渡邊雄太「良い意味で余裕を持ってやれてるので、ケガをしたからといって変に焦ることもない」|ウォリアーズ戦前一問一答(11月23日/現地11月22日)

大西玲央 Reo Onishi

渡邊雄太「良い意味で余裕を持ってやれてるので、ケガをしたからといって変に焦ることもない」|ウォリアーズ戦前一問一答(11月23日/現地11月22日) image

フェニックス・サンズの渡邊雄太が11月23日(現地22日)に本拠地フットプリント・センター(アリゾナ州フェニックス)で行われたゴールデンステイト・ウォリアーズ戦前に日本メディアの取材に応じた。

左大腿四頭筋挫傷の影響でこれで3試合連続での欠場となった渡邊は、現地26日のニューヨーク・ニックス戦までには復帰できるだろうと明かした。

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以下、渡邊の試合後の一問一答(すべて日本語での質疑応答。質問は要約)。

今はとにかく早く治すことを最優先で、自分のやれることをやっていければと思っています。

――結構痛めな打撲と聞いてます。

渡邊:そうですね、結構深く。日本的に言うとモモカンですね。

――昨日、試合中はベンチで問題なく動き回ってるようには見えました。

渡邊:歩く分には大丈夫ですけど、まだ走ったりとか、ジャンプとかはあんまり。プールの中でやってるくらいですね。MRIを撮ってこれ以上酷くなるようなケガではないので、痛みさえ取れればっていうところなんですけど、まだちょっと様子を見ながらですね。

――これから上げていかなきゃっていう状況でのケガですが?

渡邊:あんまり深くはとらえてないです。こういうケガはシーズンを通して絶対に起こるので、そのタイミング的に今だったというだけです。もちろん全員健康でいければ良いですけど、他の選手がケガする可能性だってありますし。

今はとにかく早く治すことを最優先で、ケガから戻ったらまた使われ方がどうなってるかわからないですが、今までの経験からそういうのは慣れているので、自分のやれることをやっていければと思っています。

――不安定な立場にはもう慣れていると。

渡邊:そうですね、むしろ安定した立場というのは一切なかったので、今まで通りそういうときに腐らずやっていれば、そのあと結果が出るっていうのは証明してきました。どういう状況になっても、いちいち腐ったりとか、「なんで試合使ってもらえないんだよ」みたいなことに僕は絶対にならないので、良い意味で一定のメンタルを保ってやれればと思います。

――ご自身のなかでの復帰の目安は?

渡邊:ケガしたときに次のメンフィス(現地24日)くらいかなと思っていたんですけど、ちょっとまだ痛みはあるのでどうかなっていう感じです。(現地26日の)ニューヨークまでには多分大丈夫かなと思うんですけど、次のメンフィス戦で出れるか出られないかくらいかなと思います。

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良い意味で本当に余裕を持ってやれてる部分はあるので、ケガをしたからといって変に焦ることもない。

――出てない立場から見るチームはいかがですか?

渡邊:ブック(デビン・ブッカー)が戻ってきてからやっぱりチームとして調子はずっと良いです。選手の層も厚く、最近だったらナズ(ナシール・リトル)が凄い活躍していたりとか。ケガから戻って、今までと同じようにプレイタイム貰えるかっていうのはわからないですけど、シーズン長いのでそういうのもあるだろうというのは最初からわかっていました。一喜一憂せずにやっていけたらと思っています。

――ケガ以外は順調だなっていう感触ですか?

渡邊:そうですね、ここまでの10何試合で、もうちょっとパフォーマンスあげたいなというのはあったんですけど、特段悪いかって言われたらそんなこともなく、試合もずっとある程度の時間起用してもらっています。ただシュートの確率だったり、簡単なミスが多かった試合なんかもあったりしたんで、そういう部分は改善していきたいなと思っています。

――今まではプレシーズンにピークを持ってきていたが今季は違うと以前話していましたが、そういった形で臨んでみたシーズンはここまでどうですか?

渡邊:そうですね、やっぱり精神的には、6年目っていうのもあると思いますけど、今までと心の持ち方、気持ちのあり方は全然違います。良い意味で本当に余裕を持ってやれてる部分はあるので、もちろんケガをしないのがベストですけど、ケガをしたからといって変に焦ることもないです。

これだけ良いメンバーが揃っていて、試合に出てないメンバーでも本当に良いプレイヤーがたくさんいるので、この先のローテーションも状況によって変わっていく部分もあると思います。ただ、そういうことが当然起きるのだというのも今までの6年間で色々と経験してきました。

チームに対しての自分の役割だったり、自分が必要とされているっていうのはわかっているので、あとは状況に応じて、出してもらえたときはしっかりと自分のプレイをして、出れなくてもしっかりいつでも出られる準備をしてっていう感じですね。

(富樫勇樹に)「LAに逆に来い」って言われました(笑)。行けるわけないだろうって。

――昨日の試合、会場でコーリー・ゲインズ(日本代表アソシエイトコーチ)とかと会いましたけど、もう会いました?

渡邊:コーリーは昨日の試合早めに出ちゃって、マネージャーの(大木)瀬音には会って、試合のことをちょっと話しました。今日も来るって言ってました。

――ちょうどバイウィークでBリーグの選手とかも結構アメリカに来てますよね。

渡邊:ああ、そうですね、(富樫)勇樹(千葉ジェッツ)とかも来てましたね。こっちには来なかったみたいですけど。LAだけ遊びに行って。

――言った方が良いですよ、フェニックスまで乗り継いでちゃんと来いって。

渡邊:なんか「LAに逆に来い」って言われました(笑)。行けるわけないだろうって。

取材・一問一答構成:大西玲央


ネッツは次戦、25日午前7時(現地24日)、テネシー州メンフィスのフェデックス・フォーラムでメンフィス・グリズリーズと対戦する。

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大西玲央 Reo Onishi

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アメリカ・ニュージャージー州生まれ。国際基督教大学卒。NBA Japan / The Sporting Newsのシニアエディター。記事のライティング以外にもNBA解説、翻訳、通訳なども行なっている。訳書には『コービー・ブライアント 失う勇気』『レイ・アレン自伝』『デリック・ローズ自伝』「ケビン・ガーネット自伝』『ヤニス 無一文からNBAの頂点へ』。