レブロン・ジェームズは、6月8日(日本時間9日)にクイックン・ローンズ・アリーナで行われたゴールデンステイト・ウォリアーズとクリーブランド・キャバリアーズによるNBAファイナル2018 第4戦後、右手を骨折していたことを明らかにした。
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ジェームズは、オーバータイムの末に敗れたウォリアーズとのファイナル第1戦後、感情を抑えられなくなりロッカールームのホワイトボードを殴り、右手を痛めた。しかし、どうして彼はシリーズが終わるまで骨折していた手でプレイしていたことを隠し続けたのだろう?
6月9日(同10日)に放送された『SportsCenter』に出演した『ESPN』のデイブ・マクメナミン記者は、ジェームズがけがを公表しなかった理由を次のように推測した。
「可能性は2つある。一つには、ウォリアーズの彼に対するディフェンスの仕方が変わる可能性があったこと。もしレブロンがけがをしているという情報が伝わってしまったら、ウォリアーズがボールを叩くやり方に変えて、右手の状態が悪化していたかもしれない」。
「それ以外には、こういう理由が考えられる。レブロンは今季、キャリア15年目にして初めてレギュラーシーズン82試合に出場した。彼は絶対にけがを言い訳にはしない。負傷が原因でプレイオフの試合を欠場したこともない。もし負傷情報が伝わってしまったら、周りは『レブロンが言い訳をし始めた』と思い始める。まだ第1戦が終わったばかりで、彼が負傷情報を表に出して『けがをした状態でプレイしている』と言えば、批判を受けずに済む状況を作ることにもなる。シリーズが終わるまで、けがに関して触れない彼なりの理由があったのだと思う」。
もしジェームズがメディアにもっと早い段階で負傷について話していたら、シリーズ終了後に発表するよりも様々な憶測が伝えられたはずだ。
原文:Why did LeBron James keep his broken hand a secret? by Chelsea Howard/Sporting News(抄訳)
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