八村塁がセルティックス戦に先発出場、今季自己最多に並ぶ17得点

及川卓磨 Takuma Oikawa

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1月9日(現地8日)、ワシントン・ウィザーズの八村塁がボストン・セルティックス戦(マサチューセッツ州ボストンのTDガーデン)に先発出場し、17得点、5リバウンド、3アシスト、2スティールを記録した。チームは第3クォーター途中に最大28点差をつけられながら、その後の八村の活躍もあって第4Qに4点差まで迫る粘りを見せたものの、最後は107-116で敗れた。

開幕4試合を流行性角結膜炎のため欠場した八村は、2020年12月31日(同1月1日)に復帰して以降この試合が今季5戦目で、すべて先発出場している。

【動画】八村塁 セルティックス戦ハイライト

試合開始から約1分、八村はラッセル・ウェストブルックのパスを受けてレイアップをねじ込み、ウィザーズのこの日最初の得点をマークした。ウェストブルックのスクリーンに行くと見せかけてセルティックスの守備がウェストブルックへダブルチーム気味になった瞬間を見逃さず、すかさずペイント内に切れ込んで得点につなげた。

第1Q残り4分32秒にはブラッドリー・ビールのプルアップジャンパーをアシスト。同残り3分には、高さのミスマッチを活かしてマーカス・スマートに1on1のポストプレイを仕掛けてファウルを誘い、フリースローを獲得。これを2投とも決めた。

八村は第1Q残り2分2秒に一旦交代し、ベンチへ。ウィザーズは28-33と5点差で第1Qを終えた。

続く第2Q開始から6-14とセルティックスにリードを広げられたウィザーズは、休憩中の八村に加えてビール、トーマス・ブライアントを投入。だが、ウィザーズは残り5分54秒で38-56とさらに点差を広げられる。

八村は第2Q残り3分29秒にワイドオープンの3ポイントショットを左ウイングから放つも決められず。だが、残り1分30秒にはディフェンシブリバウンドから自らボールを運んでアーリーオフェンスに転じ、ポストでポジションを取ったトーマス・ブライアントの得点をアシスト(47-64)した。前半残り28秒には、この日の最初の得点と同じプレイでウェストブルックからパスを受けてゴール下でシュートを狙うも、ダニエル・タイスに読まれてブロックされた。

八村は前半18分5秒の出場で4得点(FG1/4、3P0/2、FT2/2)、2リバウンド、2アシスト、1ターンオーバー。ウィザーズは47-66と19点差をつけられてハーフタイムを迎えた。

ウィザーズは後半のスタートを先発メンバーに戻し、八村も後半開始から出場。ウィザーズは後半開始からわずか4分強でセルティックスに4-13と走られ、28点差(51-79)をつけられる。

八村は第3Q残り9分48秒に、ディフェンシブリバウンドからボールを運んだあとのオフェンスで、ペイント内でスマートを押し込んでターンアラウンド・フェイダウェイジャンパーを成功。さらに同5分49秒、ドリブルで切れ込んでステップバック気味のプルアップジャンパーを成功させるなど、ようやくリズムを掴み始める。続く同残り5分2秒には、相手ボールをスティールし、そのまま速攻に持ち込んでレイアップを決めて10得点目をマークした。

第3Q中盤から盛り返したウィザーズは、このクォーターだけで19得点をあげたビールの活躍(ここまで37得点)などでなんとか15点差(81-96)までスコアを戻して最終クォーターを迎えている。

第4Q残り9分57秒に試合に戻ってきた八村は、ジェフ・ティーグのドライブに手を出してボールをスティールし、素早く速攻に転じてモリッツ・バグナーのパスを受けて両手ダンクを炸裂。これで点差を一桁(90-99)に戻すと、さらに残り7分36秒には八村が3Pを沈めて95-99と4点差に迫る。ウィザーズは第4Q開始からここまで14-3のランと一気に試合を接戦に持ち込んだ。

だが、ウィザーズは試合終盤のセルティックスの攻撃を止められず、最終的に107-116で惜敗。ウィザーズは2連敗で2勝7敗、セルティックスは4連勝で7勝3敗となっている。セルティックスは勝負所でも活躍したジェイソン・テイタムが32得点、ジェイレン・ブラウンが27得点。ウィザーズはビールが前戦の60得点(自己最多&球団記録タイ)に続いて2試合連続40点超えとなる41得点をマークした。

八村は37分12秒(今季自己最多)の出場で、17得点、5リバウンド、3アシスト(いずれも今季自己最多タイ)、今季自己最多の2スティールをマーク。フィールドゴール12本中7本成功はいずれも今季自己最多だ。ほかに1ターンオーバー、3ファウルだった。

ウィザーズの次戦は明日(日本時間10日 9時)、本拠地キャピタル・ワン・アリーナでマイアミ・ヒートと対戦する。

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及川卓磨 Takuma Oikawa

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スポーティングニュース日本版編集長。千葉県生まれ、茨城県育ち。2000年日本大学卒。大学在学時を含めて丸14年間バスケットボール専門誌の編集者として企画立案・取材・執筆・編集・誌面制作・マルチメディア運営等に携わる。2013年秋にNBA日本公式ウェブサイト『NBA Japan』編集長就任。サイトやNBA日本公式ソーシャルメディアの新規開設に携わると同時にメディア運営を主導。2022年4月より現職。主な競技経験はバスケットボール、野球、サッカー。