9月7日に行なわれたFIBAバスケットボール・ワールドカップ2019の17-32位順位決定ラウンド、ニュージーランド戦で、81-111と30点差の大敗を喫した日本代表の渡邊雄太(メンフィス・グリズリーズ)は、この試合で9得点をあげた。敗戦後、渡邊は「恥ずかしい試合だった」と、不甲斐ない結果に悔しさをにじませた。
八村塁(ワシントン・ウィザーズ)が5日のアメリカ戦の翌日、休養のため大会残りの試合を欠場することを発表したこともあり、日本のもうひとりの現役NBA選手である渡邊自身もこのニュージーランド戦には期するところがあったのだろう。だが、「僕自身ももっといろんな役割をしなければいけないと思いながら試合に入りましたが、チームとして全然機能せず、何もできませんでした」とうなだれた。
この試合に先発出場し、33分25秒をプレイした渡邊は、フィールドゴール試投7本のうち成功は1本のみで、それは4本放った3ポイントショットのうちの1本だった。得点のほかには、リバウンドを6本、アシストを2本記録。自身がコートに立っている際の得失点差を示すプラス/マイナスは-30と、試合の得失点差と同じスコアだった。
29-29と同点で終えた第1クォーターに関しては「自分たちのペースに持ち込めつつあるかなと感じていた」と、振り返っている。しかし、日本は第2クォーターから攻守両面でニュージーランドに圧倒され、手も足も出ないような試合展開となった。8月に千葉ポートアリーナで行なわれた強化試合で99-89と勝っていた相手に、ワールドカップの舞台で屈辱的な点差で敗れる結果となってしまった。
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1次ラウンドから4連敗となった現実を前に、渡邊は「現状はこれが日本の実力だと思います」と語っている。
「よく走るチームに対して、途中から全然対応ができてなかったし、最後は相手も遊んでプレイしていました。恥ずかしい試合でした」。
日本は9日、彼らの今大会最終戦として、同じく大会4連敗中のモンテネグロと対戦する。