【試合後一問一答】渡邊雄太「悔しいという気持ちしか残らない」

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杉浦大介 Daisuke Sugiura

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10月27日(日本時間28日)、本拠地バークレイズ・センター(ニューヨーク州ブルックリン)で行われたダラス・マーベリックス戦に出場したブルックリン・ネッツの渡邊雄太が、試合後のロッカールームで取材に応じた。

試合はオーバータイム(延長戦)の末にネッツが惜敗(125-129)。ベンチから途中出場した渡邊は今季自己最長となる22分28秒プレイし、3ポイントショット2本中2本を沈めて6得点をマーク。味方のファウル過多という状況も手伝って、試合終盤の勝敗がかかった大事な時間帯にも先発陣とともに起用された。

以下、試合後の日本人記者2人との囲み取材における一問一答の抜粋(質問は要約)。

前半あの場面でしっかり決められたっていうのはプラス

――起用法を見ていると、チームからの信頼は増しているように見える。

渡邊:(同じく控えで出場した)デイビッド・デューク Jr.がファウルアウトしていなかったら彼のままで行っていたと思うんですけど、第4クォーター終盤に彼が退場してしまって、その次に僕を選んでくれたというのは信頼されているからだとは思います。

あのラインナップは、(ミルウォーキー)バックス戦の前半終わりに流れが良かったときのラインナップ。オーバータイム以外ではそんなに目立ったミスもなかったと思いますし、打つべきシュートもしっかり打っていた。だから、バックス戦は間違いなく今日につながっていたとは思います。

ただ、OTではああいう終わり方(渡邊のところでのピック&ロールから立て続けに失点)になってしまったので、今日は自分の中で思い返しても悔しいという気持ちしか残らないです。OTでは僕のところがスイッチなしのディフェンス(をするように、という指示)に変わったんですが、それはまだ僕への信頼が足りないからでしょうし、そこで対応しきれなかったのは自分の責任。そこはしっかりと受け止めなければいけません。

――3Pを2本成功させ、オフェンスも流れに乗れてきている。

渡邊:オフェンスに関しては基本的にあの2人(ケビン・デュラントとカイリー・アービング)がやってくれる部分があるので、とにかくシュートに専念しやすくなっています。あとは僕がそこで決め切れるかどうかというところ。今日は後半は打つ機会がなかったですけど、前半あの場面でしっかり決められたっていうのはプラスの部分かなとは思います。 

――OTに入ったゲームで最初からプレイしたことは初めてでは?

渡邊:ラプターズのときもたぶんないですね。試合の終わりでプレイすることはあったと思うんですけど、そのままOTに入ったことはなかったと思います。 

――そこでの緊迫感、空気の違いは感じたか。

渡邊:もちろんああいう状況なので緊張感はあります。ただ、今日は試合を通して結構出してもらえていたんで、延長だからといって変に舞い上がったりすることはなく、いい状態で入れたとは思います。でも、とにかく今日は悔しさが残る試合でした。

取材・一問一答構成:杉浦大介

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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ

杉浦大介 Daisuke Sugiura

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東京都出身。高校球児からアマボクサーを経て、フリーランスのスポーツライターに転身。現在はニューヨーク在住で、MLB、NBA、ボクシングを中心に精力的に取材活動を行う。『日本経済新聞』『スポーツニッポン』『スポーツナビ』『スポルティーバ』『Number』『スポーツ・コミュニケーションズ』『スラッガー』『ダンクシュート』『ボクシングマガジン』等の多数の媒体に記事、コラムを寄稿している。