NBAで今週話題のひとコマ:歓喜のマジックやロビンソンのイイ話

Stephen Noh

坂東実藍 Miran Bando

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筆者のお気に入りだったコラムのひとつは、『SB Nation』のリッキー・オドネル記者が毎週執筆していた「This Week in the Bulls」という見出しのコラムだ。その週のシカゴ・ブルズで最も面白かったミームやプレイ、話題を集めたコラムである。

オドネル記者の許可を得て、筆者は「This Week in the Bulls」を復活させた。ただ、対象はブルズに限らず、NBAのリーグ全体だ。

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このコラムは、あなたが見逃したかもしれない話題となった最高の投稿やプレイをチェックするための良い機会となるだろう。

また喜んだマジックと喜べないピストンズ

現在のオーランド・マジックはイースタン・カンファレンスのトップチームだ。そして彼らはそれを噛み締めている。今週の注目プレイは、ジェイレン・サグスのアリウープ。象徴的なドウェイン・ウェイドのポーズを再現した場面だ。

サグスのポーズは10点満点だ。

一方、デトロイト・ピストンズは気のめいる混乱にある。11月の彼らは0勝15敗と白星なしだった。

NBA関連のX(旧ツイッター)の人気投稿者で、フェニックス・サンズのファンであるsreekar氏は、「モンティ(ウィリアムズ・ヘッドコーチ)はちょうど2年で負けなしの11月から白星なしの11月となった」と投稿している。

コート内外で勝利のウルブズ

ミネソタ・ティンバーウルブズは本当に長きにわたって不調だった。

『The Athletic』のジョン・クラジンスキー記者とダンカン・ピンダーヒューズ記者は、創設からの34年でウルブズがウェスタン・カンファレンスの単独No.1シードだったのは計10日間だったものの、今季はすでに10日間に達していると投稿している。

In their previous 34 years of existence, the Timberwolves spent a grand total of 10 days as the outright No. 1 seed in the Western Conference.

After beating Utah, the Wolves have been the outright No. 1 for 10 days THIS SEASON.*

*from @TheAthleticNBA’s great @JJ__NBA

— Jon Krawczynski (@JonKrawczynski) December 1, 2023

ウルブズはコート上のエンターテインメントでも好調だ。これには思わず笑みがこぼれるのではないだろうか。

ラビーンはもう我関せず?

ザック・ラビーンとブルズは別れる運命にあるようだ。弱めなトレード要求をして以降、チームは不調で、ラビーン本人はほとんどチェックアウトした状態になっている。

その様子を見事にとらえたのが、ボストン・セルティックスのカメラマン。ラビーンがフィールドゴール9本中1本成功の2得点にとどまり、ブルズがセルティックスに大敗した試合での一枚だ。

ラビーンは足の痛みで最低1週間の欠場。これがシカゴでの最後の姿となるかもしれない。

ヌルキッチは失礼な守備の王様

ユスフ・ヌルキッチは争う必要がないと見たジャンプショットに対し、最もおかしなリアクションのひとつを見せた。背を向けて遠ざかったのだ。

『NBA Reddit』で「/u/valhallaindeed」に指摘されたように、ヌルキッチは昨季もアンソニー・デイビスを相手に同じようなことをしており、ジュリアス・ランドル相手にまた繰り返した。

よりハードワークするのではなく、より省エネで仕事をしているヌルキッチを責めないでほしい。「コンテストしないヌルキッチ」と対峙した相手のショット成功率は0%だ。

カーHCも我々の一員

あらゆるスポーツファンを団結させるものがあるとすれば、審判に対する不満や失礼な態度だろう。

スティーブ・カーHCは先日のサンアントニオ・スパーズ戦でコーチのチャレンジに成功した際、見事に挑発的なジェスチャーを見せた。

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ロビンソンのイイ話

ミッチェル・ロビンソンの高校時代のコーチだったブッチ・ストックトンは、9月に妻を亡くした。その後、ストックトンがニューオーリンズ郊外の小さな町から引っ越し、ロビンソンと同居していることが分かった。喪失感を紛らわすためだ。

ロビンソンはシーズンが終わるまで彼のルームメイトであり続けるつもりだ。

今週のひと言

トム・シボドーHCはリーグで最も要求の多い指揮官のひとりだ。そして時々ポーカーフェイスでジョークを言うセンスも持つ。ニューヨーク・ニックスがピストンズに勝利したものの112得点を許した試合後、シボドーHCは改善点を問われ、「分からない。可能な限りあげられるすべてだ」と答えた。

今週のジョーダン・プール

調子が良くないチームはワシントン・ウィザーズを手本にすべきだ。ウィザーズは良くないが、その過程が非常にエンターテインメントである。

3ポイントショットを外した際の行動や、21点ビハインドでのアリウープボールを転がす理由を分かっていない様子など、ジョーダン・プールが次に何をするかは注目の的だ。

「今週のプール」は、ケイド・カニングハムをかわし、ワイドオープンなのに止まって、フィンガーロールを狙うも阻まれた場面だ。

原文:This Week in the NBA: The Magic are fun, the Timberwolves are weird and the Jordan Poole Patrol begins(抄訳)
翻訳:坂東実藍

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Stephen Noh

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Stephen Noh started writing about the NBA as one of the first members of The Athletic in 2016. He covered the Chicago Bulls, both through big outlets and independent newsletters, for six years before joining The Sporting News in 2022. Stephen is also an avid poker player and wrote for PokerNews while covering the World Series of Poker from 2006-2008.

坂東実藍 Miran Bando

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フリーランスライター。NBAや欧州サッカーを中心に担当。執筆業は約20年の40代。マジック・ジョンソンのような華麗さを夢見るが、現実は地味キャラ。ならば目指すはサネッティのような継続性か。日々、子どもたちの世話に追われながらバスケとサッカーを追い続け、地道に各種媒体へ寄稿。