レブロン・ジェームズがNCAAトーナメントで55年ぶりの勝利を称賛 デュケイン大学との関係とは?

Bryan Murphy

坂東実藍 Miran Bando

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デュケイン大学が55年ぶりにNCAAトーナメントで勝利を収めた。

デュケイン大は3月21日(日本時間22日)、「マーチ・マッドネス」の1回戦でブリガムヤング大学(BYU)に71-67で勝利した。今年のNCAAトーナメントで最初の大きなアップセットだ。第11シードのデュケイン大は第6シードのBYUを下し、次は第3シードのイリノイ大学と第14シードのモアヘッドステイト大学の勝者と対戦する。

遠くからデュケイン大を応援していたひとりが、レブロン・ジェームズだ。ロサンゼルス・レイカーズのスターは、X(旧ツイッター)でキース・ダンブロット・ヘッドコーチとデュケイン大に賛辞を寄せた。

ジェームズとデュケイン大のダンブロットHCやアソシエイトヘッドコーチのドゥルー・ジョイス三世との間には関係がある。シーズンを通じて同大を応援してきた。

ここでは、ジェームズとデュケイン大コーチングスタッフのつながりをまとめる。

 

レブロン・ジェームズとデュケイン大学の関係

ジェームズ、ダンブロット、ジョイス三世は全員、オハイオ州アクロンとつながりがある。

ジェームズがセント・ビンセント=セント・メアリー高校のバスケットボールチームに在籍していた時のコーチングスタッフに、ダンブロットとジョイス三世がいたのだ。前者がヘッドコーチで後者はポイントガードだった。3人は同校を2年連続州制覇に導いている。

ダンブロットは2000-2001シーズン終了後にアクロン大学のアシスタントコーチになり、2004年にヘッドコーチに昇格。2017年まで務め、デュケイン大に移った。

ジョイス三世もアクロン大に入学し、ダンブロットHCの下で活躍。その後12年にわたってプロキャリアを築いている。

そして彼らは後に再会することになった。2019年に現役を引退したジョイス三世が指導者に転身。クリーブランドステイト大学のアシスタントコーチを3年務めてから、デュケイン大のアソシエイトヘッドコーチとなり、ダンブロットHCと再び一緒になったのだ。

ジェームズはプロで輝かしいスターとなったが、ダンブロットHCやジョイス三世とのつながりは揺るぎない。BYUとのNCAAトーナメント1回戦を前に、デュケイン大の選手たちに自分のシグネチャーシューズもプレゼントしている。

ダンブロットHCは今季限りで引退する予定であることが大会前に発表された。ジョイス三世が後を継ぎ、大学で初のヘッドコーチを務めると見られる。

ダンブロットHCは『The Duquesne Duke』のスペンサー・トーマス記者に、「私の後任としてコーチ・ドリューを育ててきたようなものだ」と話した。

「もちろん、ひいき目ではあるが、彼が就任すれば、プログラムが失敗することはないと思う」

ジョイス三世も、「12歳や13歳のころから(ダンブロットHCは)ヘッドコーチになる機会を築いてくれた」と、機会があるなら責任を負うつもりと述べた。

「それが私の夢だと彼はずっと分かってくれていた。だから、私の希望を知っていることを最大限に活用してくれたのだと思う」

ただ、デュケイン大の祭りはまだ終わっていない。ダンブロットHCは3月23日(同24日)、少なくともあと1試合で指揮を執る。

原文:LeBron James celebrates Duquesne's first March Madness win in 55 years after Dukes knock off BYU(抄訳)
翻訳:坂東実藍

Bryan Murphy

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Bryan Murphy joined The Sporting News in 2022 as the NHL/Canada content producer. Previously he worked for NBC Sports on their national news desk reporting on breaking news for the NFL, MLB, NBA and NHL, in addition to covering the 2020 and 2022 Olympic Games. A graduate of Quinnipiac University, he spent time in college as a beat reporter covering the men’s ice hockey team.

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フリーランスライター。NBAや欧州サッカーを中心に担当。執筆業は約20年の40代。マジック・ジョンソンのような華麗さを夢見るが、現実は地味キャラ。ならば目指すはサネッティのような継続性か。日々、子どもたちの世話に追われながらバスケとサッカーを追い続け、地道に各種媒体へ寄稿。