レイカーズはリーブスを含めずにラビーンを獲得できるのか 八村塁が条件?

Scott Rafferty

坂東実藍 Miran Bando

レイカーズはリーブスを含めずにラビーンを獲得できるのか 八村塁が条件? image

予想されていたように、ロサンゼルス・レイカーズがシカゴ・ブルズのザック・ラビーンの移籍先候補に浮上した。

『The Athletic』のシャムズ・シャラニア記者は先日、ラビーンとブルズがトレード模索に「前向きな姿勢を強めている」と報じた。オールスター選出2回のラビーンに対して「ある程度の関心」を寄せているチームのひとつにあげられたのがレイカーズだ。そして、その関心は本物と言われる。

[AD] NBA見るならWOWOW!毎週7試合ライブ配信、注目の5試合を実況・解説付きで生中継!

ただ、直近であるひとつの情報が加えられている。The Athleticのジョバン・ブハ記者によれば、スターティングラインナップから外れたものの、レイカーズはラビーンのトレードにオースティン・リーブスを含めることを望んでいないという。

レイカーズがリーブスを含めずにトレードでラビーンを獲得することは可能なのだろうか?

レイカーズはオースティン・リーブスを含めずにトレードでザック・ラビーンを獲得できるか?

レイカーズがレブロン・ジェームズ、アンソニー・デイビス、あるいはリーブスを手放すことなく、ラビーンを獲得する方法はある。

今季のラビーンの年俸は4000万ドル(約60億4000万円/1ドル=151円換算)だ。レイカーズがジェームズ、デイビス、リーブスを含めずにサラリー面でつり合いをとる最も簡単な方法は、ディアンジェロ・ラッセルと八村塁を中心とした条件とすることだ。ラッセルと八村は合計で今季のサラリーが3300万ドル(約49億8300万円)となる。

ブルズは再建するならラッセルと八村に特に関心を持たないかもしれない。そのため、ブルズにとっての魅力は、NBAドラフト2023で全体17位指名されたジェイレン・フッド・シフィーノか、現在レイカーズが提示できるドラフト1巡目指名権2つのどちらかだろう。レイカーズは指名権交換権や将来のドラフト2巡目指名権を含めることもできるかもしれない。

フッド・シフィーノは今季まだ出場していないが、『スポーティングニュース』のドラフト専門家カイル・アービング記者は、指名したレイカーズを高く評価した。

この指名でレイカーズは大きな価値を得ている。フッド・シフィーノは素晴らしいピック&ロールのプレイメーカーで、レブロン・ジェームズのボールハンドリングの負担をある程度軽減できる。ミッドレンジからのジャンプショットに自信を持ち、守備で相手のガードを悩ませる長さを持つ。大きな利点のあるポイントガードをレイカーズは手にした。

問題は、レイカーズがこの条件でトレードをすぐに成立させられないことだ。オフシーズンにラッセルや八村と再契約を結んだため、1月15日(日本時間16日)までトレードできない。リーブスを取引に含める場合も同じ問題を抱える。

それらの制限がなかったら、『Fanspo』はこのトレードにゴーサインを出すだろう。

Zach LaVine to Lakers
(Fanspo)

[AD] 楽天モバイル『最強プラン』なら追加料金なしでNBA全試合見放題!

ラビーンと引き換えにローテーション選手2人を手放せば、レイカーズの選手層にとって痛手となるのは明らかだ。その点をできるだけ解決できるように、レイカーズはシーズン後半の市場に目を向けなければいけないだろう。

ブルズはもっと良い条件のオファーを見つけられるかもしれない。だが、フッド・シフィーノをどれだけ高く評価しているか、レイカーズの2029年ないし2030年のドラフト1巡目指名権をどれだけ貴重なものになると考えているか、ラッセルや八村と引き換えにより自分たちに適した選手や資産を手にすることができると考えるかどうかにかかっている。

ザック・ラビーンの契約内容

ラビーンは2022年にブルズと5年2億1520万ドル(約324億9520万円)の延長契約を結んだ。2026-2027シーズンはプレイヤーオプションで、最も早ければ2026年にフリーエージェントとなる。

シーズン サラリー
2023-24 $40,064,220
2024-25 $43,031,940
2025-26 $45,999,660
2026-27 $48,967,380 (プレイヤーオプション)
2027 無制限フリーエージェント

原文:Zach LaVine trade rumors: How Lakers can acquire Bulls star without including Austin Reaves in deal(抄訳)
翻訳:坂東実藍

[AD] NBA見るならWOWOW!毎週7試合ライブ配信、注目の5試合を実況・解説付きで生中継!

Scott Rafferty

Scott Rafferty Photo

 

Scott Rafferty is an experienced NBA journalist who first started writing for The Sporting News in 2017. There are few things he appreciates more than a Nikola Jokic no-look pass, Klay Thompson heat check or Giannis Antetokounmpo eurostep. He's a member of the NBA Global team.

坂東実藍 Miran Bando

坂東実藍 Miran Bando Photo

フリーランスライター。NBAや欧州サッカーを中心に担当。執筆業は約20年の40代。マジック・ジョンソンのような華麗さを夢見るが、現実は地味キャラ。ならば目指すはサネッティのような継続性か。日々、子どもたちの世話に追われながらバスケとサッカーを追い続け、地道に各種媒体へ寄稿。