ペリカンズのザイオン・ウィリアムソンがNBA史上初の快挙達成

Michael C. Wright, NBA.com

ペリカンズのザイオン・ウィリアムソンがNBA史上初の快挙達成 image

ニューオーリンズ・ペリカンズのフォワードであるザイオン・ウィリアムソンは、2月16日(日本時間17日)にペリカンズが144-113でメンフィス・グリズリーズに勝利した試合で、新たなNBA記録を打ち立てた。

【動画】ザイオン・ウィリアムソン グリズリーズ戦ハイライト 31得点

フィールドゴール16本中13本成功とインサイドを制したウィリアムソンは、キャリア最初の50試合で平均23得点以上、FG成功率60%を記録したNBA史上初(ショットクロック導入以降)の選手となったのだ。

ペリカンズのスタン・バンガンディ・ヘッドコーチは「彼はとてもタフなので、相手としてできることは少ない」と語る。

「前にも言った通り、チームとしてはもっと彼をメインのボールハンドラーとして起用したいと考えている。インサイドでのフィニッシュにとても長けているが、同じくらいパスもできる選手なんだ」。

ウィリアムソンが31得点、7リバウンド、6アシストの活躍を見せた一方、グリズリーズのジャ・モラントも28得点、7リバウンド、8アシストと活躍した。『Elias Sports Bureau』によると、同じドラフト(2019年)の全体1位と2位指名の選手が同じ試合でそれぞれ25得点以上、5リバウンド以上、5アシスト以上を記録したのは、1972年2月26日にカリーム・アブドゥル・ジャバーとニール・ウォークが記録して以来の偉業だという。

さらにウィリアムソンは、自身が放った最後の11本のショットを全て決めており、『Elias Sports Bureau』によれば彼が10本以上のショットを連続で決めるのは今季3度目だという。

そして、21歳を前に30得点以上、FG成功率75%以上を記録したのもリーグ最多記録を更新する5回目となった。

ウィリアムソンは「間違いなくとてもプレイしやすくなっている」と話した。

「それでも、まだまだ成長する余地があるのはわかっているので、ここからさらに積み重ねていくだけだ」。

バンガンディHCは、さらにウィリアムソンの役割を増やしていくつもりだ。

ペリカンズの16日(同17日)時点でのディフェンシブレーティング(100ポゼッションあたりの平均失点)はリーグ29位(114.8)なので、まずはそこを改善することが最優先だろう。しかし、バンガンディHCとしては、オフェンス面でもウィリアムソンをより上手く起用することを望んでいる。

ペリメーターでボールを持つ機会が増え、ボールハンドラーとしての時間も増えているウィリアムソンは、ドリブルからクリエイトできることも見せ始めている。本人は若い頃に義父のリー・アンダーソンとともに、ポイントガードとしてのトレーニングを積んでいたおかげだと話している。

「ポイントガードは動揺してはいけない。常に落ち着きを保ち、最善のプレイを見つけ出さなければならない。そこに尽きると思う。僕は常に仕掛けようとしている。なので、ディフェンスは僕が特定の場所に移動することだけでなく、仕掛けてくることに対しても注意を払わなければならない。そしてディフェンスを引きつけることもできるので、チームメイトを楽に見つけ出せる」。

グリズリーズ戦の勝利で、ペリカンズは総得点(144)、ペイント内得点(70)、速攻からの得点(32)で今季球団最多をマークしたのに加え、FG成功率61.5%は2014年11月以来の最高数値だった。

ペリカンズは残り44試合でウェスタン・カンファレンス内の順位を上げていかない限り、2018年以来のプレイオフ出場は果たせない。ウィリアムソンの進化は、そこに大きく影響することとなるだろう。

ポイントガードのロンゾ・ボールは「ザイオンは一世一代の選手であり、コート上で多くのことができる」と語った。

「ポストでは間違いなく得点できるが、トップでもボールが持つことができる。今年はチームとしてそれを上手く利用している。実際のところ、彼はポイントフォワードなんだ。彼を守れるくらいの力を持っている選手でも、前を向いた彼についていくのは困難だ。行きたいところに行くハンドリング能力を持ち合わせており、リングまで押し込む力も当然持っている。彼にとっても、チームにとっても良い形になっているね。彼がボールを持っていると良いことが起きるんだ」。

原文:Zion Williamson makes NBA history in first 50 career games by Michael C. Wright/NBA.com(抄訳)


NBA公式動画をチェック!

Michael C. Wright, NBA.com

Michael C. Wright, NBA.com Photo

NBA.com