フェニックス・サンズの渡邊雄太が1月5日(現地4日)に行われた練習後にメディアの取材に応じた。
直近の試合ではベンチ入りしながらも出場しないケースが増えており、3ポイントショットの成功率も31.5%と低調だ。そんな現在の状況を打破するべく、どうすれば良いと考えているのか渡邊が語った。
以下、渡邊の一問一答(すべて英語での質疑応答。質問は要約)。
練習では良いショットを打てているので、(不調が)精神的なものであることはわかっています
――ローテーションに戻るためにやるべきことは。
渡邊:僕の強みは3Pショットなどですが、今季はあまり良く決まっていません。練習では良いショットを打てているので、(不調が)精神的なものであることはわかっています。それでも多くのショットを手に取らないといけないですし、体調を維持しなければいけません。僕たちは週に2、3回くらい、ピックアップゲームをプレイしています。
厳しい状況ですが、今季は上手にプレッシャーに対処できていないので、気持ち、メンタルを正し、次にコートに立った際には僕がまだ良いプレイをできると証明しなければいけません。このチームにはハイレベルでプレイできる選手がたくさんいるのだから、プレイタイムの争いも厳しくなっています。だからコンディションを維持していかなければいけません。
――精神的な面での辛さは。
渡邊:こういう状態は過去にも経験があります。特にキャリア最初の3、4年はベンチで過ごす時間が長かったですし、こういった経験は初めてではありません。それでも僕はチームメイトをサポートしなければならないし、(彼らが活躍すれば)喜ばなければいけません。彼らがビッグプレイを決めるたびに、立ち上がって手を叩き、チームをサポートしています。難しい状況ではあっても、僕たちは同じチームに所属していて、同じ目標を目指しているのだから、良いチームメイトでなければいけないんです。
――自信を取り戻すために何に取り組んでいるのか。
渡邊:毎日ジムに来て、自分のプレイを磨いていくことです。自分のやるべきことはそれだけです。(リラックスするために)瞑想みたいなことに取り組んでみることもできるのかもしれませんが、ただ、ゲームでショットを決めるためには、やはりここで毎日練習することが最も重要だと感じています。何があろうと、オフの日や試合後であろうと、ここに来てシュートし続けるだけです。
ボーゲルHCは、僕たちがピックアップゲームを行うときはいつでも見に来てくれる
――役割が定まらない難しい立場でやるべきことは。
渡邊:何があろうと常に準備をしておくことです。僕は多くのショットを打たなくても大丈夫な選手です。自分の役割、何をすべきかはわかっています。ウチにはKD(ケビン・デュラント)、ブラッド(ブラッドリー・ビール)、ブック(デビン・ブッカー)といったいつでも点を取れる選手たちが揃っています。だから僕はボールに頻繁に触れなくても問題ありません。彼らは素晴らしいパサーでもあり、僕のことも見つけてくれます。何があろうと準備を整え、パスが来れば打っていく。パスが来なかったら、全力でディフェンスに戻るだけ。そういったメンタリティで臨んでいます。
――チームメイトたちのサポートは。
渡邊:彼らは素晴らしいですよ。毎日、僕に話しかけてくれ、自信を持ち、準備し続けろと伝えてくれています。コーチ陣も同じです。フランク・ボーゲル・ヘッドコーチが素晴らしいのは、僕たちがピックアップゲームを行うときはいつでも見に来てくれること。そのゲームは30、40分、たまには1時間に及ぶこともありますが、彼は最後まで見て、終了後にはどうだったかを話しに来てくれるんです。HCがそうしてくれることに感謝していますし、チームメイト、コーチ陣は本当に協力的です。
――ディフェンス面で求められていることは。
渡邊:僕たちはコーチ陣から1オン1ディフェンスの向上を要求されています。このチームには素晴らしい戦術があり、それに沿って毎日ハードに練習しています。ただ、結局のところ、1オン1で良いディフェンスができなければ、戦略もチームディフェンスもうまくいきません。だからこそコーチは僕たちに、1オン1ディフェンスを求めているのであり、もちろん僕も1オン1のディフェンスを向上させなければいけません。それが僕がピックアップゲームなどで取り組んできたことでもあります。
取材・一問一答構成:杉浦大介
サンズは次戦、1月12日午後12時(現地11日)、クリプトドットコム・アリーナでロサンゼルス・レイカーズと対戦する。