NBA 2021-22シーズンのシックスマン賞争い展望

NBA.com Staff

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2021-22シーズン開幕を前に、NBA.comグローバルのスタッフが、シックスマン賞の争いを展望した。

Scott Rafferty (@crabdribbles):パティ・ミルズ

長きにわたって優れた控えガードだったが、優勝候補であるブルックリン・ネッツでプレイする今季は大きく注目される。カイリー・アービング、ジェームズ・ハーデン、ケビン・デュラントという、3人のボールを支配する選手たちとプレイしなければならないのは確かだ。だが、ミルズは彼ら全員と一緒にプレイできるだけの優れたシューターであり、3人のうちの1人か2人と一緒にプレイできるボールハンドラーでもある(何かしらの理由でアービングの出場機会が制限される場合、その次の選手はミルズであり、アービングが出場できるかどうかも影響する)。

基本的には、多くの勝利を収めることが見込まれるチームにおいて、ミルズは堅実で効果的な数字を残すだろうと考える。また、コートに彼がいるラインナップは、ピック&ポップを狙うだろう。それは役立つはずだ。

Kyle Irving (@KyleIrv_):タイラー・ヒーロー

ルーキーシーズンの序盤で堅実だったヒーローは、2020年のバブル(再開シーズン)でブレイクし、マイアミ・ヒートがNBAファイナルに勝ち進む上で大きな役割を担った。大きな期待を背負って臨んだ2年目の昨季は、負傷や新型コロナウイルスの安全衛生プロトコルなどにより、安定した出場時間を得ることができず。結果、周囲が期待したほどの飛躍を遂げるには至らなかった。

昨季の出来や、今オフシーズンにヒートのバックコートが層の厚みを増したことから、今季のヒーローはNBAでも有数の控え選手になると予想する。ケンドリック・ナンとゴラン・ドラギッチが去り、ベテランのカイル・ラウリーの控えの一番手になるのがヒーローだ。ヒートが優勝を目指すには、ヒーローの活躍が必要となる。

メディアデーでヒーローは「僕のことをちょっと考え直した人たちがいる。彼らの目を覚まさせたい」と話した。私は、信じている。

Bobby Portis Milwaukee Bucks

Yash Matange (@yashmatange2694):ボビー・ポーティス

ミルウォーキー・バックスが優勝する上で強く必要としたベンチからの活力を与えた26歳は、連覇を目指すチームにおいて、最初にベンチから出場するビッグマンになると思われる。昨季の彼は66試合出場のうち59試合でベンチスタートし、平均20.8分間のプレイで11.4得点、7.1リバウンドを記録した。

リバウンドを争い、キャリア通算成功率38.0%という3ポイントショットでフロアを広げ、観客を盛り上げるエネルギーをもたらすポーティスは、バックスにおいて大きな役割を担う。

2021年のプレイオフを戦う中で、ポーティスは自分の役割を見つけ、本当に成長した。再びバックスで戦う彼は、限られた役割で最大限の貢献をし、シックスマン賞候補になると信じている。

Gilbert McGregor (@GMcGregor21):コービー・ホワイト

少し危うい選択であることは確かだ。シカゴ・ブルズは、オフシーズンに肩の手術を受けたホワイトの11月中旬の復帰を目指している。だが、彼に有利な点はまだ多いと考えている。

昨季のホワイトは69試合に出場(先発54試合)。平均15.1得点をあげた。彼が素晴らしい選手なのは周知の通りだ。だが、ブルズがロンゾ・ボールを先発ポイントガードとして獲得したことで、ホワイトはセカンドユニットに戻るとみられる。

控えの役割に戻ることは、降格ではない。彼が最も得意とすること、つまり得点を量産する能力を生かす機会だ。

イースタン・カンファレンスで本気で競おうとしているブルズにとって、ホワイトの活躍は欠かせない。チームにはボールやデマー・デローザン、ザック・ラビーン、ニコラ・ブーチェビッチと、様々な組み合わせのラインナップでホワイトにチャンスを作ることができるプレイメイカーが多く存在する。

ブルズにはリーグでも屈指のスターティングユニットがいる。だが、セカンドユニットのホワイトの貢献で、彼らはより高いレベルに達するかもしれない。彼が欠場するシーズン序盤戦は、その存在のインパクトを明確にするだろう。

原文:Who will be named Sixth Man of the Year in 2021-22 NBA season?(抄訳)


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