八村塁のゴンザガ大学は? 米大学バスケの最新ランキング

Mike DeCourcy

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Sporting Newsの2018-19プレシーズンのトップ10が、あまり代わり映えしないように見えるなら、それは選手本人ではなく、チームのジャージしか見ていないからだ。

常連校のユニフォームを着た選手自身たちの多くは、あまり知られていない。 

昨シーズン、強豪校のカンザス大学はファイナルフォーまで進出したが、その時の選手の何人かは、今シーズンはメンフィス大学とカリフォルニア大学でチャンピオンシップを狙いにいく。ケンタッキー大学は、いつもの通り、一流の新入生が加わり、そこにスタンフォード大学からグラデュエート・トランスファーの生徒が加入する。ビラノバ大学は、昨シーズン、優勝を果たしたチームの選手の大多数がNBA入りをしてしまった。 

さまざまな要因が、このシーズンを予測不能のものとしているが、ここに、Sporting Newsのカレッジバスケットボール2018-19シーズンのトップ10を発表する。 

10位 ミシガン大学ウルバリンズ

主要選手:PFアイザイア・リバーズ、SFジョーダン・プール、SGチャールズ・マシューズ、PGザビエル・シンプソン、Cジョン・テスク

主要な新加入選手:PF ブランドン・ジョーンズ、SF イグナス・ブラズデイキス、PG David DeJulius、 C Colin Castleton

2017-18シーズンの成績:33勝8敗 NCAA第2位

ランキングの根拠:ウルバリンズは、他のプレシーズンランキングでは、あまりいい評価を得ていない。確かにモリッツ・バグナーが抜けた今、攻撃の穴を埋める必要がある。しかし、ミシガン大学のように1-4ポジションから勝ちにいけるチームは多くない。昨シーズンからチームを引き継いだシンプソンは、屈指のポイントガードになった。プールとリバーズは、スターの資質を兼ね備えている。マシューズは、自身が点取り屋であることを既に証明している。スタメンに関する懸念は、テスクをいかにチームにフィットさせられるかだ。

強み:オンボールディフェンス、多彩な攻撃力

弱点:新加入選手頼みの薄い選手層 

9位 ネバダ大学ウルフパック

主要選手:SFカレブ・マーティン、SFコディ・マーティン、PFジョーダン・キャロライン、PGリンゼイ・ドリュー

主要な新加入選手:PFジョーダン・ブラウン

2017-18シーズンの成績:29勝8敗 スウィート16

ランキングの根拠:今シーズン、ネバダは、最後まであきらめない手ごわいチームとなるだろう。マウンテン・ウェスト・カンファレンスの準決勝、前半終わって30点ビハインドだったウルフパックは、試合に負けはしたが諦めなかった。これが、次のテキサス戦とシンシナティ戦の大差からの逆転勝利につながったのだ。これらをやってのけた大半の選手たちが残っており、そこに、208cmの1年生ブラウンや、オールド・ドミニオン大学からの転入生トレイ・ポーターが加入した。ウルフパックには、昨年は出場しなかったが、平均で2桁得点を挙げる4人の転入生がいる。

強み:ダイナミックな攻撃、選手層、柔軟なポジション、逆転する意欲

弱点:内部のディフェンス、ただし、新しい長身選手が加われば解決する。 

8位 ビラノバ大学ワイルドキャッツ

主要選手:PFエリック・パスクホール、SGフィル・ブース、SF Dhamir Cosby-Roundtree、PG/SG コリン・ギレスピー

主要な新加入選手:PG Jahvon Quinerly、PF Cole Swider

2017-18シーズンの成績:36勝4敗 NCAA優勝

ランキングの根拠:昨シーズン、ドンテ・ディビンチェンゾとオマリ・スペルマンがあんなに素晴らしいプレーを見せなかったら、ビラノバ大学はこのランキングの首位に立っていただろう。しかしながら、彼らがいなければ、ビラノバ大学が優勝する可能性はなかったはずだ。昨年の優勝チームから、それでも2人の中心メンバーが残っている。しかし、今の強いビラノバ大学が認識されたのは、2012年にライアン・アーチディアコノが加入してからである。6年連続でNCAAトーナメントに出場し、そのうち2度優勝を果たしている。パスクホールとブースが卓越した活躍を見せ、Cosby-Roundtreeがジェイ・ライトに次ぐスターになったとしても、ワイルドキャッツは新入生に頼らざるを得ないだろう。

強み:勝利に慣れている、ペリメーターからのシュート

弱点:インサイドに不安がある

7位 テネシー大学ボランティアーズ

主要選手:SF グラント・ウィリアムズ、PF アドミラル・スコフィールド、SG ラモンテ・ターナー、SG ジョーダン・ボウデン、PG ジョーダン・ボーン、C カイル・アレクサンダー

