サンフランシスコ・49ersがホームゲームをアリゾナで開催するのはなぜ? サンタ・クララ郡の新たな新型コロナウイルスに関する制限によって苦渋の選択を迫られる

Joe Rivera

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若者たちよ、東に向かえ。

サンフランシスコ・49ersは一時的にではあるが、新たな本拠地スタジアムを探すことを余儀なくされた。本来の本拠地であるリーバイス・スタジアムがあるカリフォルニア州サンタ・クララ郡が同州および同郡内の新型コロナウイルス感染拡大を受けて、すべての身体的接触があるスポーツを禁じたためだ。少なくとも次の2週間については、49ersは新たな本拠地を見つけることができた。NFC西地区のライバルであるアリゾナ・カージナルズの本拠地ステート・ファーム・スタジアムだ。

49ersの公式声明より:

サンフランシスコ・49ersはシーズン13週目と14週目の本拠地試合をアリゾナ州のステート・ファーム・スタジアムにバッファロー・ビルズとワシントン・フットボール・チームを迎えて主催することをナショナル・フットボール・リーグ及びアリゾナ・カージナルズとの間で合意に達しました。 NFLの試合開催地を移動させるには、多くのロジスティクス関連の問題が伴いましたが、私たちがそれに取り組むなかで、カーディナルス、ステート・ファーム・スタジアム、そしてリーグ関係者たちからの親切な協力をいただきました。 49ersの今後の練習場に関する情報は適切な時期にお知らせします。

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郡当局からの突然の通知にもかかわらず、49ersは新たな本拠地と練習施設を探さなくてはいけないことでパニックに陥るようなことはなかったようだ。

「昨日私たちに起きたことはとても残念な出来事ではありました。私たちがそれを聞いたとき、まさに飛行機に乗り込むところでした。とても残念でした」とヘッドコーチのカイル・シャナハンは言った。

望ましいことではないが、2020年のNFLシーズンに新たなハードルが加わったことになる。

なぜ49ersがアリゾナで試合をするのか?

サンタ・クララ郡が施行した最新の新型コロナウイルス対策によって身体的接触があるスポーツが同地域内で禁じられたため、49ersは今シーズンに残されたホームゲーム3試合のうち2試合(シリーズ13週目と14週目)のための新たな本拠地を見つけることを余儀なくされた。

同郡の新型コロナウイルス対策は150マイル(約241.4キロ)以上離れた場所から同郡内に入る場合は14日間の隔離生活もあらたに義務つけている。もちろん、バッファロー・ビルズもワシントン・フットボール・チームもそれに該当する。そのため、次の2週間の間、両チームはカリフォルニアではなくアリゾナに向かうしかないのだ。

49ersはシーズン17週目にもシアトル・シーホークスを迎えての最後のホームゲームを控えている。この試合の開催地はまだ発表されていない。このまま来月になってもサンタ・クララ郡の新型コロナウイルス感染者数が減少しないと、この試合もまたアリゾナで開催される可能性は大きい。現行の身体的接触があるスポーツ禁止令の有効期間は3週間のみである。

カージナルズがシリーズ17週目はロサンゼルス・ラムズ戦に遠征するため、その日のステート・ファーム・スタジアムは空いてはいる。

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公式戦に加えて、49ersは練習を行うための施設も見つける必要がある。サンタ・クララ郡内では練習も行うことはできないからだ。

サンタ・クララ郡からアリゾナへの移動には疑問を唱える声も多い。ステート・ファーム・スタジアムの所在地であるマリコパ郡でも新型コロナウイルスの感染者数は増大しているからだ。

スポーツ記者ジェーソン・シュワルツ氏のツイートより ― 馬鹿げた事実:サンタ・クララ郡の人口10万人あたりの平均感染者数は26.8人。アリゾナ州マリコパ郡の数値はその2倍に近い、48.6人だ。

元々、サンタ・クララ郡の新型コロナウイルス対策は今シーズンのNFL本拠地所在地のなかでもっとも厳しいものだった。NBCのアル・マイケル氏やクリス・コリンワース氏を含むテレビ関係者も49ersの今シーズンホームゲームの中継時にはマスク着用が義務つけられている。

(翻訳:角谷剛)

Joe Rivera