死亡した元フットボール選手4人の家族、脳震盪が原因としてNCAAを訴える

Gabrielle McMillen

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4人の元フットボール選手の不法死亡を巡り、4家族がNCAA(全米大学体育協会)を相手に訴訟を起こしたとESPNが現地時間28日に報じた。

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訴訟によると、家族らは、脳震盪による脳疾患が愛する者の死に直結したと訴えている。

グランドバレー州立大学の元クォーターバック、カレン・フィナティーの妻であるジェニファー・フィナティーは、「彼は試合中および練習中に倒された際に気を失い、何度も脳震盪や振盪性の衝撃を頭部に受けた」と主張している。

カレン・フィナティーは2001年シーズンをトレド大学で過ごした後、2003-06年シーズンをグランドバレー州立大学で過ごした。2013年に釣り旅行に出かけた先で、何者かに追われていて、水から上がるところだと妻に連絡をしてきたのを最後に行方が分からなくなった。

彼はそれから3日後に森の中で変わり果てた姿で見つかった。検死によると、死因は吐瀉物の誤嚥による肺炎とのことだった。

訴訟によると、カレン・フィナティーは以前デトロイトで医療機器のセールスをしていた際にも似たような出来事に苦しんでいたとされている。

「不幸にも、この電話は以前あった出来事を思い起こすものだった」と訴訟のなかで伝えている。「フィナティー氏はミシガン州デトロイトで同僚と出かけた際にも、何者かに後をつけられていると思い込むようになった。偏執病(妄想性パーソナリティ障害の一種)の発作を起こしたフィナティー氏は、逃げるようにして約241km離れた彼の兄弟の家まで運転した。家に着いたとき、彼の後ろにはもちろん誰もいなかった」。

フィナティーの脳はボストン大学のトラウマティック・エンセファロパシー研究センター(Study of Traumatic Encephalopathy)で調べられ、わずかなCTE(慢性外傷性脳症)が認められたものの、これが彼の死に繋がったとは考えにくいとした。

サンディエゴ大学の元ラインバッカ―のジェフ・スタッグス(1965-66)の妻とUCLA大学とカリフォルニア州立大学ロングビーチ校の元ランニングバックのロドニー・ステンスルド(1969-73)、そしてUSC大学の元フルバックのダグ・マッケンジーの母もNCAAに対して同様の裁判を起こした。

「私たち家族は、変化をもたらすためにNCAAを相手に訴訟を起こしました」マッケンジーの母、ドロシー・マッケンジー・シュミットは声明で言った。「私の息子のダグを含む、あまりにも多くのフットボール選手が脳疾患を発症しています。今こそ変革の時です。私たちはフットボールがこの上ない安全のもとでプレーされることを望んでいて、学生スポーツ選手に、若い時に負った脳震盪が後の人生に悲惨な結果を招くことを認識して欲しいと願っています」。

原文:Four families filing lawsuit against NCAA for wrongful deaths of ex-football players

翻訳:Yurika Hirano


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