ウォリアーズがプロチーム初となるNFTコレクションを発表

大西玲央 Reo Onishi

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4月27日(日本時間28日)、ゴールデンステイト・ウォリアーズはプロスポーツチーム初となる、NFT(Non-Fungible Token:非代替性トークン)のコレクション、『Golden State Warriors Legacy NFT Collection』を発表した。

ウォリアーズの6度の優勝を記念したデジタルアイテムが販売され、収益の一部は2012年の設立以来ベイエリア地域における教育の公平性をもたらす活動にこれまで2200万ドル以上を寄付してきた、ウォリアーズ・コミュニティ基金に寄付される予定だ。

NFTとは

NFTとはブロックチェーン技術を使ったデジタル資産の一種だ。デジタルデータは複製や改ざんが容易なものという認識が一般的だが、ブロックチェーン上のデジタルデータは取引記録などを管理することができるため、鑑定書や所有証明書を付与することができる。このため、複製が困難な唯一無二のデータとして扱うことができる。

NBA自体も、試合のハイライト映像をデジタルトレーディングカードとして売買することができる『NBA Top Shot』を昨年リリースし、NFTのプラットフォームを利用していることが大きな話題となった。

1点限りの限定アイテムも

今回のウォリアーズのNFTコレクションは優勝リングや歴史的な試合チケットなどが多数用意されており、オークション形式で販売されている。

中には6個の優勝リングをひとつに集約させた特別仕様のNFTリングや、1日だけウォリアーズ選手になれる特典が付いたNFTチケットなど、1点しか発行されないアイテムも存在する。

販売されるアイテムは以下の通り:

優勝リング

  • 1947年 NBA優勝リング(25点)
  • 1956年 NBA優勝リング(25点)
  • 1975年 NBA優勝リング(25点)
  • 2015年 NBA優勝リング(50点)
  • 2017年 NBA優勝リング(50点)
  • 2018年 NBA優勝リング(50点)
  • ウォリアーズ 6回NBA優勝リング(1点限り)

チケット

  • NBA初代王者を決めたファイナル(第5戦) - ウォリアーズ対スタッグス、1947年4月22日(10点)
  • 1956年 NBA優勝(NBAファイナル第5戦) - ウォリアーズ対ピストンズ、1956年4月7日(10点)
  • 1975年 NBA優勝(NBAファイナル第4戦) - ウォリアーズ対ブレッツ、1975年5月25日(10点)
  • We Believeプレイオフ1回戦アップセット(NBAプレイオフ1回戦第6戦)ウォリアーズ対マーベリックス、2007年5月3日(10点)
  • 2015 NBA優勝(NBAファイナル第6戦) - ウォリアーズ対キャバリアーズ、2015年6月16日(10点)
  • NBAシーズン最多勝利(73) - ウォリアーズ対グリズリーズ、2016年4月13日(10点)
  • 2017 NBA優勝(NBAファイナル第5戦) - ウォリアーズ対キャバリアーズ、2017年6月12日(10点)
  • 2018 NBA優勝(NBAファイナル第4戦) - ウォリアーズ対キャバリアーズ、2018年6月8日(10点)
  • オラクル・アリーナでの最終レギュラーシーズン戦 - ウォリアーズ対クリッパーズ、2019年4月7日(10点)
  • チェイス・センターでの初試合 - ウォリアーズ対クリッパーズ、2019年10月24日(10点)
  • ウォリアーズ・ゴールデンチケットNFT - チーム75年の歴史を一枚に集約(1点限り)

オークションはこちらのサイトで行なわれている。


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大西玲央 Reo Onishi

大西玲央 Reo Onishi Photo

アメリカ・ニュージャージー州生まれ。国際基督教大学卒。NBA Japan / The Sporting Newsのシニアエディター。記事のライティング以外にもNBA解説、翻訳、通訳なども行なっている。訳書には『コービー・ブライアント 失う勇気』『レイ・アレン自伝』『デリック・ローズ自伝』「ケビン・ガーネット自伝』『ヤニス 無一文からNBAの頂点へ』。