渡邊雄太 開幕戦後一問一答「それでもやっていかなければいけないのが自分の仕事」

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杉浦大介 Daisuke Sugiura

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10月19日(日本時間20日)に本拠地バークレイズ・センター(ニューヨーク州ブルックリン)で行われたニューオーリンズ・ペリカンズとの2022-23シーズン開幕初戦で、ブルックリン・ネッツの渡邊雄太が途中出場を果たした。渡邊はこれで日本出身選手として史上最長となるNBA5年目の公式戦出場を果たしたことになる。

渡邊はチームが大差を付けられていた試合後半の第3クォーター残り約4分に出場し、約9分プレイ。3ポイントショット1本とフリースロー2本を放ったものの得点とはならず、チームも108-130で敗れた。

試合後、ロッカールームで日本メディア向けの取材に応じた渡邊の一問一答をお届けする(抜粋。質問は要約)。

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エナジーを出してプレイできていなかったと思うので、そこは反省

――今季開幕戦を振り返って。

渡邊:チームとして固かったというか、今日は自分たちで自滅していった感じでした。出だしから本当にすごくリズムが悪かった。第2クォーターの終わり、せっかくいいリズムで終われたのに、第3クォーターでまた離されて、そのままずるずる…という感じでした。

第3クォーターのあのタイミングで(試合に)出されたんですけど、なかなか自分自身のリズムに乗れずっていう感じです。でも長いシーズンなので、気にしていないわけではないですけど、こういうこともあるくらいにみんな思っているんで、そこまで気にする必要はないかなとは思っています。

――ああいう大差がついた状況での出場で考えることは、エナジーを供給して流れを変えることか。

渡邊:そうですね。前半使ってもらえずにあの場面で出されるというのは難しい出方ではあります。ただ、それでもやっていかなければいけないのが自分の仕事です。今日は僕自身も悪い意味でチームと一緒になってしまったというか、あまり自分自身、エナジーを出してプレイできていなかったと思うので、そこは反省ですね。

――初の公式戦だったが、チーム全体のケミストリーは。

渡邊:今日の敗戦で下を向いている人は誰もいないし、もう次の試合に向けてというふうに切り替えています。自分たちにとっていい勉強になったというか、改めて気を引き締めていけます。プレシーズン最初の2戦(の内容)が悪くて、3、4戦目で気合を入れてやったら、ああいういいゲームになって、またちょっと緩んだ部分があったのかなと思います。まだレギュラーシーズンは81試合もあります。力は絶対にあるチームなので、しっかり修正して次に臨むというだけですね。

――プレシーズン初戦の際は独特の緊張感があると話していた。開幕はまた違うか。

渡邊:開幕はまた違いますし、やっぱりこのチームはちょっと変な目で見られているところがあります。勝って当たり前と思われているけど、みんなこのチームが落ちていくのを見たい人たちがいっぱいいる。周りの雑音はたくさんあるんですけど、そこは自分たちがコントロールできない部分。コントロールできるのはどういう試合展開にするかとか、エナジーの部分なのに、今日は本当に競争心、エナジーだったりがチーム全体で出来ていなかったので、そこは自分たちの反省点です。

――25得点と活躍したザイオン・ウィリアムソンの印象は。

渡邊:やっぱり彼がドライブしていったら止めにくい部分はあります。(ただ)左に来るのは絶対に分かっているのに、あれだけ毎回やられていたというのは問題があります。スカウティングの部分も含めて、しっかりと頭に入れておかないといけないと思います。

――開幕前日などに食べる勝負飯は決まっているのか。

渡邊:いや、そういうのは特になく、今はシェフの人がいるのでその人にお任せしています。試合の日の昼はいつもうどんを食べてるんですけど、試合前日は特に決まっていません。(試合前にうどんを食べるのは)単純に好きだからです。普通の素うどんですね。

取材・一問一答構成:杉浦大介


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ

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東京都出身。高校球児からアマボクサーを経て、フリーランスのスポーツライターに転身。現在はニューヨーク在住で、MLB、NBA、ボクシングを中心に精力的に取材活動を行う。『日本経済新聞』『スポーツニッポン』『スポーツナビ』『スポルティーバ』『Number』『スポーツ・コミュニケーションズ』『スラッガー』『ダンクシュート』『ボクシングマガジン』等の多数の媒体に記事、コラムを寄稿している。