渡邊雄太の新天地候補:「3Pのスペシャリスト」はレイカーズ、ラプターズにぴったり?

Scott Rafferty

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昨年のオフシーズンに渡邊雄太がブルックリン・ネッツと1年契約を結んだ時は、あまり注目されなかった。

それからあっという間に約1年が経ち、彼は今年のフリーエージェントで最大の眠るお宝選手のひとりとなっている。

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メンフィス・グリズリーズとトロント・ラプターズではローテーションに割って入っていくのに苦労した渡邊だが、2022-2023シーズンはブレイクしたひとりとなった。数字からはそのように見えないかもしれないが、ほとんどどこでもフィットすることができる貴重なロールプレイヤーであることを証明したのだ。

渡邊は何をもたらすことができ、どのチームに行く可能性があるのか。ここで見ていこう。

渡邊雄太はどれほど優れた選手か?

渡邊は3ポイントショットのスペシャリストだ。2022-23シーズンはフィールドゴール試投の半分以上がペリメーターからだった。成功率は44.4%。自己最高というだけでなく、出場試合数がもっと多ければ、リーグトップ5にも入っていた数字だ。

シーズン中に『スポーティングニュース』のステフ・ノウ記者が分析したように、渡邊はリリーススピードを上げ、最初にNBA入りした時よりもはるかに自信をもってショットを打っている。チームメイトがパスを出す相手として渡邊のことを見ており、6フィート10インチ(約208センチ)のウィングスパンでディフェンダーの上からショットを打つことが可能だ。

最も得意とするのは、コーナーからの3P。成功率は51.4%で、それ以外の位置からの3Pの成功率37.1%を大きく上回る。コーナーに渡邊がいれば、相手チームは彼のマークからヘルプにいくのを迷うはずだ。

シューターとして限界はある。他のスペシャリストたちと同じ量の3Pを打っておらず、打つかたちをつくるのに味方に頼っているのだ。2022-23シーズンに決めた3Pはいずれもアシストしてもらったもので、ドリブルから放った4本はいずれも成功しなかった。

ただ、安定して自分に注意を引きつけ、渡邊にお膳立てできる選手たちがいるチームに加われば、それは大きな問題にならない。渡邊はネッツでベン・シモンズ、ケビン・デュラントと非常に良いケミストリーを築いていた。

相手チームから過剰なまでにアグレッシブに対応されても、渡邊は裏を突いたカッティングやシンプルなドライブで相手を打ちのめす。トランジションでも、シューターとしてもカッターとしても相手にプレッシャーをかけられる。

守備に関しては、スティールやブロックが多いわけではないが、多才かつアクティブで恐れることのないディフェンダーだ。各チームにとって有効な武器だろう。

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渡邊雄太の移籍先候補

ユーセージ率が高くない中で3Pを高確率で決められるサイズのあるウィングだけに、渡邊がリーグのどのチームに行っても理にかなっているだろう。だが、特に際立つ選択肢がいくつかある。

フェニックス・サンズ

サンズはデュラント、デビン・ブッカー、ブラッドリー・ビールを補完できるロールプレイヤーを必要としているチームだ。彼らにとって渡邊は高すぎるかもしれない。だが、完璧にフィットすることは疑いないだろう。すでにデュラントとプレイした経験があることも助けになる。

サンズにトレードされる前、デュラントは渡邊について、「僕たちが確保しなければ、多くのチームが彼を欲しがるだろう」と評していた。

ロサンゼルス・レイカーズ

レブロン・ジェームズとアンソニー・デイビスの周囲にシューターが多いのに越したことはない。彼らと一緒になった場合、渡邊の役割もデュラントやカイリー・アービングと一緒だった時と大きく変わらないだろう。3Pのスペシャリストとして強みを発揮することができるはずだ。

トロント・ラプターズ

2022-23シーズンに3P成功数成功率がともにリーグ28位だったラプターズほど、シューターを必要としているチームはないだろう。渡邊はネッツに加わる前の2シーズンをラプターズで過ごしており、環境もよく知っている。ネッツでブレイクしたシーズン後だけに、今度はラプターズでの役割も大きなものとなるだろう。

シカゴ・ブルズ

ブルズも2022-23シーズンのNBAで最もショットがさえなかったチームのひとつだ。3P成功率はリーグ16位だったが、成功数は最下位だった。ブルズがFAでニコラ・ブーチェビッチをチームに戻すと仮定して、さらにシューターを加えることができれば、デマー・デローザン、ザック・ラビーン、ブーチェビッチに余裕を持たせることができる。

渡邊雄太のキャリアスタッツ

  • 1試合平均4.3得点
  • 1試合平均2.5リバウンド
  • 1試合平均0.7アシスト
  • 1試合平均0.4スティール
  • 1試合平均0.3ブロック
  • 1試合平均0.4ターンオーバー
  • フィールドゴール成功率43.9%
  • 3ポイントショット成功率39.0%
  • フリースロー成功率68.7%

原文:How good is Yuta Watanabe? Lakers, Raptors among free agent landing spots for 3-point specialist(抄訳)

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Scott Rafferty

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Scott Rafferty is an experienced NBA journalist who first started writing for The Sporting News in 2017. There are few things he appreciates more than a Nikola Jokic no-look pass, Klay Thompson heat check or Giannis Antetokounmpo eurostep. He's a member of the NBA Global team.