フィラデルフィア・イーグルスは第52回スーパーボウルの優勝報告のため、ホワイトハウスへの訪問を6月5日に予定している。最近、トランプ大統領がNFLの国歌斉唱ポリシーについて新たな発言をしたが、それに対してNFL選手たちがどう反応し、どう考えているのか、そのあたりを伺い知ることができるかもしれない。
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スーパーボウルの優勝チームはホワイトハウスへ訪問するのが恒例行事で、トランプ大統領が就任してから今回で2度目となる。NFLの国歌斉唱に新たなルールが設けられたことで、選手たちによる抗議活動は事実上禁止されたも同然となったが、去年のスーパーボウル覇者のペイトリオッツの訪問は、アメリカ独立記念日のパレードを彷彿とさせるものだった。欠席したペイトリオッツ選手31人のうち、5人はトランプ大統領に反対する立場を取って訪問を拒否して欠席した。その5人のうちの一人が去年まではペイトリオッツでプレーし、現在イーグルスに所属しているクリス・ロングだ。
今回の訪問に関しては、イーグルスのクリス・ロング、マルコム・ジェンキンス、トリー・スミスとブランドン・グラハムの4選手が表敬訪問を拒否する意向を示している。選手たちが国歌斉唱時に抗議活動を行ったことをトランプ大統領が繰り返し批判したことが主な理由、もしくは理由の一つとして考えられる。
そして今回、NFLの国歌斉唱のポリシーが新たに設けられた翌朝、トランプ大統領が「国歌斉唱中は誇りを持って起立すべきだ。さもなければプレーすべきではないし、そこにいるべきではない。もしかすると、この国にいるべきではないのかもしれない」と発言した。
この発言後、最初にホワイトハウスへ訪問するNFLチームがイーグルスになる。今のところ、新たにホワイトハウスへの表敬訪問をボイコットする意向を示している選手は浮上していない。このトランプ大統領の発言の2日前に、イーグルスのダグ・ペダーソンHCは選手たちにホワイトハウスへ訪問を無理強いせず、「今、様々な課題に対して取り組んでいる最中なので、表敬訪問への参加は選手たちの判断に任せている」とコメントした。
しかし先週、グラハムはファンから送られてきた一通の手紙を公表した。その手紙の内容は、グラハムが表敬訪問を拒否する意向を示したことを受けて、グラハムの応援をやめることにし、イーグルスが彼を放出することを希望していると書かれていた。手紙の最後には「この手紙をバカなチームメートに見せることを許可する。これで、イーグルスファンがあなたのことをろくでなしと思っていることがみんなに知れ渡るだろう」と締めくくっていた。
今回の状況を受けて、イーグルスのオーナー、ジェフリー・ルーリーは厳しい立場に置かれている。彼は去年、国歌斉唱時にヒザをつく選手たちは“敬意を表わしていない”または“前向きな姿勢ではない”と発言したものの、イーグルスのロッカールームでは自由に発言することを許している。
ニューヨーク・タイムズ紙によると、ルーリーは去年開催されたNFL秋期ミーティングで、国歌斉唱に対するトランプ大統領の見解を激しく批判したという。「たとえあなたが自分の愛しているスポーツで資産を所有しているからといって、特定のグループの人々を振り回しても良いということにはならない。トランプ政権は悲惨な政権だと多くの人々は思っている」と反トランプの姿勢を表明した。
しかし周囲の話によると、ルーリーは国歌斉唱の新ポリシーに関しては支持しているようだ。新ポリシーについては直接触れていないものの、「我々が大切にしている社会的不平等、貧困などの問題を解決するために選手たちは真剣且つ全力で取り組んでいる」という声明を発表している。
ホワイトハウスへの表敬訪問まであと4日。議論を更に過熱させる時間は十分残っている。トランプ大統領がホワイトハウスの芝生広場のマイクに近づく当日まで、イーグルスの参加者が何人になるかはまだわからない。
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原文:Eagles White House visit: NFL's anthem policy, Trump's words stir the pot
翻訳:日本映像翻訳アカデミー