3年目のシーズンを終えた八村塁 最終戦後の一問一答「みんなに感謝」

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八村塁(ワシントン・ウィザーズ)

4月10日(日本時間11日)、ワシントン・ウィザーズの八村塁が108-124で敗れたシャーロット・ホーネッツとのレギュラーシーズン最終戦後、記者会見に応じた。先発出場した八村は、チーム最多となる32分20秒の出場で21得点、4リバウンド、2アシスト、1スティールを記録。ウィザーズはイースタン・カンファレンス12位となる35勝47敗の成績で2021-22シーズンを終えた。

試合後の会見では、個人的理由で出遅れながら復帰後の43試合のうち42試合に出場し、1試合平均22.5分、11.3得点、3.8リバウンド、1.1アシスト、3ポイントショット成功率44.7%(自己最高)を記録した今シーズンのことを中心に、今後の課題、今オフの過ごし方、今夏の日本代表活動などについて語った。

以下、会見の主な質疑応答(前半は英語、後半は日本語での質疑応答。英語でのやりとりは翻訳。質問は要約)。


個人的にはとても良いシーズンだった

――復帰後の短い期間でやり遂げたと思うことは?

チームに少し遅れて合流しましたが、個人的にはとても良いシーズンだったと思います。コーチ、スタッフ、フロントオフィスの人たち、チームメイト、トレーナーといったみんなに感謝しています。もっと良いシーズンを送りたかったですが、終盤は良かったと思います。

――オフシーズン中の優先事項は?

身体を気遣うことです。自分にとってほとんど初めてのオフなので、身体を大事にしたいです。まずはそこからです。

――40数試合で成長したと思う部分は?

3ポイントショットが向上しました。チームメイトたちともより上手にケミストリーを養成できるようになったと思います。

――今夏に加えたいと思うところは?

3P、ミッドレンジゲーム、ボールハンドリングといったこれまでにやってきたことを同じように続けたいです。

――厳しいシーズンだが、チーム内で良かったと思うところは?

この2週間はチームが一丸となり、ケミストリーが良くなったと思います。おかげで試合に勝ち始めました。オフの間も一緒に時間を過ごし、ケミストリーを養成すれば、来季はより良い形で戻ってこれると思います。

――ウェス・アンセルド・ヘッドコーチのもとでプレイしてどうだった?

素晴らしかったですよ。復帰当初は難しいこともありましたが、徐々に慣れていきました。互いのスタイルをもっと知るようになってから、より良い関係が築けました。

――アンセルドHCが対話を重視することは助けになる?

とても助けになります。(コーチとは)ディフェンスについて話し合いました。相手のシューターをいかに止めるか、オフボール ・ディフェンスをどう向上させるかといったことなどです。もっと映像を見て相手選手を研究すれば、その部分が向上すると思います。

以下、日本語での質疑応答。

――今日は第4クォーターに突き放されるまで接戦だった。

僕らも、僕としても、勝ちたい試合だったので、いい感じで粘っていったんですけど、最後突き放されたという感じでした。

――主力不在の中、チーム最多の21得点。

自分としてもアグレッシブに行こうと思っていたので、いい仕事ができたんじゃないかなと思いますけど、チームが負けてしまったので何とも言えないです。

――特にインサイドを積極的に攻めていた。

けっこうインサイドが空いていたので、そこを目掛けて攻めようかなと思っていました。

今までやってきたことをそのまま続ける

――フィールドゴール数がチーム最多。ここ2戦、主力不在の中で自分が引っ張るという意識は?

ありますね。僕は自分でも得点を取れますけど、仲間を使うこともできるので、そういうのを意識してやりました。

――3年目でイメージ通りに進化した部分は?

シーズン途中から入ったんですけど、まずはコーチ陣、チームメイト、スタッフのみなさんに感謝しています。3年目は3Pの確率を上げれたので、次の自分のゲームにステップできたと思うので、そういうところが良かったと思います。

――3P成功率は44.7%。これくらいの数字はイメージしていたのか。

数字はイメージしていないですけど、自信を持って打とうと思っていました。

――今後の課題は?

今までやってきたことをそのまま続けるっていうのがあります。3Pもそうですし、ミッドレンジもそうですし、あとはボールハンドリングとかもそうですけど、ディフェンスももっとフィルムを見て、やりたいなと思います。


【動画】八村塁 ホーネッツ戦で今季自己最多タイ21得点


身体のケアを一番大事に

――オフはフィジカルとメンタルを休める時間?

人生でほとんど初めてというくらいのオフシーズン。どんな感じになるかは自分でもわからないので、しっかり考えながらやりたいです。

――具体的に取り組みたいことは?

自分の身体をテイクケアすることは一番大事にしていきたいなと思います。

――まだ余力はあるのか、それとも疲労が溜まっているのか?

初めてのNBAの(フル)シーズンだったので、途中からだったんですけど、けっこう疲れっていうのはありますね。

――フィジカルが強くなったという手応えは?

体重も増えて、身体の動きも良くなったなと思う。そういうのをプレイしていても感じるので、そこは続けていきたいなと感じました。

――NBAジャパンゲームズでチームメイトと楽しみたいことは?

僕は別にやりたいと思わないんですけど、チームのみんなは、コーチ陣をはじめ、『マリオカート』をやりたいって言ってましたね。みんなやりたいって言ってるんで、たぶんやるんじゃないですか。

――おすすめの食べ物は?

日本食はいろいろいっぱいあるんですけど、僕の好きなすきやきとかは勧めていきたいなと思います。

――終盤はプレイオフ逸失が決まったなかでのプレイだったが、その中で考えたことは?

負けるのが好きじゃないので、チームを勝たせようという気持ちでやっていたんですけど、なかなかいい結果になりませんでした。ただ、(終盤は)何回かいい試合で勝ちました。プレイオフに行けなくても、自分たちが勝つのが大事ってことをしっかり(考えて)やっていかなければいけないなと思っていました。

――今夏の日本代表の活動は参加しないのか?

はい、やりません。

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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