2017-18シーズンの成績:26勝9敗 NCAA2回戦

ランキングの根拠:昨シーズンとほぼ同じ選手が残っている。獲得した点数の90パーセントが取れたら、それで十分な感じがするが、正確にはそうではない。なぜなら、残っているほとんどの選手が、ディフェンスの選手だからだ。テネシー大学は、ディビジョン1で第6位のディフェンス力を誇る。ボランティアーズは、ターンオーバーやロックファイトに持ち込み、勝利をつかんできた。最終9戦のうち、相手チームに63得点以上を許したのは1試合のみ。最終4戦は、全てNCAAトーナメントで、平均失点は63点だった。

強み:強い守備力

弱点:得点力が常に課題、大事な試合で勝ちきれない 

6位 ノースカロライナ大学ターヒールズ

主要選手:PF ルーク・メイ、SF キャメロン・ジョンソン、SG ケニー・ウィリアムズ、C スターリング・マンリー、PFギャリソン・ブルックス、PG セブンス・ウッズ

主要な新加入選手:SF ナッシャー・リトル、SG Rechon Black、PG コビー・ホワイト

2017-18シーズンの成績:26勝11敗 NCAA2回戦

ランキングの根拠:大学の不正問題に対するNCAAの調査のあと、リトルを獲得したことで、ノースカロライナ大学は大物のリクルーティングを再開したが、ターヒールズがトップ10プロスペクトを獲得することは難しくなった。ジョエル・ベリーの輝かしい活躍のおかげで、2年連続でファイナルフォー、そして2016年シーズンには14勝4敗のNCAAトーナメント記録を打ち立て、優勝を果たした。彼の代わりを見つけることは、大変なタスクとなるはずだが、とりあえずは、ホワイトがその仕事を請け負う。ロスターに関する率直な真実は、ポイントガードの状況が整理されたら、そしてマンリーかブルックスがメイと並ぶ選手になれたら、このチームに勝つチャンスはある。そして、ランキングも上がるだろう。

強み:あらゆる場面で得点できる

弱点:中盤に不安がある 

5位 バージニア大学キャバリアーズ

主要選手:SG タイ・ジェローム、PG カイル・ガイ、SF ディアンドレ・ハンター、C ジャック・ソルト、PF ママディ・ディアキテ

主要な新加入選手:C Francisco Caffaro

2017-18シーズンの成績:31勝3敗 NCAA1回戦

ランキングの根拠:昨シーズン、NCAAトーナメントの1回戦で敗れたバージニア大学だが、その時の選手が多く残っている。キャバリアーズは第1シード校として、史上初めて第16シードの学校に負けた。バージニア大学のペースに巻き込まれたら、ファイナルフォーに進むことはかなわない、ということを証明した。バージニア大学は、昨シーズン、カレッジバスケットボールで最もスローなチームだった。2016年のトーナメントでは、シラキュースに15点をリードしながら、相手の猛攻に押されて、逆転負けを喫している。しかし、この試合の敗因は、スピードではなかった。昨シーズンの敗戦の場合、あの試合では機能しなかったシステムを過信してしまったことが問題だったのだ。あの惨劇から得た教訓を生かし、バージニア大学が優勝を目指すには、十分なスタメンだ。

強み:守備力、ペリメーターからのシュート

弱点:選手層、戦略の柔軟性 

4位 デューク大学ブルーデビルズ

主要選手:PF ジャビン・デロリエール、C マルケス・ボールデン、SGアレックス・オコネル

主要な新加入選手:SF RJ・バレット、PF ザイオン・ウィリアムソン、SG キャメロン・レディッシュ、PG トレ・ジョーンズ

2017-18シーズンの成績:29勝8敗 エリート8

ランキングの根拠:バレットとウィリアムソンがチーム初のオールアメリカンに選出されても全く不思議ではない。2人とも、他の選手にはない才能にあふれている。バレットは、U19世界選手権にカナダ代表として出場し、38得点を挙げる活躍でアメリカを撃破した。ウィリアムソンは、屈指のダイナミックなビッグマンだ。あのサイズの選手で、ウィリアムソンのような動きをする選手は他にいない。どのような選手に育っていくのかが課題だ。パワーフォワードか、もしくは小さめのセンターか? ブルーデビルズは、新入生4人をしっかりと育てる必要があるだろう。

