ワシントン・ウィザーズは、今オフにジェフ・グリーン、ドワイト・ハワード、オースティン・リバースをチームに加えた。ハワードとグリーンはフリーエージェントになってチームと契約し、リバースはマーチン・ゴータットと交換でロサンゼルス・クリッパーズとのトレードで獲得した。3選手を加えた以外は、43勝39敗で2017-18シーズンを終えたメンバーをほぼ残したことになる。
昨季のロスターの大半を残す手法に疑問を抱くウィザーズファンもいるかもしれないが、オーナーのテッド・レオンシスは、新チームに手応えを感じている。
チームの練習施設のネーミングライツ契約をMedStarと結んだ発表会見で、レオンシスが新チームへの期待を語ったと、『The Washington Post』のキャンディス・バックナー記者が伝えた。
今オフの補強により、オーナーはウィザーズがイースタン・カンファレンスの上位争いに絡めると考えている。
レオンシスは「ウィザーズの今のロスターは、これまでで最も選手層が厚いチームだ」と語った。
「イーストの競争は激しくなるだろうが、我々は軽視されるべきではない。来季は非常に良いチームで臨めるだろう」。
元オールスターのハワードは、昨季シャーロット・ホーネッツで平均16.6得点、12.5リバウンド、1.6ブロックを記録した。4年続けてチームを変えているハワードがチームにもたらしかねない悪影響が懸念されている中、レオンシスの見解はこうだ。
「彼に関する話は、メディアが作り上げたもの。バスケットボールに関連している話ではないと思う。彼ほどの選手なら、これまでも多くのチームが獲得しようとしたかもしれない。チームに加えられるかどうかは、サラリーキャップの状況次第だ。ドワイトはマックス契約に近い報酬を得ている選手。我々は、彼とミッドレベル例外条項で契約した。彼はチームの力になってくれるし、彼もチームへの移籍を希望してくれた。彼のように機動力があり、守備とリバウンドにも優れる選手を必要としていた。これまでのキャリアを考えれば、今は大金を得られる時期だ。彼は、(ブルックリン・ネッツとの)バイアウトで得る金額と、我々が支払う金額を合わせて、マックス契約に近い報酬を受け取る。この金額で獲得できたのだから、素晴らしい補強になると思っている」。
またレオンシスは、昨シーズンの問題だった選手層の部分も改善させられ、来季は10選手か11選手でローテーションを回せると見ている。イースト8位に低迷し、プレイオフのファーストラウンドで首位通過したトロント・ラプターズに敗れた原因の一部は、オールスターガードのジョン・ウォールの負傷離脱にあった。今年の1月にひざを手術したウォールが欠場中、ウィザーズは15勝12敗だった。ウォールが復帰したのはプレイオフ開幕まであと7試合という時期で、結果的に第7戦までもつれたファーストラウンドで敗退した。
先月ポッドキャスト番組『Wizards Tipoff podcast on NBCSportsWashington.com』に出演したウォールも、オフの補強に満足している。
ウォールは同番組内で「昨季は疲れもあって、あと一歩のところで敗れた。誰も疲労を言い訳にはしないし、できる限りベストなコンディションにもっていこうと努力はする」と語った。
「でも、前後半の24分ずつを通しでプレイすれば、疲れも出てしまう。(新加入の)選手が自分たちの負担やプレッシャーを軽減させてくれると思う」。
原文:Washington Wizards owner Ted Leonsis praises team's offseason roster moves by NBA.com(抄訳)
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