11月23日(日本時間24日)、ワシントン・ウィザーズの八村塁がチームの練習に参加した。ウェス・アンセルドJr.ヘッドコーチは「大きな一歩だったと思う」と話している。
個人的な理由でトレーニングキャンプから欠場し、個人練習を進めてきた八村は、20日(同21日)に初めてチームのシュートアラウンドに部分的に参加。アンセルドHCは、徐々に練習メニューを増やしていると明かしていた。
22日(同23日)には、球団がGリーグ傘下のキャピタルシティ・ゴーゴーに八村が合流・練習参加したことを発表。指揮官は八村がコンタクト練習には参加していないと明かした上で、「ここからどんどん練習を積み重ねていく」と話していた。
そしてこの日、アンセルドHCは八村とダービス・ベルターンスが練習に「フル参加した。朗報だ」と明かしている。実戦形式やコンタクトはなかったという。
本日、ウィザーズの練習に参加した #八村塁 選手(とダービス ベルターンス選手)についてウェス アンセルドJr. HC「まだ早いが今日は大きな一歩だったと思う」#ウィザーズ|#DCAboveAll pic.twitter.com/hX8uN7tKCo
— ワシントン ウィザーズ (@washwizardsjp) November 23, 2021
「昨日、出場時間が長かった選手が多いので、今日は『メンタルデー』だった。戦術のおさらい、シューティング、修正が主だった、彼らが練習に参加できて良かった」。
その上で、アンセルドHCは「ふたりとも練習のテンポに慣れないといけない。塁の場合は(すべてが)初めてだ。これでお互いのスペーシングに取り組めるようになって良かった」と続けた。
「対人練習ではなく、5on0の練習だった。(八村はまだオフェンスを)学んでいるところだ。タイミング、スペーシング、チーム内での用語など(習得するのに)まだ時間はかかると思うが、シュートの状態は良かった。彼のダンカースポットからの能力、インサイド、ペイント内のフィニッシュ力、ドライブからの得点力、すべてがチームにとって欠かせない。まだ早いが、今日は大きな一歩だったと思う」。
さらに、アンセルドHCは「(プレイブックを学んでいく上で)難しいことは、個人の課題よりもチームとどう連動するかだと思う。そもそも(導入される)選手がすべてのプレイをすぐこなせるとは思っていない」と話した。
「その中で1番目の課題はスペーシングだ。ひとつのプレイが完全に理解できていて、いるべき位置にしっかりとついていても、プレイが崩れた時にどうするか。これは新しい選手を導入する時だけでなく、新しいユニットが初めて一緒にプレイする時も同じだ。常にある課題だ。プレイが崩れた時にどうするか、そういう細かい部分だ。それは選手個々のセンスにもよる。1つ目の位置についた後に次はどこに行ったらいいのか、自分はフロアのどこを埋めてスペースをつくったらいいのか。(プレイブックを学ぶ上で)それが一番難しい部分だと思う」。
11勝6敗でイースタン・カンファレンスの4位につけるウィザーズは、24日(同25日)からロード4連戦。まずはニューオーリンズ・ペリカンズと対戦する。