強み:プレーメークのうまさ、守備位置のサイズ

弱点:ペリメターからのシュート、守備力 

3位 ゴンザガ大学ブルドッグス

主要選手:SG ザック・ノーベル、SF 八村塁、C キリアン・ティリ、PG ジョシュ・パーキンス、SG コリー・キスパート

主要な新加入選手:PG ゲノ・クランダル (暫定)、PF ブランドン・クラーク、SFジェレミー・ジョーンズ、PFフィリップ・ペトルセフ

2017-18シーズンの成績:32勝5敗 スウィート16

ランキングの根拠:ブルドッグスが、アリゾナ大学への進学を望んでいたポイントカードのブランドン・ウィリアムズを獲得したことで、ゴンザガ大学を1位のチームに選ぶ正当なチャンスがめぐってきた。これまで1,154得点を挙げ、キャリアで1,500得点も視野に入れている、優秀なカレッジ選手のパーキンスを軽視しているわけではない。ゴンザガ大学はポイントガードに、もっとダイナミックな選手を起用すべきだ。チームはクランダルを起用することも1つの選択肢と考えてるかもしれないが、彼はトランスファーしてプレシーズンの練習に合流するため、ノースダコタ大学を卒業することに努めている最中だ。ゴンザガ大学は、他のチームにはかなわない、将来性のある2人のウイングを備えている。ノーベルと八村はそれぞれ、3月のNCAAトーナメントでヒーローとなった。

強み:得点力、ペリメーターの層の厚さ、経験

弱点:バックコートのスピード、ダイナミックな敵につけこまれる危険性がある 

2位 カンザス大学ジェイホークス

主要選手:SG ラジェラルド・ヴィック、C ウドカ・アズバイク、SF マーカス・ギャレット、PF ミッチ・ライトフット、PF シルビオ・デ・ソーサ

主要な新加入選手:PF デドリック・ローソン、PG チャーリー・ムーア、SF KJ・ローソン、PG/SG クエンティン・グライムス、PG/SG デボン・ドットソン、PF デイビッド・マコーマック

2017-18シーズンの成績:31勝8敗 ファイナルフォー

ランキングの根拠:カンザス大学ほど、優秀なカレッジプレーヤーたちが集まったチームは他にない。しかし、彼らの実力の多くは、このチーム以外の場所で培われたものだ。デドリック・ローソンは、今やカンザス大学の第一候補だと予想されているが、かつてはメンフィス大学の主要な選手だった。ムーアは、ポイントガードの筆頭候補だと見られているが、1年生の時は、カリフォルニア大学に在籍し、NITでプレーしていた。彼らは1年かけて、カンザス大学のコーチ、ビル・セルフのやりたいことを理解し、彼のスキームを習得した。そのため、彼らのパフォーマンスの変化は、ケンタッキー大学のトラビスのように、劇的なものにはならないだろう。カンザス大学が1位になれなかった理由は、ジェイホークスは昔からプレーメーカーに望んでいるものが多く、ムーアにはそれに応える準備が整っていない可能性があるからだ。このポジションは、過去4年にわたり、フランク・メイソンとデヴォンテ・グラハムが務めていた。2人ともチーム初のオールアメリカンに選出されている。

強み:フィジカルの強さ、フロントコートの選手層、バラエティに富んだ得点方法

弱点:ディフェンスが、攻撃時に持ちこたえられるか不安が残る 

1位 ケンタッキー大学ワイルドキャッツ

主要選手:PF PJ・ワシントン、C ニック・リチャーズ、PG クアデ・グリーン

主要な新加入選手:PF リード・トラビス、SG タイラー・ヒーロー、PG イマニュエル・クイックリー、SF ケルドン・ジョンソン、PF EJ・モンゴメリー、PG アシュトン・ヘイガンズ

2017-18シーズンの成績:26勝11敗 スウィート16

ランキングの根拠:1位にランクされたのは、ケンタッキー大学。グラデュエート・トランスファーで元PAC-10のスター、トラビスを獲得したことで、ワイルドキャッツには9人のスタメンレベルの選手がそろった。これにより、コーチのジョン・カリパリは、選手の特性を最大限に生かすため、スタイルやローテーションの構築という意味において、多少の変更を強いられるだろう。バハマへのチームの遠征で1つ顕著だったことがある。ワシントンとトラビスがハイポストでプレーしていたことだ。5人の才能ある1年生が成長すれば、ケンタッキー大学がディフェンスで他を圧倒するチャンスが到来するだろう。

強み:選手層、サイズ、ボールハンドラーが複数人いる

弱点:シュート、経験 

原文:College basketball rankings: SN's updated preseason Top 25 for 2018-19
翻訳:Atsuko Sawada


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Mike DeCourcy

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Mike DeCourcy has been the college basketball columnist at The Sporting News since 1995. Starting with newspapers in Pittsburgh, Memphis and Cincinnati, he has written about the game for 35 years and covered 32 Final Fours. He is a member of the United States Basketball Writers Hall of Fame and is a studio analyst at the Big Ten Network and NCAA Tournament Bracket analyst for Fox Sports. He also writes frequently for TSN about soccer and the NFL. Mike was born in Pittsburgh, raised there during the City of Champions decade and graduated from Point Park University.