【プレイイン・トーナメント展望】 ウォリアーズ対キングス

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坂東実藍 Miran Bando

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ウェスタン・カンファレンスのプレイイン・トーナメントで、9位サクラメント・キングスと10位ゴールデンステイト・ウォリアーズが対戦する。

両チームにとってはデジャブのようなカリフォルニア州サクラメントのゴールデン1センターでの試合は、負ければ終わりの一戦だ。

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キングスとウォリアーズは昨季のプレイオフ・ファーストラウンドで対戦した。第7戦でステフィン・カリーが50得点をあげ、下位シードだったウォリアーズがシリーズを制している。ただ、今回のプレイイン・トーナメントでの対戦は、敗者がシーズン終了となるだけでなく、勝者もプレイオフ進出のためにもう1試合戦わなければならない。

勝ったチームは西地区7位ニューオーリンズ・ペリカンズと8位ロサンゼルス・レイカーズの敗者と第8シードを競って戦う。プレイオフ進出を決めたら、ファーストラウンドで第1シードのオクラホマシティ・サンダーと対戦だ。

『スポーティングニュース』が、ウォリアーズとキングスのプレイイン・トーナメントを展望する。

ウォリアーズ対キングスの予想

予想:ウォリアーズ勝利

1年前のプレイオフでの第7戦でも見たように、こういった必勝の試合ではウォリアーズが経験で勝る。ロードでの試合だが、2004年からプレイオフシリーズ勝利を経験していないゴールデン1センターの観客の前で競うのに、ウォリアーズが動じることはないだろう。

ただ、過去については十分だ。ウォリアーズは直近の12試合で10勝し、2023-2024シーズンのレギュラーシーズンを締めくくっている。一方、キングスは第6シードになってプレイイン・トーナメントを回避する可能性もあったが、レギュラーシーズン最後の11試合で7敗を喫した。

ウォリアーズ対キングス、2023-2024シーズンのレギュラーシーズン成績

ウォリアーズとキングスは今季のシリーズでそれぞれ2勝と五分の成績だ。ここ3試合はいずれも1点差で勝敗が決まっている。

  • 2023年10月27日:ウォリアーズ 122-114 キングス
  • 2023年11月1日:ウォリアーズ 102-101 キングス
  • 2023年11月28日:キングス 124-123 ウォリアーズ(インシーズン・トーナメント)
  • 2024年1月25日:キングス 134-133 ウォリアーズ

開幕2試合目での対戦は、カリーが41得点をあげ、ウォリアーズが勝利している。だが、以降はいずれもタイトな勝負だった。今季2回目の対戦は、クレイ・トンプソンの決勝ジャンプショットでウォリアーズが制している。

11月末のインシーズン・トーナメントでの対戦では、マリーク・モンクの決勝点でキングスが1点差勝利とリベンジを果たした。レギュラーシーズン最後の対戦も、残り22秒のドマンタス・サボニスの決勝ダンクでキングスが勝っている。

ウォリアーズ対キングスの注目ポイント:ステフィン・カリーを守るのは?

カリーがリズムに乗ったら、止めることは不可能だ。そのことに驚く者はいない。昨季のプレイオフ第7戦で、キングスも思い知らされている。カリーにフィールドゴール38本中20本成功の50得点と爆発を許し、シーズンを終えることになった。

今季も、キングスのマイク・ブラウン・ヘッドコーチはカリー対策で同じように苦しんだ。今季最初の対戦では、クリス・ドゥアルテ、ケビン・ハーター、デイビオン・ミッチェルのガードトリオが厳しくあたったが、それでもカリーに41得点を決められた。以降、キングスは守備の戦略を変更している。

ブラウンHCはカリーを止めるために、より大きなディフェンダーを起用した。ウォリアーズとの最後の3試合のうち2試合で、主に6フィート8インチ(約203センチ)のキーガン・マレーが対応したのだ。それでもカリーには活躍された。

キングスが誰に歴代最高のシューターを守らせるのかは興味深い。ブラウンHCはマレーを使い続けるのか。どの試合でもローテーションの一角として出場時間を得る6フィート6インチ(約198センチ)のキーオン・エリスをカリーにあてるのか。ディアロン・フォックスが攻守両面で挑むのか。

キングスはひと足先にシーズンを終えることになるのか、プレイオフ進出への望みをつなぐのか。カリーを抑えられるかどうかが、その違いとなるだろう。

原文:Warriors vs. Kings prediction, odds, TV schedule for 2024 NBA Play-In Tournament game(抄訳)
翻訳:坂東実藍

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You read that wrong – not Kyrie Irving. From Boston, graduated from the University of New Hampshire. Sixth season as a content producer for NBA.com's Global editions. Covering the NBA Draft has become his annual "dream come true" moment on the job. Irving has a soft spot for pass-first point guards, with Rajon Rondo and Steve Nash being two of his favorite players of all time.

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フリーランスライター。NBAや欧州サッカーを中心に担当。執筆業は約20年の40代。マジック・ジョンソンのような華麗さを夢見るが、現実は地味キャラ。ならば目指すはサネッティのような継続性か。日々、子どもたちの世話に追われながらバスケとサッカーを追い続け、地道に各種媒体へ寄稿。