スティーブ・ナッシュが新たなマブスやダーク・ノビツキーを語る

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ゴールデンステイト・ウォリアーズの選手育成コンサルタントで、カナダ代表のシニアアドバイザーも務める元ダラス・マーベリックスのスティーブ・ナッシュが、『Mavs.com』のインタビューで、マーベリックスのロスターへの好印象を語った。

――2014-15シーズンでNBAから引退して、今は何が楽しい?

ナッシュ: まず、5人目の子どもが生まれたから、基本的には家で父親だね。子どもたちが学校にいる間や、時間がある時だけ、自分が好きなことをやっている。

――ケビン・デュラント、アンドレ・イグダーラ、ショーン・リビングストンがいなくなり、クレイ・トンプソンがシーズンの半分以上いないウォリアーズはどうなるか?

ナッシュ: 新選手たちや彼らがどんな健康状態、フィットネスかを見てみる必要がある。彼らが一緒にどんなプレイをするのかね。だれもまだ何も言えないと思う。ただ、本当に競争力のあるチームとして人々を驚かせるのが目標だ。

――ルカ・ドンチッチにクリスタプス・ポルジンギスが加わった新たなマーベリックスにはどういう印象を?

ナッシュ: マーベリックスのファンであること、マーベリックスのためにプレイしたり働くことが、とてもエキサイティングな時間になると思う。見事に違いを生み出す選手が2人いる。彼らが互いを理解し、絆を深め、ケミストリーを築ければね。彼らはモダンなバスケットボールにとてもよくフィットするし、周囲にも才能ある選手たちや、自分たちの役割に満足しているロールプレイヤーたちがいる。彼らは自分たちの役割において、期待を上回ることだって可能だし、必要以上を求めることはない。それはケミストリーやチームを壊してしまうからね。ことしの彼らが一緒に成長するのを見られるのはエキサイティングだよ。

――知らないファンも多いが、マーベリックスに来たのはダーク・ノビツキーと同じ1998年6月24日(日本時間25日)だった。ノビツキーがオールスターに14回選ばれ、2007年にMVPを受賞し、歴代6位のスコアラーにまでなると想像していた?

ナッシュ: すごい前評判で来たわけでもなければ、MVPに選ばれる選手だと言えることはないと思う。もちろん、オールスター選手にはなれるとは思っていた。でも、歴代最高のひとりにまでなるかは分からなかったな。マーベリックスだけでなく、バスケットボールの歴史にとって、彼は本当に歴史的な選手となった。あれだけハードワークしたし、毎年の新化を見てきたら、考えられることだ。ただ、最初の時点で彼があれだけやれると思うと言うことは不可能だっただろうね。

――ノビツキーとのプレイで最も覚えているのは?

ナッシュ: コート上のことについては、ひとつの長いビッグマッチみたいだ。でも、友情や、互いをより高めようとして一緒に過ごした時間かな。あるいは、夏にビュルツブルク(ドイツ)に行ったり、ビクトリア(カナダ)に彼が来た時とか。そういうことのすべては、バスケットボール以上なんだ。彼の家族やルーツを知ったり、僕の友人や家族に会わせたりね。そういう思い出は友人として今後もずっと残ると思う。バスケットボールは素晴らしいけど、結局は僕らという人間の小さな一部分なんだ。

――ノビツキーの21年を総括すると?

ナッシュ: 彼はバスケットボールにハートとソウルを注いだ。少なくとも彼が望むプレイをするのに、肉体的に続けるのは不可能というところまでやった。だから、彼が成し遂げたすべてを得るために、歴代最高のひとりとなるために、最高のレベルで自分を保とうと、バスケットボールにどれだけを注いだのか、称賛と敬意しかない。ただただ、素晴らしい物語であり、素晴らしいキャリアだ。自分もそれを目にすることができたと言えるだけでも、とても誇らしく思う。

原文:WITH DONCIC AND PORZINGIS, NASH THINKS IT’S ‘A SUPER-EXCITING TIME TO BE A MAVERICKS FAN’ by DWAIN PRICE/Mavs.com(抄訳)

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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