WNBAとWNBA選手会が社会正義活動に向けて新たなプラットフォームと協議会を設立したことを発表した。
以下、リーグの公式リリース抄訳。
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7月6日(日本時間7日)、WNBAとWNBPA(WNBA選手会)は新たなプラットフォーム『The Justice Movement』とWNBA/WNBPA社会正義協議会の設立を発表しました。米国最長の女子スポーツリーグと、米国初の女性プロアスリートによる組合の協力の下、これまでに前例のない形で社会正義を前進させることに臨みます。社会正義協議会のミッションは、人種、選挙権、LGBTQ+の支援、銃規制などの重要な社会問題についての必要かつ継続的な会話を推進することです。
初年度となる今季に、社会正義協議会は黒人と褐色人種コミュニティに対するこの国の不平等、潜在的な偏見、構造的人種差別の長い歴史に対処するために、コミュニティとの対話、バーチャル会議、選手が制作するポッドキャストなどの活動を通して、会話の場を作っていく予定です。WNBAとWNBPAは、教育者、活動家、コミュニティとビジネスリーダーを、選手、チーム、リーグスタッフ、ファンと組み合わせることで、こういった活動に対する教育を強化していくことに焦点を当てます。コミュニティ間の橋渡しと持続的な変化をもたらすことを目標に、リーグと選手会はWNBA 2020シーズンが開催されるフロリダ州ブラデントンのIMGアカデミーでもこれを継続させていくことに尽力します。
社会正義協議会のメンバー、アドバイザー、プログラムは後日発表されます。
WNBAは7月下旬に『Black Lives Matter』ムーブメントを中心に据えたシーズンを開幕し、警官の横暴と人種的暴力の被害を受けたサンドラ・ブランド、ブリアンナ・テイラー、バネッサ・ギーエンなど多くの忘れられた被害者たちを含む、女性のための正義を訴える特別仕様ユニフォームを各チームが着用します。選手たちはシーズンを通して、『Black Lives Matter』と書かれたナイキ提供のウォームアップシャツを着用します。さらに、背中には『Say Her Name』と書かれています。『Black Lives Matter』は試合中にコート上にも掲示されます。
キャシー・エンゲルバートWNBAコミッショナーは「構造的人種差別や暴力との戦いを続けるリーグのなかで、声を上げ行動することをリードし続けているWNBA選手たちを、私たちはとても誇りに思っています」と語っています。
「2020シーズン以降、WNBPAや各チームと協力し、選手たちの社会正義への取り組みにスポットライトを照らしていくことを目指しています。構造的な変化は一夜にして起こるものではありませんが、社会に望む正義に対する意識を高め、それを促進するためにできる限りのことをするのが、私たちが共有する責任です」。
WNBPAのネカ・オグゥミケイ会長は「多くの過去と現役のWNBA選手が言い続け、さらに重要なことに一貫して実証してきたように、私たちが社会的擁護活動を率先して関わっているのは、それが私たちのDNAに刻まれているからです」と話します。
「初めて140人以上もの声がひとつとなることで、この国だけでなく世界中の女性たちを繋げる、大きな勢力になることができます。そして今季だけでなくこれからも、リーグが私たちとともに尽力してくれると公約してくれたことは、スポーツ史における極めて重要な瞬間であると認識しています」。
『The Justice Movement』プラットフォームの一環として、WNBAと選手たちは今後も協力して、影響力があり、計測していくことのできる意味のある変革を推進していきます。
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