NBLメルボルン・ユナイテッド所属の馬場雄大がワイルドキャッツ戦で攻守に躍動、自己最多となる14得点

大西玲央 Reo Onishi

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2月7日、NBLのメルボルン・ユナイテッド(オーストラリア)に所属する馬場雄大が、レギュラーシーズン5戦目となるパース・ワイルドキャッツ戦に出場した。馬場はベンチから今季最長となる24分52秒の出場で、3ポイントショット5本中2本を含むフィールドゴール9本中6本成功の14得点、3リバウンド、2アシスト、2スティール、2ブロック、1ターンオーバーを記録。

試合終盤に5ファウルで退場となったものの、出場時間帯のチームの得失点差を示すプラスマイナスは両チーム最多の+21だった。接戦となったこの試合、第4クォーターに馬場が攻守で活躍し、流れを掴んだユナイテッドが75-71で勝利し、これで開幕5連勝となった。

馬場は第1クォーター残り4分53秒で出場すると、同残り3分26秒に速攻からレイアップを決め、ユナイテッドが13-12と逆転する。この試合では相手のエースで、昨季のリーグMVPであるブライス・コットンを守る役割を任されており、第1クォーターから積極的なディフェンスを見せた。

13-14と1点追う展開で迎えた第2クォーター、そのまま出場が続いた馬場は開始12秒で3Pを決め、ユナイテッドが再び逆転。さらにその約1分後にも3Pを決め、続くポゼッションではジョック・ランデールの3Pをアシスト。さらにクリス・ゴールディングの3Pをアシストし、残り6分24秒でベンチに下がった。

ユナイテッドはその後逆転を許し、37-42でハーフタイムを迎えた。

後半開始2分41秒、39-46のスコアで再びコートに戻った馬場は、立て続けに2ファウルを取られ累計3ファウルとなった。それでも積極性は緩めず、第3クォーター残り4分17秒にはランデールとのスクリーンプレイでミドルからのジャンプショットを決め、10得点目を記録。

さらに同クォーター残り2分47秒にはコットンのジャンプショットをブロック。

しかし残り13秒で再びファウルを取られてしまい、あと1ファウルで退場という状況に追い込まれてしまう。第3クォーター終わりにはデイビッド・バーロウがブザービーター3Pを決め、56-56の同点で最終クォーターへと突入した。

4ファウルながらも、第4クォーターはそのまま出場を続けた馬場は、残り7分2秒にドライブからのプルアップミドルを決める。そして同5分6秒にはコットンの仕掛けたドライブにぴたりとタイミングを合わせ、豪快なブロックで場内を沸かせた。

さらに残り4分40秒にはスティールでボールを奪い、ルースボールとなり回ってきたボールをウィングで拾うと、そのまま自らドライブを仕掛け、スピンムーブからのレイアップを決め、NBLキャリア最多となる14得点目を記録した。

その後馬場は試合残り55秒で5ファウル目を吹かれ退場となったものの、ホームのユナイテッドファンからはスタンディングオベーションが沸き起こった。

試合は最後までわからない展開となるも、残り23秒で73-71と1ゴールで同点という場面、ワイルドキャッツのコットンが痛恨のターンオーバーを犯し、ユナイテッドボールとなった。続くポゼッションでスコッティ・ホプソンがシュートを外すも、ジャック・ホワイトが貴重なオフェンシブリバウンドを獲得。最後はランデールがフリースローを2本決めて試合を締めた。

試合後のインタビューで馬場は、相手のエースであるコットンを上手く守ったことについて「ディフェンスは僕の強みのひとつ」と語った。

「なのでこの試合はとても楽しめました。自分の仕事がしっかりとできて良かったです」。

第3クォーター途中、ユナイテッドのスター選手であるクリス・ゴールディングがふくらはぎを負傷した途中退場している。詳細はまだ不明だが、すでにガードのシェイ・イリも足首のケガで欠場しているだけに、馬場の活躍はユナイテッドの今後に大きく関わることとなる。

次戦は2月10日の日本時間17時半からイラワラ・ホークス(4勝1敗)と対戦する。


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大西玲央 Reo Onishi

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アメリカ・ニュージャージー州生まれ。国際基督教大学卒。NBA Japan / The Sporting Newsのシニアエディター。記事のライティング以外にもNBA解説、翻訳、通訳なども行なっている。訳書には『コービー・ブライアント 失う勇気』『レイ・アレン自伝』『デリック・ローズ自伝』「ケビン・ガーネット自伝』『ヤニス 無一文からNBAの頂点へ』。