バスケットボール・ウィズアウト・ボーダーズ・アジア2019にコーチとして参加した田臥勇太「ワクワクする気持ちを大事に」

及川卓磨 Takuma Oikawa

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8月17日、東京で4日間にわたって開催されたNBAとFIBAによる高校世代向けのバスケットボール・キャンプである「バスケットボール・ウィズアウト・ボーダーズ・アジア2019」が終了した。このキャンプにコーチとして参加した元フェニックス・サンズの田臥勇太(現Bリーグ 宇都宮ブレックス)が、若い世代の選手たちを指導した感想、選手たちへのメッセージを語った。

38歳の今なお第一線で活躍し続ける田臥は、若い選手を指導する立場としてこのキャンプに参加したことについて、「才能ある若い選手たちがたくさんいるんだなというのを改めて感じて嬉しくなりました」と語っている。特に、若い選手たちが貴重な経験を積む場が与えられたことを、田臥自身も喜んでいるという。

「NBAのコーチだったり選手だったりに間近で接する機会を(若い選手たちに)与えてくれたこと、日本でこういうことが開催されたということをすごく嬉しく思いました」。

田臥自身もかつて、プロになる以前に「ナイキオールアジアキャンプ」のような若手選手向けのキャンプに参加した経験がある。当時の経験は、20年近く経った今でもよく覚えているという。

「当時は(アンファニー)ペニー・ハーダウェイが現役で、間近で見ることができて、今でもワクワク感とか刺激というのは覚えています。今回キャンプに参加した子たちにとっても、刺激とかワクワクする気持ちを大事に持ってもらって、がんばってもらいたいなと思います」。

今回のキャンプには、アジア太平洋地域の男女64選手が参加し、田臥を含むNBAやWNBAのコーチ陣とともにハイレベルな練習をこなした。日本からは、木林優(Kibayashi, Yu/福岡大付属大濠高)、小川敦也(Ogawa, Atsuya/洛南高)、ケイン・ロバーツ(Roberts, Kaine/ナイルキニック高)、脇真大(Waki, Masahiro/岡山商科大学附属高)、山之内勇登(Yamanouchi, Yuto/リベットアカデミー)の男子5名、林真帆(Hayashi, Maho/岐阜女子高)、平下愛佳(Hirashita, Aika/桜花学園)、荻田美(Ogita, Miyu/京都精華学園)の女子3名が参加した。

元NBA/現役Bリーグ選手という“憧れの大先輩”である田臥は、キャンプ終了後も選手たちと交流し、写真撮影にも快く応じていた。バスケットボール界の将来を担うであろう若き有望選手たちの姿を温かい眼差しで見守っていた田臥は、選手たちをこう激励する。

「今回のキャンプで経験したことを大事にして、それぞれの目標に向かってバスケットを毎日がんばってほしいなと思います」。

及川卓磨 Takuma Oikawa

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スポーティングニュース日本版編集長。千葉県生まれ、茨城県育ち。2000年日本大学卒。大学在学時を含めて丸14年間バスケットボール専門誌の編集者として企画立案・取材・執筆・編集・誌面制作・マルチメディア運営等に携わる。2013年秋にNBA日本公式ウェブサイト『NBA Japan』編集長就任。サイトやNBA日本公式ソーシャルメディアの新規開設に携わると同時にメディア運営を主導。2022年4月より現職。主な競技経験はバスケットボール、野球、サッカー。