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NBA Ball 2023-2024 101623
Getty Images

北米プロバスケットボール『NBA』の2024-2025年シーズンの開幕まであと2週間あまり。現在はトレーニングキャンプを経てプレシーズンゲームが始まり、いよいよ4月まで続くレギュラーシーズンの開幕を待つのみという段階にある。

ここでは、今季のNBA視聴環境が整っていない方や乗り換えを検討中の方に向けて、日本国内でNBA中継(テレビ放送、インターネット配信、ライブ&見逃し視聴等)を楽しむ選択肢を紹介し、それぞれのサービスの視聴プランや特徴、料金、どんな人に向いているか、NBAを無料で見る方法の有無などについて徹底解説する。

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💰️主なNBA放送・配信サービスの料金比較表

サービス月額料金
(税込)
主なNBA配信・放送内容
楽天モバイル
『Rakuten最強プラン』

(月間データ通信量3GB未満)
1078円全試合ライブ&見逃し配信
ABEMA
(ABEMA de WOWSPO)
1980円WOWOWで配信される一部のスポーツ番組をライブ&見逃し配信
楽天モバイル
『Rakuten最強プラン』

(月間データ通信量20GB未満)
2178円全試合ライブ&見逃し配信
WOWOW2530円週7試合ライブ&見逃し配信
そのうち週5試合をテレビで生放送
※NBA以外の番組も全て視聴可能
楽天モバイル
『Rakuten最強プラン』

(月間データ通信量20GB以上)
3278円全試合ライブ&見逃し配信
NBA Rakuten
『LEAGUE PASS(月額)』
4500円全試合ライブ&見逃し配信

まずは主なNBA視聴サービスの料金表を見てみよう。上記表の通り、楽天モバイルの『Rakuten最強プラン』の月間データ通信量を3GB未満に抑えることで、最安値でNBA見放題の環境を手に入れることができる

以下に詳しく解説していく。

💡NBAのライブ中継を見る方法は4種類…無料視聴はできる?

日本国内でNBAを視聴する方法は2024年10月現在、主に以下の4種類が存在する。

  1. 楽天モバイル『最強プラン』の『NBA LEAGUE PASS for 楽天モバイル』
  2. WOWOW
  3. NBA Rakuten League Pass(NBA楽天リーグパス)
  4. ABEMA de WOWSPO

かつてはNHK BS等のテレビで一部の試合が主に録画放送され、衛星放送の視聴環境があれば誰でも追加料金なしで視聴できていたが、現在は原則として上記4つの視聴方法に限られる。テレビ地上波での放送予定はなく、上記サービスでの無料配信等、特別な場合を除いて、原則としてNBAの試合の生中継を無料で見る方法は存在しない

また、スポーツ中継配信実績のあるインターネット動画配信サービスであるDAZN(ダゾーン)、U-NEXT(ユーネクスト)、SPOTV NOW(スポティウービーナウ)、Amazon Prime Video(アマゾンプライムビデオ)などでは、NBAを視聴することはできない。

アマゾンプライムビデオに関しては、2025-2026年シーズン以降のグローバルメディア契約を締結したことがすでに発表されているが、2024-2025年シーズンに関しては従来の放送契約がまだ残っているため、NBAの試合が配信されることはない。

現時点でNBA視聴が可能なサービスそれぞれの詳細は、以下で詳しく解説する。


🏀楽天モバイル『最強プラン』の『NBA LEAGUE PASS for 楽天モバイル』の配信内容・料金

Rakuten Mobile NBA LP 楽天モバイル

Rakuten

2017-2018年シーズンからNBA中継に参入した楽天は、NBA日本公式動画配信サービス『NBA Rakuten』を運営。2023-2024年シーズンからは2つの視聴方法を展開している。ひとつは楽天モバイル『最強プラン』契約者向けの『NBA LEAGUE PASS for 楽天モバイル』、もうひとつは従来型のNBA Rakuten(LEAGUE PASS/リーグパス)だ。

『NBA LEAGUE PASS for 楽天モバイル』は2023-2024年シーズンから始まった新しい選択肢で、移動体通信事業である楽天モバイルの『Rakuten最強プラン』もしくは『Rakuten最強プラン(データタイプ)』の契約者を対象としたNBA視聴プランだ。『最強プラン』契約者であれば誰でも『NBA Rakuten』を追加料金なしで利用することができる。

簡単に言うと、楽天モバイル『最強プラン』の契約者であればNBA Rakutenで提供される全てのNBAコンテンツを視聴することができる、ということだ。

2023-2024シーズンは、レギュラーシーズンからNBAファイナルまでの公式戦全試合、NBAオールスターゲーム、NBAドラフトなど主要イベントを余すところなくライブ配信した。2024-2025シーズンも同様の内容が配信されると見込まれる。

