3P成功率50%超えの八村塁 一問一答「練習通りに打てているのが結果につながっている」

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杉浦大介 Daisuke Sugiura

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八村塁(ワシントン・ウィザーズ)

3月1日(日本時間2日)のデトロイト・ピストンズ戦に途中出場したワシントン・ウィザーズの八村塁が、試合後の記者会見でメディアからの質疑に応じた。八村はこの日、放った3ポイントショット3本をすべて沈めるなどして2試合連続の二桁得点となる11得点をマークし、チームの勝利に貢献。今季絶好調の八村の3Pは成功率52.2%に達している。

以下、試合後の記者会見での一問一答。

※前半は英語、後半は日本語での質疑応答。英語でのやり取りは翻訳、質問は要約。


練習でやっているようにシュートしている

――今日のゲームでは何が違いを生み出した?

八村:間違いなく後半のプレイです。特に第3クォーター終盤、いいランができて、ディフェンス面でも相手をストップできていました。ショットも決められて、そこが違いになったんだと思います。

――過去8戦で3ポイントショットが15/20と絶好調。

八村:自信を持ってシュートが打てています。練習でやっているようにシュートしています。練習の時点からゲームでやるようにシュートを打ち、それをシーズンを通じてやってきているおかげです。

――ゲームを重ねるにつれて自信は大きくなっている?

八村:それは間違いないです。(チーム内の)ケミストリーも大きいです。今の僕たちはボールをシェアし、ペースもよく、みんながボールに触れることができています。ボールムーブメントがいいので、シューターたちはオープンでシュートが打てるんです。

――オフから3Pに最も重点的に取り組んできたのか?

八村:3Pには多くの時間をかけてきました。去年からシーズン中も3Pをたくさん練習してきました。間違いなくメインの課題です。

――今のコンディションとリズムは復帰直後で比べてどう?

八村:とてもいいです。特にオールスターブレイクを終えたばかりなので、みんな新鮮な状態。僕も良いコンディションです。

ミッドレンジこそが僕の武器

――今はキャッチ&シュートが中心だが、3Pをさらに向上させるために次の課題は?

八村:これまでと同じように練習を続けます。3Pではなく、ミッドレンジこそが僕の武器。今はミッドレンジがあまり良くないので、それを取り戻さなければいけません。それが次の目標になります。

――状況をよく見ながら3Pを打っているが、シュート、ドライブ、パスをどう選択している?

八村:(3Pを打つときは)たいていはキャッチ&シュート。流れに乗って、いいリズムのときに、ボールムーブメントの中でより容易なショットを選んでいます。練習でやっている通りです。

――ベンチから攻守両面で効果的にプレイするためにどう取り組んでいる?

八村:積極的にプレイするようにしています。ディフェンス面では今夜、いくつかもったいないファウルをしてしまったので、それは反省しなければいけません。攻守両面でアグレッシブにプレイし、いいエナジーをもたらすこと。ベンチからの出場の際はいつもそれを考えています。

※以下、日本語での質疑応答。

スリーを意識して打っているわけではない

――接戦を勝ち切った。

八村:出だしはよくできたと思うんですけど、中盤、少しやられて、その後、僕らがしっかりと押し返して、接戦でしたけどしっかり勝てたので良かったです。

――チーム内で8人が二桁得点とバランスよく得点した。

八村:ボールもすごくシェアされていて、気持ちよくできたんじゃないかなと思います。オフェンスの部分ではそういうところが良かったんじゃないかなと思います。

――第3Qの終盤、相手に突き放されそうな時間帯に貴重な3Pショットを2本決めて同点に追いついた。

八村:流れを変えたかったので、勢いを持って打ちました。

――今日は今季自己最多の3本の3Pを決めて、成功率52.2%。3Pのスペシャリストであるかのように決めている。

八村:別にそんな僕もスリーを意識して打っているわけではないです。タイミングとか、練習通りにやっているので、しっかりと練習通りに打てているのが結果につながっているんじゃないかなと思いますね。

――スペーシングの手応えは?

八村:スペーシングも練習通りやっているので、そこがやりやすいんじゃないかなと思います。

ゴンザガ出身選手の1人としてやっていることがすごく嬉しい

――今後、オープンなら3Pの試投数を増やしていきたい?

八村:別にそこまでスリーを意識していないので、状況とタイミングとかそういうのを見て、じゃないかなと思います。

――ザック・コリンズと対峙した25日のスパーズ戦に続き、今日もケリー・オリニク選手とのゴンザガ大学出身選手との対決があった。

八村:NBAでずっとやってきているゴンザガ出身の選手がたくさんいて、僕もその中の1人としてやっていることがすごく嬉しいです。これからもどんどんゴンザガの選手が出てきたらいいなと思います。

――次は3日後、ホームでのホークス戦。いい流れに乗りたい?

八村:そうですね。大事な一戦を今日勝って、やっと2連敗を止められました。次もオフェンスがうまいチームなので、次に向けてしっかりと僕らもフィルムを見て、直していきたいと思います。

――今季開始頃、3Pショットがこれほど自身の武器になるという手応えはあった?

八村:ずっと練習してきたので、前よりは自信が大きくなっていました。自分の中でも前のシーズンよりは良くなるだろうなと思っていました。

――後半に来て、意識して練習している部分は?

八村:ミッドレンジが今、あまりいい感じでできていないので、ミッドレンジのシュートをけっこう練習しています。

――3Pは自信のレベルが上がっている?

八村:練習もずっとしてきていて、試合でも決めてこれているので、そういうのが自信になっているんじゃないかなと思います。

――シューティング全般で、メカニックで良くなっていると思う部分はある?

八村:バランスがしっかり取れているんじゃないかなと思いますね。横や前後左右に動いていないので、こういう結果に出ているんじゃないかと思います。

取材、一問一答構成:杉浦大介 @daisukesugiura

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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ

杉浦大介 Daisuke Sugiura

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東京都出身。高校球児からアマボクサーを経て、フリーランスのスポーツライターに転身。現在はニューヨーク在住で、MLB、NBA、ボクシングを中心に精力的に取材活動を行う。『日本経済新聞』『スポーツニッポン』『スポーツナビ』『スポルティーバ』『Number』『スポーツ・コミュニケーションズ』『スラッガー』『ダンクシュート』『ボクシングマガジン』等の多数の媒体に記事、コラムを寄稿している。