9月11日(日本時間12日)、ネイスミス・メモリアル・バスケットボール・ホール・オブ・フェイム(以下、殿堂)のセレモニーが行なわれ、ポール・ピアースやクリス・ボッシュといった人々が2021年のバスケットボール殿堂入りを果たした。
では、2022年の殿堂入りに向け、初めて資格を得る選手たちはどういった顔ぶれだろうか。以下で見てみよう。なお、殿堂入りの可能性は『Basketball-Reference』のデータによる。
ジョー・ジョンソン
殿堂入りの確率:50.6%
受賞歴:オールスター選出7回、オールNBAサードチーム選出1回、オールルーキー・セカンドチーム
全盛期に5シーズン連続で平均20.得点超を記録したスコアラー。アトランタ・ホークスで6回、ブルックリン・ネッツで1回、オールスターに選出。17年のキャリアで通算2万405得点をあげ、歴代トップ50入りを果たしている。
マヌ・ジノビリ
殿堂入りの確率:20.1%
受賞歴:優勝4回、オールスター選出2回、オールNBAサードチーム選出2回、シックスマン賞1回、オールルーキー・セカンドチーム
サンアントニオ・スパーズで優勝4回を経験。3ポイントショット成功数とスティール数の球団記録を持つ。NBA史上有数のベンチスコアラーだが、コンスタントに先発出場した2シーズンでオールスターにも選ばれている。彼に関してはさらに、2004年のアテネ・オリンピックで金メダルを獲得するなど、アルゼンチンバスケットボール界の黄金期をけん引した。ただ、Basketball-Referenceが示す確率は、ジノビリを正当に評価していない。
デイビッド・ウェスト
殿堂入りの確率:1.4%
受賞歴:優勝2回、オールスター選出2回
ニューオーリンズ・ホーネッツでプレイした2005年から11年までの全盛期は、平均19.2得点、8.0リバウンドと怪物級だった。オールスターに選ばれた2シーズンは、いずれも平均20.0得点&8.0リバウンド超。2017年と18年に連覇したゴールデンステイト・ウォリアーズでも、ベンチスタートから重要な役割を果たした。
ザック・ランドルフ
殿堂入りの確率:0.9%
受賞歴:オールスター選出2回、オールNBAサードチーム選出1回、最優秀躍進選手賞1回
NBAでの17年のうち、平均で二桁得点に達しなかったのは2シーズンのみ。9シーズンで得点とリバウンドの平均ダブルダブルを達成し、そのうちの5シーズンは平均20.0得点超を記録した。通算1万208リバウンドは歴代トップ50入り。オフェンシブリバウンド(3279)も歴代トップ25入りしている。
ジェイソン・テリー
殿堂入りの確率:0.5%
受賞歴:優勝1回、シックスマン賞1回、オールルーキー・セカンドチーム
NBA史上有数の3Pシューター。リーグでの19シーズンのうち、11シーズンで平均15.0得点超を記録した。6シーズンで3P成功が平均2.0本超。彼の時代では異例の数字だ。2011年に優勝したダラス・マーベリックスでベンチスタートから平均17.5得点を記録。歴代7位の3P成功2282本をマークしている。
リチャード・ジェファーソン
殿堂入りの確率:0.4%
受賞歴:優勝1回、オールルーキー・セカンドチーム
2003年から09年の全盛期に平均19.0得点を記録し、2シーズンで平均22.0得点超をマークした。NBA入りしてから最初の2年で、ニュージャージー・ネッツの2年連続NBAファイナル進出に貢献。どちらのシリーズも敗れたが、ジェファーソンは2016年にクリーブランド・キャバリアーズでファイナルに戻り、優勝を果たした。
ジョシュ・スミス
殿堂入りの確率:0.1%
受賞歴:オールディフェンシブ・セカンドチーム1回、オールルーキー・セカンドチーム
2005年のスラムダンクコンテストで優勝。力強いスコアラー兼ディフェンダーであり、2006年から13年の全盛期にアトランタ・ホークスで平均16.0得点、2.2ブロック、1.3スティールを記録した。
アル・ジェファーソン
殿堂入りの確率:0%
受賞歴:オールNBAサードチーム選出1回、オールルーキー・セカンドチーム
NBAでの14年のうち、4シーズンで得点とリバウンドの平均ダブルダブルを達成。3シーズンで平均20.0得点&10.0リバウンド超を記録した。
原文:Which players are first-time eligible for the Naismith Memorial Basketball Hall of Fame in 2022?(抄訳)