『最強プラン』の料金は従量課金制で、月間のデータ通信量が3GB未満なら月額1078円、3GB以上20GB未満なら月額2178円、20GB以上(無制限)なら月額3278円(いずれも税込)となる。

つまり、楽天モバイル『最強プラン』に申し込み、月間データ使用量を3GB未満に抑えれば、月額1078円でNBA見放題の環境を得ることができるということだ。

なお、『最強プラン』の契約者は、NBAだけでなく、プロ野球パ・リーグ全試合を視聴できる『パ・リーグSpecial』やYouTube Premium3か月無料トライアルなどの特典もついてくる。

✅楽天モバイル『最強プラン』の『NBA LEAGUE PASS for 楽天モバイル』で視聴可能な主なNBAコンテンツ(※2023-2024シーズン実績)

  • プレシーズンゲーム全試合(ライブ及び見逃し配信)
  • レギュラーシーズン全試合(ライブ及び見逃し配信)
  • インシーズン・トーナメント(ライブ及び見逃し配信)
  • NBAオールスターゲーム(ライブ及び見逃し配信)
  • プレイイン・トーナメント全試合(ライブ及び見逃し配信)
  • プレイオフ全試合(ライブ及び見逃し配信)
  • NBAファイナル全試合(ライブ及び見逃し配信)
  • ロングハイライト、クラシックゲーム、ドキュメンタリーなどNBA Rakuten上のすべての映像コンテンツ
  • その他、ドラフトやサマーリーグ、アメリカ代表強化試合などほぼすべてのNBA主要イベントを配信

✅楽天モバイル『最強プラン』の『NBA LEAGUE PASS for 楽天モバイル』が向いている人

  • 最安値でNBAを見たい人(月間データ使用量3GB未満なら最安値)
  • NBA Rakutenリーグパス単体契約時の月額料金(4500円)よりもオトクにNBAを視聴したい人
  • NBAの試合を全て見たい人
  • プロ野球(パ・リーグ)も見たい人
  • 楽天モバイルをすでに契約している人(※申し込み不要でNBAの視聴が可能)
  • 『楽天市場』や『ラクマ』などを頻繁に利用しているいわゆる『楽天経済圏』にいる人

💡楽天モバイルを利用するにはモバイル回線の乗り換えが必要?

楽天モバイルの契約といっても、必ずしも現在契約している他社のモバイル回線契約から乗り換える必要はない。最近のスマートフォンやiPhoneであれば、eSIMに対応しているため、物理SIM(スマホ本体に差すSIMカード)を利用している現在の契約回線とは別に、もうひとつ回線を増やすことができるデュアルSIMとしての利用が可能だ。

つまり、現在契約している回線はそのままに、キャリアを乗り換えたり電話番号を変更したりする必要なく、お持ちのスマホで楽天モバイル回線を追加で利用することができる


🏀WOWOWのNBA放送・配信内容・料金

2017-2018年シーズンまでNBAの放送を行なっていたWOWOWが6年ぶりにNBAの中継を再開させて2年目を迎える。WOWOWは、スポーツ、エンターテインメント、音楽、映画、ドラマなど様々なコンテンツをテレビBSチャンネルやインターネットを介したオンデマンドで配信する総合チャンネルだ。月額料金は税込2530円。

NBA中継再開初年度なった2023-2024シーズンは、レギュラーシーズン~プレイオフ序盤までは毎週7試合を同社のインターネット動画配信チャンネルである『WOWOWオンデマンド』でライブ&見逃し配信し、そのうち5試合を『WOWOWライブ』などのテレビチャンネルでも生放送。プレイオフのカンファレンス・ファイナル以降はNBAファイナルを含めて全試合を中継した。2024-2025シーズンも同様の配信内容になると見込まれる。

WOWOWを契約すれば、もちろんNBA以外の番組も見放題となる。欧州サッカーのチャンピオンズリーグやヨーロッパリーグ、テニスのグランドスラム大会、世界ボクシングの注目マッチといったスポーツコンテンツから、映画・音楽などエンターテインメントコンテンツまで幅広い番組を楽しむことができる。2023年10月にはWOWOWオンデマンドでParamount+(パラマウントプラス)も視聴することができるようになり、ますますコンテンツが充実している。

✅WOWOWで視聴可能な主なNBAコンテンツ(※2023-2024シーズン実績)

