ゴールデンステイト・ウォリアーズは4月8日(日本時間9日)、リック・ウェルツ社長兼COOが今季終了後に退任することを発表した。
2011年から10シーズンにわたってウォリアーズで仕事してきたウェルツは、退任後もアドバイザーとして球団に協力する。球団は来週、新社長を任命する予定。
ウォリアーズはウェルツの下で5年連続NBAファイナル進出や優勝3回(2015年、17年、18年)を成し遂げ、ビジネス面でもあらゆる点で大きく称賛された。2019年には『Sports Business Journal』から全プロスポーツチームの中で「10年間の最優秀フランチャイズ」に選ばれている。『Sports Business Journal』の「年間最優秀スポーツチーム」も初めて2回(2014年、16年)選出された。
ウェルツは「生涯に一度という機会でした」と話している。
「1960年代後半から世界的なスポーツ界で最も成功し、尊敬されるリーグのひとつとなった現在まで、NBAの成長を最前列で見ることができたのは、素晴らしい特権でした。ジョー・ラコブ、ピーター・グーバーと初めて会った日、私は特別な球団になると確信し、その構築に携わることを望みました。我々には業界で最も才能あるスタッフがおり、今後はさらに大きな成功を収めるでしょう。個人的には、自分の次のチャプターを楽しみにしています」
「2年前、ジョー、ピーター、そして私がこの発表に関して合意した時は、パンデミックが現れていませんでした。現在は、チェイス・センターに観客を安全に迎えることを待ち望めるようになり、来季は『普段通りの仕事』への回帰が現実的な希望となり、完璧なタイミングだと思います」。
ウェルツは1969年に16歳でシアトル・スーパーソニックスのボールボーイとなり、10年後の1979年に球団の広報部長として優勝を経験。1982年から99年まではニューヨークのNBAリーグオフィスで17年務めて要職を歴任した。1984年にオールスターウィークエンド創設、1992年にオリンピックのアメリカ代表「ドリームチーム」のマーケティング計画立ち上げは、特に重要な功績だ。WNBAの立ち上げに関わる役割から、1998年には『Brandweek』から「年間最優秀マーケター」のひとりに選ばれた。
スーパーソニックス、フェニックス・サンズ、ウォリアーズ、NBAリーグオフィスで46シーズンにわたってNBAで仕事したウェルツは、2018年にネイスミス・メモリアル・バスケットボール・ホール・オブ・フェイム(殿堂)入りしている。