【NBL】ユナイテッドの馬場雄大が自己最多17得点、逆転勝利に大きく貢献

大西玲央 Reo Onishi

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2月22日、NBLのメルボルン・ユナイテッド(オーストラリア)に所属する馬場雄大が、レギュラーシーズン8戦目であり、NBLカップ2戦目となるケアンズ・タイパンズ戦に先発出場した。27分13秒の出場でフィールドゴール8本中6本、フリースロー5本中5本成功の17得点、4リバウンド、3アシスト、1スティールを記録した。17得点はNBLキャリア最多だ。試合はユナイテッドが88-81で勝利した。

【試合動画】メルボルン・ユナイテッド対ケアンズ・タイパンズ

3試合連続の先発出場となった馬場は、第1クォーター残り7分5秒にジョック・ランデールの3ポイントショットをアシストし、この日初アシストを記録する。同クォーター残り6分32秒にはスティールからそのままレイアップへと持ち込んだものの、これは相手のディフェンダーにブロックされた。立ち上がりから苦しい時間帯が続いたユナイテッドは17-25と8点追う状況で第1クォーターを終えた。

続く第2クォーター開始から約2分頃にコートに戻った馬場は、ベースラインから力強いドライブを仕掛け、相手のファウルを受けながらもレイアップを決めた。フリースローもしっかりと決め、まずは3得点を獲得する。

同クォーター残り4分35秒にはエンドプレイから生まれたミドルジャンパーを決める。さらにメイソン・ピートリングの3Pショットとランデールのアリウープダンクをアシストするなど、プレイメイクでもチームに貢献した。

一時は二桁まで点差を広げられていたが、前半終盤にかけてユナイテッドが反撃を見せ、35-42のスコアでハーフタイムを迎えた。

後半もスタートで出場した馬場は、第3クォーター残り4分13秒に相手のターンオーバーから生まれた速攻で先頭を走ってパスを受け、そのままレイアップを決めた。同クォーター残り2分55秒で馬場がベンチに下がったあとも、ユナイテッドは少しずつ点差を詰め、58-62の4点差で最終クォーターを迎えた。

第4クォーター残り6分28秒で馬場がコートに戻ると、ユナイテッドはスコッティ・ホプソンの得点で69-68とついに逆転に成功。さらに馬場が速攻からレイアップやフリースローで得点を重ね、チームもリードを広げ始める。残り3分13秒にはファウルされた際の着地時に足首を痛め、一時的にベンチに下がったものの、残り2分46秒には再び出場する。

残り2分を切った時点で84-81と切迫した状況で、馬場はスピンターンからの難しいショットを決め、この日17得点目を獲得。この得点でチームの勝利を決定的なものとした。

ユナイテッドのディーン・ビッカーマンHCは「馬場はチームに良い刺激をもたらしてくれた」と試合を振り返っている。

「第4クォーター、なかなかオフェンスを生み出せない時間帯に、自ら積極的に得点を狙って均衡を破ってくれた」。

ユナイテッドは次戦、2月25日の日本時間17時半からアデレード・36ersと対戦する。


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大西玲央 Reo Onishi

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アメリカ・ニュージャージー州生まれ。国際基督教大学卒。NBA Japan / The Sporting Newsのシニアエディター。記事のライティング以外にもNBA解説、翻訳、通訳なども行なっている。訳書には『コービー・ブライアント 失う勇気』『レイ・アレン自伝』『デリック・ローズ自伝』「ケビン・ガーネット自伝』『ヤニス 無一文からNBAの頂点へ』。