  • 毎週7試合をWOWOWオンデマンドでライブ配信。
  • 上記毎週7試合の中から注⽬の5試合を実況・解説付きでテレビチャンネルでも⽣中継(生放送)。
  • ⼋村塁(ロサンゼルス・レイカーズ)、渡邊雄太(フェニックス・サンズ→メンフィス・グリズリーズ)の試合を毎週1試合ずつ生中継(生放送)&ライブ配信。
  • NBAオールスターゲーム、NBAオールスターサタデーを生放送&ライブ配信。
  • プレイオフのカンファレンス決勝全試合(東西合計最大14試合)を生放送&ライブ配信。
  • NBAファイナル全試合(最大7試合)を生放送&ライブ配信。
  • NBAドラフトを全編生配信。

✅WOWOW NBAが向いている人

  • NBAを1日1試合程度見られればOKな人(全試合を見られる必要がない人)
  • オールスターゲームやプレイオフのカンファレンス決勝、NBAファイナル等のビッグゲームを見たい人
  • WOWOW NBAの実況・解説陣でNBAを見たい人
  • NBA以外のスポーツ(欧州サッカー、テニス、ボクシングなど)も見たい人
  • スポーツのほか映画、ドラマ、音楽、アニメなども見たい人
  • テレビで見たい、かつ、インターネット(オンデマンド)でも手軽に見たい人
  • 楽天モバイルの契約を望まない人
  • 携帯電話の月間データ通信量20GB以上を使う人(※楽天モバイルの場合で月間20GBを超えるとWOWOWの月額料金を上回るため)

なお、WOWOWの一部のスポーツ番組は、2024年4月よりABEMA(アベマ)でもABEMA de WOWSPO(アベマでワウスポ)という提携サービスを通じて配信されるようになっており、NBAも視聴可能となっている。

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🏀NBA Rakutenの『LEAGUE PASS(リーグパス)』

従来のNBA Rakutenの複数のプランは2023-2024シーズン前に1本化され、月額プラン(税込4500円)のみとなった。コンテンツ内容は『NBA LEAGUE PASS for 楽天モバイル』と同じで、NBA全試合のほか、ハイライトやクラシックゲームなどNBA Rakuten上の全ての映像コンテンツを見ることができる。2024-2025シーズンも同様の内容になると見込まれる。

楽天モバイルの契約は不要で、NBA Rakuten公式サイトから誰でも購入可能だ(購入には無料の楽天会員登録が必要)。

✅NBA Rakutenの『リーグパス』で視聴可能な主なNBAコンテンツ(※2023-2024シーズン実績)

  • 『NBA LEAGUE PASS for 楽天モバイル』と同じ。

✅NBA Rakutenの『LEAGUE PASS(月額)』が向いている人

  • NBAを全試合見たい人
  • 楽天モバイルを契約できない人
  • 楽天モバイルとの契約を望まない人(すでに他キャリアの契約がある、契約回線を増やしたくない、乗り換えや新規契約を望まない人など)
  • 他のNBA視聴プランと比べて料金が高くても気にしない人

🏀ABEMA de WOWSPO(アベマデワウスポ)のNBA配信内容・料金

ABEMA(アベマ)では、WOWOWの一部のスポーツ番組をABEMAのプラットフォーム上で視聴できる『ABEMA de WOWSPO』(アベマデワウスポ)という提携プランを販売している。ABEMAプレミアムなどの有料プランとは別に、ABEMA de WOWSPOを単体で購入することができる。月額料金は税込1980円。スポーツコンテンツ限定のため、WOWOWの月額料金より低い金額が設定されているところが最大のポイントだ。

2023-2024シーズン実績では、シーズン最終盤の4月下旬からWOWOWで中継されたNBAの試合やイベントが全てABEMA de WOWSPOでも配信された。2024-2025シーズンは開幕からWOWOWと同様の内容が配信されると見込まれる。

※試合開催・放送配信内容・各サービスの料金等は主催者・放送局の都合により変更になる場合があります。料金は消費税込み価格。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。


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著者
及川卓磨 Takuma Oikawa Photo

スポーティングニュース日本版編集長。千葉県生まれ、茨城県育ち。2000年日本大学卒。大学在学時を含めて丸14年間バスケットボール専門誌の編集者として企画立案・取材・執筆・編集・誌面制作・マルチメディア運営等に携わる。2013年秋にNBA日本公式ウェブサイト『NBA Japan』編集長就任。サイトやNBA日本公式ソーシャルメディアの新規開設に携わると同時にメディア運営を主導。2022年4月より現職。主な競技経験はバスケットボール、野球、サッカー。