米国の伝説的スポーツキャスターが89歳で他界

Arthur Weinstein

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親しげで、変化に富んだ表現で知られ、大学アメリカンフットボールのアナウンサーとスポーツジャーナリズムのアイコンだったキース・ジャクソンが1月12日(日本時間13日)に亡くなった。享年89歳。

ニューヨーク・デイリー・ニュース』が1月13日(同14日)にジャクソンの訃報を出し、家族が彼の最期を看取ったと報じた。

 

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ジャクソンは54年のキャリアでNFL、MLB、NBA、オリンピックなどのトップイベントを担当した。しかし最も有名なのはNCAAアメリカンフットボールでの活躍で、1960年台半ばから2006年の引退まで『ABC』でNCAAのテレビ放送のメインアナウンサーを務めた。

「Whoa, Nellie」などのジョージア訛りで庶民的な表現や、「Fum-BLE!」といった大げさなプレイコールが、全米のフットーボールファンに愛されていた。今でも使われる数々の名フレーズも生み出している。ミシガン大学のホームスタジアムに「ザ・ビッグハウス」という愛称をつけ、ローズ・ボウルのことを「Granddaddy of them all(全ての頂点に立つもの)」と呼ぶなど、その特徴的な実況スタイルは今でもとても愛されている。

ジャクソンは他のスポーツにも対応できる柔軟性があった。1970年には「Monday Nigh Football」の初代実況担当を務め、野球のアナウンサーとしては、1970年代と1980年代にはワールドシリーズ、リーグチャンピオンシップ、オールスター戦を担当した。『ABC』ではビル・ラッセルと共に4年間リードNBAアナウンサーを務め、1970年代と1980年代のオリンピックも担当している。それに加え、スポーツ番組の『Wide World of Sports』ではリポーターも務めていた。

ジャクソンはナショナル・スポーツキャスターズ&スポーツライターズ・アソシエーションの殿堂入りを果たしており、5年連続で最優秀ナショナル・スポーツキャスターを獲得している。

多くの元同僚、アスリート、記者、スポーツファンが13日(同14日)の朝にジャクソンの思い出をソーシャルメディアに投稿した。

「土曜の朝のユース・フットボール戦から帰ってきて、キース・ジャクソンが実況する大学フットボールの試合を見ることをほど好きなことはなかった。彼のことはずっと忘れない。彼こそが、大学フットボールだった。 #RIP」

「実況レジェンドにRIP…キース・ジャクソンほど大学フットボールだと感じさせてくれる声は今後もないだろう。」

原文:Legendary sports broadcaster Keith Jackson dies at 89

翻訳:大西玲央

Arthur Weinstein