかけて取り組んできたことの成果と言えるような強健なプレーだった。

クォーターバックのケース・キーナムからのパスが放たれた瞬間、試合時間は残り10秒でバイキングスは24対23で負けていた。ディグスは高く飛び上がり、ボールをしっかりキャッチした。バランスを崩さず、エンドゾーンを目指して疾走。61ヤードのタッチダウンパスを成功させて、勝利を収めた。彼がここ3シーズンやってきたことの集大成のようなプレーだった。

ディグスはセインツとのオープン戦だけで7キャッチ、93ヤード、2タッチダウンを積み上げた。シーズン中は怪我にも悩まされたが、シーズン終盤にはサム・ブラッドフォードと交代したキーナムとも調子を整え、タッチダウンパスを8回決めた。これは2015年(4回)、2016年(3回)のレギュラーシーズンを合算した数字よりも高い。最終的には64のレセプションを決め、平均13.3ヤードというキャリア最高の成績を残した。

バイキングスが賢明だったからか、単純に運が良かったからか、メリーランド大学で活躍していたステフォン・ディグスをドラフト5巡目で獲得した。その後、彼はオフェンスにおける脅威となる。3年間でテディ・ブリッジウォーター、サム・ブラッドフォード、ケース・キーナムと3人のクオーターバックと戦ってきた。

今年のスターと言えばアダム・シーレンだったが、ディグスが注目選手であることに変わりはなかった。キーナムや攻撃コーディネーターのパット・シャーマー、ヘッドコーチのマイク・ジマーも彼が大きな役割を果たすよう念を押した。残念ながら、先週の日曜日ほどの良い結果は生まれてこなかった。

「特にオフェンスの選手たちを信頼していない人が多かった」とディグスはNFL Networkに語った。「私たちは沢山の戦士を抱えていて、決して諦めない選手も大勢いる。ケースもその一人だ。だから彼が最後に私を信頼してくれて、すごく気分が良かった。彼は私に信頼を置き、いいプレーを決められると信じてくれた」。

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日曜日、アダム・シーレンは相手選手に掴まれながら妨げられながら、息をのむようなキャッチをして、フィールドゴールを導いた。次に攻撃権が移ってくるとディグスが引き継ぎ、19ヤードキャッチでバイキングスを39ヤードラインまで持っていった。

3プレー後にディグスは歴史に残るシーンを作り上げることになる。試合の流れからすると、ディグスがキャッチを成功させても追加のフィールドゴールに繋げられるかどうかという局面だった。最後まで走りきり、タッチダウンを決められるとは誰も想像しなかった。「こんなシチュエーションの練習はしたことがない」とディグスは認めた。

彼は直感的に、美しい作戦で最高のプレーを見せたのだった。

原文:Stefon Diggs' biggest play ever keeps Vikings on path toward Super Bowl
翻訳:渡邉剛

David Steele

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David Steele writes about the NFL for Sporting News, which he joined in 2011 as a columnist. He has previously written for AOL FanHouse, the Baltimore Sun, San Francisco Chronicle and Newsday. He co-authored Olympic champion Tommie Smith's autobiography, Silent Gesture.